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尿管結石と漢方
 激痛を伴う尿路結石が食生活の変化に伴い増加しています。
尿は腎臓で作られ腎盂、尿管、膀胱、そして尿道を通り体外に排出されますが、尿の通り道に結石が詰まるのが尿管結石で激しい痛みを伴うのが常です。

 西洋医学では尿路結石の原因は特定されていませんが、一つの考え方として代謝異常や腎臓での排泄障害などから尿中に過剰にふくまれるようになった結石形成物質が析出しやすくなるために結石ができるとしています。e0024094_17195447.jpg

 中国漢方では、一歩踏み込んで前述の代謝異常や腎臓での排泄障害の原因の多くは暴飲暴食、お酒、甘味、油っこいものなどの過食が消化器・胃腸系に負担をかけ、またそのパワー不足(脾虚)のために生理的な物質に転化できず非生理的な汚れた水分として体内に留まる(痰湿・ヘドロ様物質)のが原因と考えています。

 こうして内生した痰湿はストレスやカロリー過多で発生した熱により徐々に熱を帯び(化熱)、湿熱の状態となり熱はさらに痰湿を濃縮して溶解しにくい病理的な物質を形成していきます(丁度ヘドロが濃縮されて固形物になる如し)。
湿熱は腎・膀胱などの尿路の正常な生理機能を乱しますので尿液はさらに濃縮されて尿路に結石を形成していきます。

 尿路に異物が詰まり尿の排泄ができなければ痛むのは当然で、突発性の腰痛や脇腹の激痛、下腹部から外陰部に放散するような激痛に見舞われます。

 中国医学ではこのような痛みの原因を「不通則痛=詰まって通じなければ痛む」と明快に説明していますので障害物を取り除くことを最優先します。

 中国では 排石湯 が繁用されていますが、日本では五淋散、猪苓湯、大柴胡湯、四逆散、五苓散、血府逐瘀湯、牛車腎気丸などなどが症状に応じて使われています。

 辛い痛みを伴う尿管結石は再発を繰り返し易いので、痛みのない安定期に体質の改善をするのが得策です。食養生は勿論のこと、余剰のカロリーは運動で減らし、消化器系や腎系の働きを改善する漢方薬で痰湿(ヘドロ様物質)を溜めないようにすることが大切です。

 筆者も35年前に晴天の霹靂の激痛を経験し驚きましたが漢方養生のお陰で再発は一度もありません。
次回に尿管結石の治験例を報告いたします。 



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by home-k | 2010-02-20 18:02 | 痛みと漢方