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箱根金時山の花 vol.71  夏至
 2011.06.22(水) 快晴
今日は夏至、太陽が黄経九十度の最も高い夏至点に達し、昼が最も長く、夜が最も短い日。日の出が4時25分・日の入りが19時00分と暦には記してあり、明日からは日の出が少しずっ遅くなります。

 このところ梅雨空の鬱陶しい日々が続いていていましたが、今朝はなんと快晴。青空の心地よさを満喫しつつ金時山へ。緑が、空気が、山々が、富士山が本当に奇麗です。
今、金時山ではヤマボウシの白い花が満開で、新緑の葉に雪が積もったようでとてもきれいです。

シロフウリンツツジ(どうだんつつじ属)ツツジ科
 中腹に大木があり満開です。
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オオバウマノスズクサ(うまのすずくさ属)ウマノスズクサ科
 つる性の落葉低木で薬用部分は塊根でその部分を馬兜鈴(ばとうれい)といい花は鈴のような形をしています。肺熱のせき、呼吸困難、痔核、肛門部腫脹疼痛などに漢方では使います。肺と痔に応用されていますが中国漢方では肺と大腸は表裏の関係といい、大腸の一部である痔や便秘の治療に肺に作用する生薬をよく使います。応用治療の域ですが、漢方学問の奥の深いところです。
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オノエラン(はくさんちどり属)ラン科
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ハコネラン(コチョウラン属)ラン科
 何年も探していましたが丁度お会いした山の知人(横浜のOさん)に案内していただきました。立ち上がり5cm位の小さな花なので、見つかりっこないですね。箱根のランですのでお目にかかりたかったのです。
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 金時山には多くの珍しい植物たちが自生していますが、季節を間違えず、出番を間違えず、存在を誇れる場所を確保して一生懸命に咲いて多くの人たちの目を楽しませてくれています。

心が痛む東日本大地震。津波の爪あとや瓦礫の山の空き地の松に新芽がでた、桜が咲いた、草花が咲いた・・・と心温まる報道を目にすることが出てきましたが、自然界の植物たちは強いですね。頑張っていますね。なぜか政治だけが頑張れずに、復興への足音をかき消しているように思えてなりません。




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by home-k | 2011-06-23 13:06 | 箱根・金時山の花