人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ
「九ツの穴」みがいてますか・・・~年末大掃除~
 私たちのからだには内臓の窓ともいえる穴が九ッあります。
眼が二ッ、鼻の穴が二ッ、耳が二ッ、口が一ッ、小便・大便の
出口がそれぞれ一ッで合計九ッで、これを漢方では九竅(きゅうきょう)
といっています。

からだに異常がおきると、この九ッの穴にさまざまな症状が
みられるようになります。
  では 疲れ目、かすみ目、視力の減退、涙目、めやに、充血目など
  では 鼻水、鼻づまり、花粉症、ちくのう、臭覚異常など
  では 耳鳴り,耳だれ、難聴、耳が遠いなど
  では 口唇のあれ、口内炎、口臭、口が苦い、味覚異常など
  小便では 残尿感、排尿痛、血尿、小便が近い遠いなど
  大便では 便秘、下痢、血便、痔など
の症状を経験することになります。

 しかし、目の病気は目だけ、鼻の病気は鼻だけの部分的な原因で病気
になったのではなく、漢方では眼の穴は肝鼻の穴は肺耳の穴は腎
口は脾(消化器)大小便の出口は腎膀胱と密接な関係があると考え
ていますので、臓器の調和を計ることで穴の異常を正していきます。

たとえば、花粉症は鼻水、くしゃみがつづくことで大した病気とも
思えませんが単に花粉によるアレルギーだからといってアレルギー
を中和する抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤をのんでみても、
それほど効果はありません。
漢方ではこの場合、鼻の穴の不快症状は肺の働きの異常と考えますから、
肺の機能を調和して水分代謝免疫力を養う治療法をとることで、
つらい花粉症を忘れられるような素晴らしい効果を発揮することができます。
花粉症だから鼻だけという局部治療法は単なる部品修理でしかなく、
慢性疾患ともなれば原因はどこにあるのか分解大掃除をやらなければ
治癒することはできません。

 漢方療法は人それぞれの不特定な症状を分析し原因を追究し調和する
ことにあります。穴の奥にあるもの(臓器)を研くことが病の根治療法と
いえます。
エントツのすす掃除もしなければなりませんが、その奥のかまどの手入れと、
さらにすすの出ない薪や燃料を選ぶことが,さらに大切になってきます。


 次回は「漢方式人間ドック」について書く予定です。

当店HPのURL http://www.homek.biz
by home-k | 2005-11-27 23:35 | 漢方の話題