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カム かむ EVERYBODY ② -咀嚼と唾液・その効用ー
 唾液は耳下腺・顎下腺・舌下腺の三大唾液腺から大部分が分泌されています。通常一日に1~1.5リットル位分泌されますがその量は噛む(咀嚼)回数にも左右され、噛む回数の少ない人では半分になることもあります。
 唾液には50種以上の有益な物質が含まれますが耳下腺・顎下腺からは比較的サラサラの唾液が、舌下腺からは粘く濃い唾液が出ています。

 よく噛んで唾液を十分に出してその効果を当てにした食生活を心がけたいものです。
1 ストレスの解消 
咀嚼には大脳の覚醒作用があり、よく噛むことで大脳の血流が増しそれによる快感の信号であるアルファ波が出現します。気心の知れた仲間達との飲み会・食事会は最高のストレス解消になります。初対面の場合も食事を共にすることで相互理解が進むことが多いと思います。

2 肥満の予防  ー早食いは太るー 
ものを食べて血糖値が上がるまで約30分かかります。早食いで食べ過ぎてしまう人はこの間に満腹感が得られず、ついつい詰め込んでしまいがちになります。満腹中枢の反応を感じながら、よく噛みゆっくり食べることが大切です。また、ヒスタミンやノルアドレナリンの分泌量が調整されますのでカロリーの燃焼や代謝が高まり肥満の予防になります。

3 脳が活性化され記憶力が高まり「ぼけ予防」
 脳血管は拡張し血流が増えるので脳の栄養剤であるブドウ糖や酸素が十分に供給され脳は活性化される。
 久留米大医学部の末永教授は「ガムを噛みながら車の運転をすると信号の認知やブレーキ・アクセルの操作が機敏になる」といい、神奈川歯科大の小野塚教授は「ガムを噛んだ後fMRI(機能的磁気共鳴断層撮影)で脳の活性化を調べたところ記憶を主る海馬が活性化した」と発表しています。
 また、パロチンという若返りホルモンが耳下腺から分泌されるので老化防止にもなります。

4 ガンの予防 
唾液中のラクトペルオキシダーゼは発ガン性物質を作り出す活性酸素を減らす。

5 虫歯の予防
 多量の唾液は口中を自浄し、食べ物の酸を中和する。さらに、唾液から浸透してくるカルシューム・ハイドロオキシアパタイト・フッ素などにより歯の修復(再石灰化)が行はれ溶かされたエナメル質を修復する。虫歯の成り立ちは虫歯菌が歯を溶かすスピード(脱灰)と唾液成分が歯を修復するスピード(再石灰化)のバラン スが崩れたときに発生するといわれています。

6 最高の消化剤
 口は消化器の第一関門、噛むことも消化、唾液中のアミラーゼも消化を促進、胃に歯は無いのです。「かまないオカユ」を食べるよりよく噛んで「口中でオカユ」を作るイメージが大切なのではないでしょうか。

 まだまだその効用は沢山在りますがまたの機会にしたいと思います。
次回は噛んでも唾液が出ないドライマウスを探ってみたいと思います。


ただ噛めばいいのではなく「よく噛み、よく味わって、リラックスして楽しんで食べる」ことを習慣づけたいものです。

 参考文献:咀嚼健康法(上田実著) 歯はいのち(笠茂享久著) 田沼敦子エツセイ


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by home-k | 2007-02-09 12:56 | ドライマウス