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花粉症 -これでいいの日本人の免疫力ー
 今年は寒い冬だったので花粉症の発症が遅れ2月23日の春一番頃から多くなってきました。花粉症が社会問題になるのは日本くらいで近隣諸国では問題にならないと聞いています。

 杉の木が多いのも一因なのでしょうが、中医学の立場からすると日本人の体質がいかにも正気不足*(免疫不足)になってしまったのではないでしょうか。中医学では「正気が体の中に充実していれば外部の邪は体内に入り込めない」という考え方があり、正気の存在を重要視しています。正気が弱いと気圧や気温の変化に体はついていけず病邪を容易に受け入れてしまいます。

 正気の不足こそ花粉症の根源ですので日頃から正気を養うべきで、そのためには4000年の歴史の臨床に裏ずけられた中医学理論による食養生や生活習慣を取り入れなければならない時期に来ていると思います。飽食やストレス社会、便利になりすぎた社会環境など反省材料が沢山あります。

 花粉症の三大症状、クシャミ・鼻水・鼻づまりは体に冷え(寒邪)を抱えた人に多く発症しますので、体を温める生薬の麻黄・乾姜・細辛が配合された小青龍湯・麻黄附子細辛湯・苓甘姜味辛夏仁湯などが繁用されます。(寒邪や痰湿の病症)

 しかし、この処方が効かない人も多く診られます。鼻水が人前でツルツルと垂れてしまったという深刻な失敗談を相談される方もあります。これは正気の不足の酷い人に多くみられ中医学でいう「気の不足」(気虚)の病症で気の固摂作用の失調です。この場合は気を補う朝鮮人参・黄耆の配合された補中益気湯や玉屏風散などが効果があります。

 中医学での「気」の働きには①冷えを基本的に改善する温煦作用、②病邪から身を守る防御作用、③鼻水などが漏れるのを防ぐ固摂作用、④水分代謝をコントロールする気化作用や推動作用など体を支える重要な働きが沢山あります。花粉症を考えるにはこの「気」の働きなしで論じることはできません。

 正気を補う中医学理論で手当てして花粉に好かれないよう、そして快適な春を迎えましょう.


*正気とは:人体を構成する基本物質の「気、血、津液、精」の全てが充実していることを言います。

 花粉症の記事は2006.2月の当ブログにもありますので、是非読んでください。



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     switzerlandツエルマットの街からのマッターホルン
by home-k | 2008-02-29 16:17 | 花粉症・鼻炎