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2006年 07月 26日 ( 1 )
 お血と微小循環障害 ①  -真夏の養生-
蒸し暑かった梅雨も秒読みで明けるようですが、その後は”蒸し”がと
れて”暑さ”は本番。暑さ=汗の季節。今回は”夏の汗”を考えてみたい
と思います。

 中医学(漢方)では汗は”心(しん)の液”といい、津液(栄養物質を
含んだ体液)の変化したもので汗が多いことは老廃物と共に栄養物質や気
も失うと説いています。

 夏の炎暑では汗と共にからだの水分はどんどん消耗されて、大げさに表
現すれば脱水状態になり、口は渇き、動悸や息切れ、倦怠感などの症状を
経験することになり熱中症(熱にあたる)になりかねません。脱水状態に
なれば細胞内の水分が減少すると同時に血液中の血漿も明らかに減少しま
す。血液を構成する血漿の約90%は水分ですので血漿を川の水に例える
と赤血球、白血球、血小板などの血球は水に浮いている舟のようで川に水
が少なければ舟は浅瀬に乗り上げて動けなくなるように水分不足で血漿が
減少すると浮遊している血球も動けなくなり血管に付着して血栓ができる
ようになります(微小循環障害)。

 夏に最も多い心筋梗塞や脳梗塞などの循環器疾患はこの様にして発症し
ます。

 血漿の水分が少なくなった状態のとき西洋医学では点滴などになります
が中医学では気を補い津液を生じる漢方薬を用います(漢方では血漿や組
織液など栄養のある体液を津液と呼んでいます)。この季節、台湾や上海
の商店の店先には黄耆や朝鮮人参が山積されていて人々の夏対策として上
記の意味で利用され生活に役立てられています(人参オウギスープ)。

 水の補給をすることも大切ですが漢方で言う津液(しんえき)に近いも
のの補給はさらに有益で即効があります。最近では西洋人参なども良く使
われていますがこれはからだの欝熱をとり気や津液を補うのでこの季節に
最高の漢方養生薬だと思います。

 また、夏の食養生としてはこの季節に採れる路地物野菜を十分に摂って
からだに溜まる欝熱を体外に排出したいものです。
スイカ、メロン、キュウリ、ナス、トマト、ニガウリ、オクラ、トウモロ
コシ、枝豆、緑豆、梅干などがおすすめです。


くれぐれも冷や汗などかきませんように。

当店HPのURL http://www.homek.biz

 
by home-k | 2006-07-26 14:39 | お血(おけつ)