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2006年 09月 15日 ( 1 )
お血と微小循環障害  ⑤   -エコノミー症候群ー
「血液は健康状態を映し出す鏡である」と言われます。
良質の血液をつくるには、日々の食事で必要な栄養素を摂取しなければ
なりません。十分な栄養が入ってこないのに元気な血液を造れという方が
無理なことです。バランスがとれた食事は元気な血液をつくるために欠か
せない条件です。 

 「血液の質」の検査で赤血球が重なっている状態を連銭型赤血球、鎖の
ように繋がっている状態を連鎖型赤血球とよんでいますがこのような奇形
を生む一つの原因は今の飽食の時代、栄養のアンバランス特に糖質と脂質
の摂り過ぎや運動不足が重なり発現すると言われています。

 このような奇形の赤血球の持ち主の方は多くはコレステロールが高かっ
たり血糖値が高かったりして血液にサラサラ感がなく粘りがちでミクロの
最小毛細血管を通過する事ができません。さらに粘りが増せばもっと太い
血管に及びます。

 「エコノミークラス症候群」という病の名を最近よく目にします。
四年前のサッカーワールドカップに日本のエース・ストライカーがこの病
で出場できなくなった事で一気に広まったようです。最近では新潟中越地
震で多くの被災者が車の中で生活することを余儀なくされこの事が大変心
配されました。

 この病は飛行機などの狭い座席に長時間動かないで座り続けることで
太ももの付け根や膝・ふくらはぎなどの血管が圧迫されて足の静脈にでき
た血液の塊(深部静脈血栓)が心臓を経由し肺に流れてそこで血管を詰ま
らせてしまう病気です。医学的には肺血栓塞栓症。

 症状は全身倦怠、息切れ、動悸、胸の痛み、冷や汗、息苦しいなどで症
状が重いと呼吸困難などで死にいたることもあり旅後2~3日たってから
発症もあるということです。

 機内の環境は全て人工的にコントロールされていますので非常に乾燥し
ていて湿度は20%以下とか。体からはどんどん水分を奪われ干物にされ
そうです。この状況下では1時間に80mlの水分が奪われ12時間の
フライトでは1リットル水分を失うことになり血液の濃度が増すことは
必定です。

 女性ホルモン服用者、高脂血症、糖尿病、心房細動などのある方や奇形
の赤血球があり普段から血液が粘っている方は注意が必要で旅には対策
も重要なことになります。

 漢方では「お血(おけつ)」の治療法の「活血化お」という方法が確立
されていて紅花、セリ科の川芎、シソ科の丹参、ボタン科の芍薬などが役
立っています。


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by home-k | 2006-09-15 11:48 | お血(おけつ)