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2006年 10月 12日 ( 1 )
金時山の花 Vol.8
 金時山は秋の気配がただよい草木の色が少し秋色になってきました。山頂から仙石原のススキが輝いてみえ、駿河湾の先に御前崎、左に転じて伊豆半島と大島がすぐ近くにそして房総半島、三浦半島、横浜のランドマーク、丹沢の山々、八ヶ岳、南アルプス連峰に北岳、眼前に初冠雪の富士山と360度の大展望のご馳走でした。(10月8日)

 金時山の秋の草花も花盛りです

 トリカブト:キンポウゲ科トリカブト属
薬用部分の漢方名は母根を「烏頭」(ウズ)その子根を「附子」(ブシ)といい生命にかかわる程の強力な毒性があります。一般に毒抜き加工(炮製という特殊技術)したものを使います。
冷えや痛みに繁用され「八味地黄丸・麻黄附子細辛湯・桂枝加苓朮附湯・・・」など多くの処方が組まれています。猛毒の薬草を人間の苦痛を取り除くためにどの様に応用していったのか先人の知恵に驚きを感じます。
  ミツバチが花蜜を吸いに来ていました。
 
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 イワシャジン:キキョウ科ツリガネニンジン属
薬用部分の漢方名は「南沙参」(ナンシャジン)といい粘痰の咳どめの効がありますがあまり使われません。中国ではセリ科のハマボウフウを「沙参」といい咳止めに使用(沙参麦門冬湯)。
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 サラシナシヨウマ:キンポウゲ科サラシナシヨウマ属
薬用部分の漢方名を「升麻」といい麻疹に升麻葛根湯、痔に乙字湯、気力を益し内臓下垂に補中益気湯などに配合されます。日本人は胃下垂や痔が多いですが升麻にミシマサイコの「柴胡」を組み合わせると昇提作用と言って下がった物を持ち上げる働きが出現するようになり脱肛や子宮脱などにも効果があり生薬の組み合わせの不思議さに驚かされます。
金時山にも春からいろいろな種類のシヨウマが咲きますがサラシナシヨウマはその中でも横綱級の花です。
 
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 先人達の英知に救われ、自然に生かされ、自然とともに生き、人々に健康の喜びを与えてくれる数々の薬草に感謝せずにはいられません。

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by home-k | 2006-10-12 14:45 | 箱根・金時山の花