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2006年 10月 18日 ( 1 )
お血と微小循環障害  ⑦   ー未病先防ー
 日本人の平均寿命は年々延びつづけ最新の発表によれば男78.53才、女85.49才で前年の統計より僅かに下回ったもののまだまだ世界に誇れる長寿国といえます。

 ところがこの長い人生を楽しめず、不健康な暗い人生を過ごさざるを得ないケースも多くなっています。疾患別死亡者数からすればガンがトップですが血管の老化による心臓病や脳卒中など血管系の疾患をトータルすればガンをはるかに上回ることになります。

 近年、突然死で亡くなる方が増えていてこの30年間で3倍以上にも増加しているという事です。突然死とは健康に見える人が文字どおり突然死んでしまうことで心筋梗塞や狭心症など心臓をとり巻く動脈の血流が滞って起きる虚血性心疾患、脳の血管が切れたり詰まったりして起きる脳卒中などが主な原因です。

 突然死を免れたとしても一度発作を起こすとその傷跡は容易には消えないばかりか深刻な後遺症を起こすこともあり100%の完治は困難で再発の恐れもつきまといます。人間ドックでの検査で「異常なし」でも「異常あり」でも突然死の発生率は同じというデータもあるという事ですので安心できません。特に40歳以上は要注意です。

 中医学(漢方)には「未病先防」という考え方があります。それは病気が表に出る前(未病)の段階から積極的に予防的な治療をおこない発病を未然に防ぐ(先防)ことを言います。悪い生活習慣を改めるのは当然のことです。

 中医学でいう四診(望診・聞診・問診・切診)は五感で得られる情報や患者の訴えから総合的にからだ
の異常を判断して早期に予防的な治療をおこなう事ができ突然死などの予防に威力を発揮することができます。特に循環器系の異常を察知するのに優れ望診で舌の状態を観察して紫色のしみや舌の色が紫色を帯びていないか、舌裏の静脈が怒張していないかなどを観察することで微小循環障害を予測していきます。これは「お血」の範疇ですので三大症状の「痛む」「しこる」「黒ずむ」などがどうなのか問診することで更に弁証が進みます。又、微小血管の異常が必ず太い血管に及んでいくことに注意していかなければなりません。

 長い人生を楽しむために漢方の知恵である「未病先防」「お血の治療法」の考えを生かしたいものです。

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by home-k | 2006-10-18 18:28 | お血(おけつ)