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2007年 09月 26日 ( 1 )
お血と微小循環障害 Vol.17  -脂肪肝ー
 昨夜は見事な仲秋の名月の中、食後のウォーキングに出かけました。一時間ほど月明かりの自分の影のお供とともに近くの丘陵歩きでしたが澄んだ空気をたっぷり仕入れ、心地よい汗で身が軽くなるのを感じました。20年前頃には夜のウォーキングなど見かけませんでしたが、最近はよく行き交います。健康づくりに目覚めてきたのですね。

 そろそろ燗酒の恋しい季節ですが、百薬の長というお酒も度が過ぎれば百厄の長にもなります。今回は酒や食事の不摂生からの「脂肪肝」について記してみました。

 脂肪肝は血液中の脂質(主に中性脂肪)が内臓機能の失調などで大量に肝細胞に蓄積され肝臓が肥大した病です。元来、欧米人に多く日本人には少なかったのですが、高カロリー食やアルコール類の過飲などから最近非常に多くなってきました。症状があまりないので気づくのが遅れると肝硬変に進むこともあるという事ですので油断できません。

 中医学(漢方)では体の中に非生理的な水分や脂肪が溜まっている状態の「痰湿症」などの範疇に属する病と考えられています。前述の血液中に糖が溜まる糖尿病、尿酸が溜まる痛風、脂肪が溜まる高脂血症など皆同じ考えです。

 主な原因は「痰湿」、「瘀血」、肝臓・消化器系の新陳代謝機能の異常の「肝脾失調」にあります。痰湿は果物やお菓子などの甘いものや動・植物性脂肪の摂りすぎ、アルコール類の過飲など飲食の不摂生が燃えカスを体に蓄積させます。ストレスはさらにこれらを加重します。

 非生理的な物質である痰湿は消化吸収の働きを悪化させ、代謝できない痰湿の中性脂肪などは肝臓に蓄積されて脂肪肝となってしまいます。さらに肝臓に溜まった脂肪は気や血の流れを妨げ「気滞瘀血(きたいおけつ)」を生じさせ血が滞るようになります。「気めぐらずば血めぐらず」なのです。

 中医学での治療は、血管の内壁に沈着した粥状のドロドロした血脂を除く化痰降脂薬、血の流れを改善する活血化瘀薬、肝や消化器系の働きを高める生薬で十分対処することができます。

 「予防に勝る治療なし」といいますが、口から入る物を制し、有酸素運動のウオーキングなどで脂を燃やし、気分転換で気の流れを良くすることが大切なのではないでしょうか。
  
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by home-k | 2007-09-26 18:40 | お血(おけつ)