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2008年 07月 01日 ( 1 )
身近な薬用植物 その1 半夏生の日   
 半夏生の日 -のどの痞え(つかえ)の特効薬

今日七月一日は半夏生(はんげしょう)の日です。二十四節気をさらに刻んで七十二候のひとつで半夏という薬草が生える季節からきていてます。田植えを終えるなどの農作業の暦としても使われています。

 我が家の自給率改善に貢献してくれている坪菜園に、どこから来たのか半夏の薬草・からすびしゃく(サトイモ科)がタイミングよく生えていました(写真)。この地下茎の球茎を漢方では「半夏」といいます。健胃・消化・鎮吐・鎮咳・去痰などに繁用され、中医学(漢方)では温化寒痰薬に分類されていて温めて水(痰)をめぐらせる働きがあり無くてはならない生薬です。

ハンゲ はんげ属 サトイモ科
 
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 この球茎の「半夏」を生薬問屋から仕入れたときは大忙しです。かじってみると喉がいがらっぽくなり,えぐみが残るので水で晒し、生姜・明礬で晒したり乾燥させたり3~4日がかりで、毒性や刺激性など副作用を軽減する作業があり、体に優しく作用するように加工します。これを中医学では炮製(ほうせい)といいます。生薬の炮製にはこの他、酒につけたり、蒸したり、蜂蜜でからめたり、炒めたりして煎じ薬を安全に服用していただくのに大変な作業があります。毒消しまで指示している先人の知恵に脱帽です。

  のどの痞え(つかえ)の特効薬 半夏

 最近「のどの痞え」を訴える人が多く来店されます。このような人に半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)が良く効きます。この症状を「梅核気」といい気と痰の滞りと診ています。厚朴を配することで気をめぐらせ、半夏の水をさばきを助ける名処方として気分がふさいたり、咽喉・食道部の異物感、不安神経症、つわりなどにも応用されています。
漢方の古書によれば ”よく痰を治すものは、痰を治せずして気を治す、気順ればすなわち一身の津(からだの水液)もまた気に随いて順る” と説いています。

 その他、半夏が主薬の処方に、めまいなどに半夏白朮天麻湯、食欲を増す六君子湯、不眠に温胆湯、胃のつかえに半夏瀉心湯など多くの名処方があります。痰の病は西洋医学では難治ですが漢方はこの分野に優れた治療実績があります。



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by home-k | 2008-07-01 18:21 | 身近な薬用植物