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2008年 07月 31日 ( 1 )
お血と微小循環障害Vol.28  -白にきびー
 これまでの三回、難治性の「赤いにきび」を漢方で考えてみましたが、今回はやはり難治性の「白にきび」の漢方的な治療法を記してみます。

 にきび(尋常性痤瘡)の病変は皮膚表面にあるので表面的なトラブルのように見えますが、じつは気の異常(自律神経)やホルモン系を含む内臓の異常などのかかわりが非常に深い病変であり、腰をすえた治療が必要なのです。それ故、中医学では「皮膚は内臓の鏡」と表現しています。

 数万円もするニキビ用の化粧品・エステ・健康食品などの甘い言葉につられて治療?してみても治らないのは当然です。洗顔が基本とかいいますが毛穴の汚れは結果であり、高価な洗顔クリームで汚れを落としてもきりが無いことで、汚れないようにするのが漢方の根本療法です。

 赤ニキビは血熱が肌膚に滞ったために発症するのに対し、白ニキビは中医学(漢方)では体力が不足気味の人に多くみられます。元気がない、疲れやすい、食欲がいまいち、顔色にツヤがない(このような症状を漢方では気血不足という)などをともないニキビは赤みが少なく・皮膚色の丘疹・しこりが散在し、ときには内部が化膿することもあり、なかなか手ごわく治りにくいのです。

 これら気血不足の原因:赤ニキビが長く続き血熱で血液本来の働きができなくなつたり(耗血)、抗生物質や消炎剤の長期服用による内臓の損傷或いは過労などが考えられ体の基本物質の気・血の不足が肌膚の邪を追い出す力が無いことに起因します。

 白ニキビの治療:元気をつけ機能を促進し、血(けつ)を滋養することにより治癒能力を高める補気・補血をメインに、血をイキイキさせる活血薬(微小循環障害の改善)を配合することで皮膚表面への気血の送り込みを高め、お肌のターンオーバーを促進します。黄耆・人参・白朮などの補気薬、当帰・芍薬・熟地黄・くこの実などの補血薬、川芎・紅花などの活血薬などを基本に処方します。

 ニキビには大別して白ニキビ・赤ニキビがありますが使用する漢方薬は異なります(虚・実の違い)ので注意が必要です。漢方専門薬局にご相談ください。必ず治ります。

 

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My off time      伊吹山    ’08.7.21  
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 コオニユリ(ゆり科)  鱗茎を漢方では「百合(びゃくごう)」といい繁用される
                           
by home-k | 2008-07-31 17:43 | お血(おけつ)