ブログトップ
2009年 02月 25日 ( 1 )
婦人科疾患 ー月経周期の異常ー 4の3 生理が遅れる
 月経後期(稀発月経)

 いつもより生理が遅れてしまう月経後期は血虚・血寒・痰湿などが原因として考えられます。周期が39日以上のびることで、甚だしければ2~3ヶ月或いは半年に一回の月経の場合もあります。
 たまに周期が遅れる程度のことは問題ありません。

Ⅰ) 血虚 (血の不足のタイプ)
 月経血の基になる血の不足は慢性病や出血による血の消耗や胃腸が弱くて栄養物の吸収が悪いため血の産生不足のことが多く目が疲れる・皮膚につやがない・毛髪が傷みやすい・爪がもろい・手足のしびれ感などの自覚症状をともない、経血量は少なく淡色で、月経終了後に下腹部がシクシク痛み、押さえると楽になることが多い。

 治療法:血を補いめぐらせる当帰・芍薬・川芎・地黄などの漢方薬が適しています。

Ⅱ) 血寒 (冷えによる血行不良)
 中国漢方では「血は温めることを喜こび、寒(冷え)を嫌う」という考えがあり、寒冷により血はめぐらなくなるとしています。寒冷の環境や薄着で冷える・冷たいものの摂り過ぎなどで血が冷えてしまい、子宮に血がめぐらず生理血が不足した状態です。基本的に血の不足の人に多くみられます。下腹部の冷えや顔色が寒々しい・冷え性などを自覚し、経血色は暗紅で量は少なく経血に塊があり、強い月経痛をともなうことが多い。

 治療法:体を温め血行を促進させて冷えを除く桂皮・乾姜・附子などの漢方薬が適しています。

 この血寒が長引くと虚寒という強い冷えの病態に移行し治療が複雑になります。

Ⅲ) 痰湿 (水分代謝不良)
 中国漢方では「脾は運化をつかさどる」といい、食べすぎ・お酒の飲みすぎ・バランスの悪い食生活で胃腸の働きが低下して燃えカスを残すようになります。この燃えカスと余分な処理しきれない水分が合体して痰湿を発生させ、気や血の流れを阻むので生理は遅れます。
 肥満気味・からだがだるい・むくみ・胸や腹が張って苦しい・おりものが多いなどがあり経血色は淡く量は少なく粘稠などがみられます。

 治療法:胃腸の正常な営みを回復させる半夏・陳皮・茯苓などの漢方薬で体を調和させます。


 いずれの場合も体を冷やさないように衣・食・住の生活面に注意が大切です。


  次回は不定期の生理についてです。




漢方ホーム薬局のHPはこちら
by home-k | 2009-02-25 14:48 | 生理不順