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2009年 09月 26日 ( 1 )
身近な薬用植物 その3 -いのこずちー
 イノコズチ (イノコズチ属) ひゆ科
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 この季節、山野の木かげや道端などに良く見かける雑草ですが漢方では、その根を「牛膝(ごしつ)」といい瘀血(おけつ)を改善する生薬で、独活寄生湯・疎経活血湯・四妙散などに配合され血液のめぐりを改善しつつ痛みを除くので腰痛や膝の痛みに繁用されています。

 茎は四角で節が太いことからイノシシの膝頭に似ているので「いのこずち(豕槌)」というようになり、中国ではイノシシではなく牛の膝に似ていると見立てて「牛膝」と表現しています。
 「牛膝」には、おもしろい思い出があります。漢方のせんじ薬を膝の痛みの患者さんに処方して生薬名を記したところ”牛の膝の入った薬は気持ちが悪いのでのみたくない”と血相を変えて持ち帰られたのです。

 シルバーウイークの一日、我が家のミニ菜園の手入れ中に引き抜いた雑草の茎が四角だったので気になり辞典で調べてみたら、なんと日頃大変お世話になっている「牛膝」の薬草だったのです。見慣れた雑草も思わぬことから薬草に結びつき、大発見をしたような気分で疲れも吹っ飛んでしまいました。




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by home-k | 2009-09-26 12:49 | 身近な薬用植物