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2010年 01月 29日 ( 1 )
神経痛の治験例
 移動性の神経痛
 
 42歳 男 BMI 20.8   2009年初夏の頃から痛み(神経痛?)が体のあちこちに移動しモグラたたきの如く出没する。脇下から肩甲骨・鎖骨下部から発症し左腕(三角筋部)、右下肢外側、外側前腕部(三里)、左手小指丘の表裏などなどに痹(しびれ)や強い痛みを伴う。痛みは時に軽く、時に激しく、8ヶ月に及ぶ。痛みのため落ちつかず睡眠も妨げられ、疲れる。ストレスの影響を受けやすい。舌は大きく、白い苔が多い。

 病院でエックス線・MRIなどの検査、ペインクリニック・神経内科を受診したが特に器質的な異常は認められず、鎮痛消炎剤などで治療を続けていた。薬では数時間痛みが軽くなる程度で、痛みから解放される気配がない。痛み止めの長期服用に不安を感じ漢方治療を求めてきた。

 痛みが移動することは漢方では「行痹(こうひ)」といいストレス(風邪ふうじゃ)の影響下で良く見られます。又、舌が大きく白い苔が多いので水分代謝が悪く冷えもある(寒湿の邪)ので風・寒・湿の邪が気や血の流れをブロックして痛みの起きる場所に栄養不足を生じた病態(不通則痛=通じなければ痛む)で痛みが強いのが特徴です。

 漢方の「行痹」に対しての治療は「散風を主とし除寒湿を佐として施す。大抵は補血の品を配合する」と先人は指示していますので、気や血をブロックしている風・寒・湿の邪気を除去し、気血を補うことを治療方針としてみた。

 香附子・陳皮・柴胡・芍薬・厚朴・枳穀・当帰・川芎・白朮・茯苓・半夏・白芷他の生薬を処方し、気のめぐり・冷え・水分代謝の改善、血を補う漢薬などで風寒湿の邪気を取り除き気血の流通を改善することにした。

 先人の教えに従い漢方治療を行い数日にして、痛みは劇的に改善された。
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by home-k | 2010-01-29 17:33 | 腰膝痛