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カテゴリ:漢方風邪薬( 4 )
葛根湯の服用:夏は要注意
今年の夏は珍しく3人もの葛根湯の新客様が来店されました。夏に葛根湯???

A さん;「風邪で葛根湯を服んでいるが治らないので追加を買いに。風邪にはいつも葛根湯飲んでいると・・・」症状を伺うと”のどの痛み、渇き、微熱”とのこと。漢方の証から銀翹散が適薬なれど葛根湯でいいからとのこと。仕方なく葛根湯に桔梗石膏を合わせて服用いただいた。

B さん;「肩こりで1年中服んでいる(Dr.処方)」e0024094_15320472.jpg
症状を伺うと漢方の証では加味逍遥散が適当と判断し服用
をお願いした。

C さん;「今年の冬に葛根湯が効いたので・・・・」症状を伺うと”鼻水・全身倦怠・食欲不振・味がない・口がねばる”などの胃腸症状が多いので夏風邪専門の蕾香正気散をお勧めした。

葛根湯は漢方薬の中でも認知度No.1です。しかし、漢方薬服用に際して「証」という使用上の条件があります。葛根湯の「証」は”汗がなく・悪風(風邪に中ると寒気がする)する者”に用いることになっています。A,B,Cさんにはこの「証」が見当たりません。

漢方薬の選薬には患者さんの症状の訴えに対し、「温めたらいい」のか・冷やしたらいい」のか(寒熱弁証)、「過剰」なのか・「不足」なのか(虚実弁証)の弁別は必須中の必須です。

 葛根湯の場合、麻黄・桂枝が主薬で温めて発汗させる処方構成ですので、只でさえ暑く自然発汗の多い季節ですので、葛根湯で温めては逆療法で体は疲れるどころか害が出ます。夏の風邪は冷やすことが先決で桔梗石膏や銀翹散、蕾香正気散、桂枝湯などが適合します。


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定休日;日・月・祝日   営業日;火~土  Am9.~Pm6.
by home-k | 2017-09-27 17:03 | 漢方風邪薬
風邪 は”かぜ”? ”ふうじゃ”?の語源
秋のお彼岸前なのに涼しく、過ごしやすい日が続いています。でも油断は禁物。
秋の涼風とともに肌は乾き、のども乾燥し”のど風邪”が流行ってきました。これ
は自然界の「風ふう」と乾「燥そう」が人体に侵入したと中医学漢方では考えて
います。e0024094_16441475.jpg

「風邪かぜ」という漢字は漢方の「風邪ふうじゃ」が読み方を変えて使われてい
ます。自然界の気候の変化や、ウイルス、細菌などの病原微生物は、中医学
漢方では風、寒、暑、湿、燥、火(熱)の6っに象徴されます。そして、これらが
身体に作用して病気を引き起こさせる場合、それらは”邪”となり、6っの邪を
総称して「六淫(りくいん)」とよびます。
  
 たとえば、「風ふう」が病を引き起こした場合、「風邪ふうじゃ」となるわけで
すが、ご存じのようにこの漢字は病気の「かぜ」とも読みます。つまり「風邪か
ぜ」という漢字は漢方用語からとられているわけです。

ちなみに漢方での「風邪ふうじゃ」は、自然界の「風かぜ」(突然発生したり止ん
だり、流れたりする現象)と似た症状を引き起こす因子のことを指しています。
 同じように、寒邪は自然界の「寒冷」と、湿邪は「湿気」と似た症状を引き起
こす因子のことです。

  ですから、漢方かぜ薬を使うときは自然界のどの六淫の邪に犯されて発病
したのかの弁別が大切です。
”秋期のかぜ”は風と燥邪に犯されることが多いので「銀翹散や天津感冒片」が 
 ”冬期のかぜ”は風と寒冷に犯されるので「葛根湯」「痲黄湯」「桂枝湯」が
 ”春期のかぜ”は風に犯されるので「玉屏風散」[駆風解毒湯」が
 ”梅雨期のかぜ”は風と湿気に犯されるので「藿(かつ)香正気散」「が
 ”夏期のかぜ”は暑と熱に犯されるので「白虎湯」「白虎加人参湯」「五虎湯」
「甘露消毒丹」「防風通聖散」などが繁用されます。

風邪は万病の元ゆえ漢方専門の薬剤師に相談が病邪追い出しの良策です。




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by home-k | 2014-09-19 16:01 | 漢方風邪薬
「風邪」かな?正しく選べば早く治る!!漢方風邪薬の選び方。
 市販の総合風邪薬の適応症に
「風邪の諸症状(鼻水・鼻づまり・喉の痛み・咳・痰・くしゃみ
悪寒・発熱・頭痛・関節の痛み・筋肉の痛み)の緩和」とあります。
非常に広い守備範囲で、この風邪薬一つ常備していれば大丈夫
と思っていいる方が多いのではないでしょうか?

 漢方(中医学)の立場から考えると、こんな無茶な薬はありません。
これでは自分の症状に関係のない薬効成分まで体に取り入れて
しまうことになりかねません。(咳が無いのに鎮咳薬を飲んでしまう如く)

 漢方では症状をさらに細分化。
  ※鼻水でも①透明②粘る③黄色なのか?
  ※悪寒(寒気)でも①強い寒気②弱い寒気③熱っぽいのか?
  ※喉の痛みも①弱い痛み②強い痛みなのか?
 などの鑑別をしてその結果より効果のある漢方風邪薬を選ぶことに
 なります。

◎ファーストチョイスとしては、①の症状が多い時は葛根湯(冷え型)
              ②③の症状が多い時は天津感冒片(熱型)
 ・葛根湯は寒気がメインですから熱いショウガ湯で。
 ・天津感冒片は喉の痛みなど炎症性ですので板らん茶などを
  冷水で飲むと効果はさらにアップします。
  近年②のタイプの風邪症状が多い様に思います。

◎ファーストチョイス2・胃腸風邪
 ・寒気や喉の痛みだけが風邪ではありません。むかつき・吐気・食欲が
  ない・だるい・下痢気味など胃腸症状を訴える風邪が最近非常に多く
  なってきました。
  このときは胃腸症状を改善して、鼻水・頭痛なども解消できる
  勝湿顆粒が効きます。
  小児の風邪にも効果があります。
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◎咳がひどくなったら
 ・咳がひどく粘い痰がからむとき、麻杏止咳錠五虎湯
 ・喉が痛くから咳のとき、清肺治喘丸潤肺糖漿

◎風邪をこじらせて治りが悪い
 ・口が苦くなり、食物の味がいつもと違う、食欲もなくなったなどの症状が
  重なってくると、柴胡桂枝湯小柴胡湯などが必要になります。
  (専門知識での鑑別が必要です)

 以上、漢方風邪薬の繁用薬の一部をご紹介いたしましたが
症状に合せて飲めば市販薬よりズーット早く効きめを体感できます。
その上、胃腸にやさしく眠くなる薬は入っていないのでお仕事や
車の運転などにも影響しませんから安心です。
 
 一方、病院等の風邪薬は解熱鎮痛剤・消炎剤・鎮咳剤などが処方
されることが多いのですが、薬の強さは市販品より強力で副作用も強いです。
 
 もう一つ最悪なのは抗生物質の併用が多いこと。
NHK「ためしてガッテン」(2005・1/19)によると40人中
34人が抗生物質を処方されたということで、日本の多くの医学会でも
「風邪に抗生物質は有害無益」なので使用しないように訴えています。
アメリカの内科学会でも同様で「風邪の治療に抗生物質は使うべきでない」
と指針を発表しています。(読売新聞2001・3/21)

 これからの季節(秋冬9は一年を通じて風邪が流行ります。
薄着やミニスカートで体を冷やして免疫力を失うより、ウォームビズでお洒落
をしながら乾燥と寒冷から身を守り、温かい料理で身体の芯から
温めホットな生活を送りましょう。

「風邪かな?」と思ったら今年から漢方風邪薬にチャレンジして
みて下さい。効きます!!

HPアドレス:http://www.homek.biz
by home-k | 2005-10-09 23:00 | 漢方風邪薬
「秋の風邪」が流行ってきました
 ついこの間まで、フローリングのモップのすべりが悪かったのに
このところ急にすべりが良くなり空気が乾燥してきたことを
感じさせます。
秋の風邪の犯人はこの乾燥と関係があります。
 
 勿論、病原菌はウィルスですが、夏に汗をかきすぎた人や体質的に
潤い成分の少ない人など、どちらかというとドライタイプの人が
この季節口や喉の渇き、喉の痛み、咳、頭痛などの症状を伴った
風邪にやられることが多いようです。

 西洋医学では消炎鎮痛剤や抗生物質(ウィルスには無効)、イソジン
などが処方されますが、副作用などに悩まされ効果もイマイチです。
漢方医学(中医学)には、このような時副作用(胃腸障害・眠気など)
がなく、ウィルスをやっつける漢方風邪薬があります。

 スイカズラの花(金銀花)やレンギョウの実を主成分とした
生薬でウィルスをたたき、炎症を鎮め、喉を保護します。

勿論、眠くなる薬は入ってませんので車の運転や仕事中でも大丈夫。
漢方には珍しい糖衣錠だから服みやすいですネ。
喉の痛みなど炎症が強いときは板藍茶で飲むのがBEST。
今から探しておきましょう。天津感冒片(てんしんかんぼうへん)。

 からだを潤す梨・柿・白きくらげ・ぎんなん・芋類・きのこ類など実りの
秋を沢山食べておくと秋風邪の予防にもなります。

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by home-k | 2005-10-04 19:32 | 漢方風邪薬