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カテゴリ:身近な薬用植物( 6 )
レンギョウの花が満開
 シナレンギョウ(モクセイ科)の花が満開になり店先の花壇が華やかになりました。黄色の花と緑の葉のコントラストが好きです。シナレンギョウは下向きに、レンギョウは上向きに咲きます。中国原産。

漢方屋にとってはレンギョウは皮膚病などの治療に必需品で繁用し、紅く炎症のある時に消炎効果がありニキビやアトピー・湿疹・のどの炎症などに用います。

 薬用部位は小さな花の中に実る”果実”で、のど風邪に銀翹散、にきびに清上防風湯、蓄膿などに荊芥連翹湯などに配合されています。e0024094_11332843.jpg
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定休日;日・月・祝日   営業日;火~土  Am9.~Pm6.                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  
by home-k | 2016-04-03 11:49 | 身近な薬用植物
ホソバタイセイの花(坂藍茶)
 ホソバタイセイ(あぶらな科)
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野生種ではありませんが、奇麗な花が咲きました。この花の根を板藍根といい漢方薬の原料として繁用されています。当店でもこの根をエキス化した、のどの炎症に効果抜群の板藍茶・板藍飴が好評です。
 この鉢植えのホソバタイセイは、板藍茶を愛用されているお客様が大変気に入られてタネを購入し育てている中から一株をいただいたものです。

 中国では漢方の抗ウイルス薬・抗生物質ともいわれ家庭では風邪が流行りそうな時期に板藍根を煎じたお茶を飲んだり、うがいや手洗いにも使うのが常識となっています。このためインフルエンザによる学級閉鎖はないということです。家庭常備薬のナンバーワンとのことです。
ホソバタイセイには抗菌作用、抗ウイルス作用、解熱作用、解毒作用などに優れた働きがあります。

 このタネを採取して、来年は多くの花を咲かせてみたいと思います。
 


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by home-k | 2012-05-23 11:54 | 身近な薬用植物
身近な薬用植物 その4 のうぜんかずら
 ノウゼンカズラのきれいな花が近くのお庭に咲いていました。夏の花らしく色彩もよく、最近はよく見かけます。中国原産で落葉低木でつる状に生い茂ります。このきれいな花が漢方薬では凌霄花(りょうしょうか)といい、アトピーや婦人病に大変役立っています。

ノウゼンカズラ(のうぜんかずら属ノウゼンカズラ科)
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凌霄花は瘀血(おけつ)の改善薬で、アトピーなどで夜間寝床で温まるとかゆみが増す時などに使います。また、月経不順、無月経、子宮出血、腹腔内腫瘤などにも繁用され血流を改善します。



 yahooの回線トラブルで10日余り何もできず記事が遅れてしまいました。メンテナンスサービスの悪さに驚きでした。




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by home-k | 2010-08-11 17:47 | 身近な薬用植物
身近な薬用植物 その3 -いのこずちー
 イノコズチ (イノコズチ属) ひゆ科
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 この季節、山野の木かげや道端などに良く見かける雑草ですが漢方では、その根を「牛膝(ごしつ)」といい瘀血(おけつ)を改善する生薬で、独活寄生湯・疎経活血湯・四妙散などに配合され血液のめぐりを改善しつつ痛みを除くので腰痛や膝の痛みに繁用されています。

 茎は四角で節が太いことからイノシシの膝頭に似ているので「いのこずち(豕槌)」というようになり、中国ではイノシシではなく牛の膝に似ていると見立てて「牛膝」と表現しています。
 「牛膝」には、おもしろい思い出があります。漢方のせんじ薬を膝の痛みの患者さんに処方して生薬名を記したところ”牛の膝の入った薬は気持ちが悪いのでのみたくない”と血相を変えて持ち帰られたのです。

 シルバーウイークの一日、我が家のミニ菜園の手入れ中に引き抜いた雑草の茎が四角だったので気になり辞典で調べてみたら、なんと日頃大変お世話になっている「牛膝」の薬草だったのです。見慣れた雑草も思わぬことから薬草に結びつき、大発見をしたような気分で疲れも吹っ飛んでしまいました。




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by home-k | 2009-09-26 12:49 | 身近な薬用植物
身近な薬用植物 その2  ハス(蓮)
 ハス(蓮) ハス属 すいれん科
   
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    大賀蓮が小田原城南側のお堀に咲いていました。

 1951年(S26年)千葉県検見川の地下で発掘された2000年以上前(弥生時代)の種子(大賀ハス)が株分けされ小田原城址公園の堀に移植されたものです。

 蓮の生い立ちに見られるように、泥中より清らかな花を咲かせることから仏教思想の象徴として蓮が定着し日本では極楽浄土の花とされていますが、漢方の教典”神農本草経”には蓮のさまざまな部分の薬効が記されていて漢方薬として健康づくりに役立っています。
 
 葉  ハスの葉を荷葉(かよう)といい夏季の身熱を冷ます働きがあります。
 柄  ハスの葉柄・花柄を荷梗(かこう)といい葉と同じ働きがあります。
 雄蕊  ハスの花の雄しべを蓮鬚(れんしゅ)といい漏れるのをふせぎ遺精、遺尿・頻尿をとめます。
 果実  ハスの果実中にある緑色棒状の胚芽を蓮心といい熱中症などの意識障害や心煩不眠に使います。
 種子  ハスの種子を蓮肉・蓮子(れんにく・れんし)といい慢性の下痢、不眠・動悸、止血につかいます。
 そのほか、ハスの果托(蓮房)や根茎の節部(藕節ぐうせつ)なども止血に使われています。
 ハスの根茎は食用に供され捨てるところなしです。


 我が家の”荷葉・魚腥草茶”

  我が家では毎年夏に、体に余分な熱を溜めないように、また利尿のためにハスの葉(荷葉)と どくだみ(魚腥草)をブレンドして夏の飲料としています。お客様にもお出ししていますが好評です。



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by home-k | 2009-08-24 18:15 | 身近な薬用植物
身近な薬用植物 その1 半夏生の日   
 半夏生の日 -のどの痞え(つかえ)の特効薬

今日七月一日は半夏生(はんげしょう)の日です。二十四節気をさらに刻んで七十二候のひとつで半夏という薬草が生える季節からきていてます。田植えを終えるなどの農作業の暦としても使われています。

 我が家の自給率改善に貢献してくれている坪菜園に、どこから来たのか半夏の薬草・からすびしゃく(サトイモ科)がタイミングよく生えていました(写真)。この地下茎の球茎を漢方では「半夏」といいます。健胃・消化・鎮吐・鎮咳・去痰などに繁用され、中医学(漢方)では温化寒痰薬に分類されていて温めて水(痰)をめぐらせる働きがあり無くてはならない生薬です。

ハンゲ はんげ属 サトイモ科
 
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 この球茎の「半夏」を生薬問屋から仕入れたときは大忙しです。かじってみると喉がいがらっぽくなり,えぐみが残るので水で晒し、生姜・明礬で晒したり乾燥させたり3~4日がかりで、毒性や刺激性など副作用を軽減する作業があり、体に優しく作用するように加工します。これを中医学では炮製(ほうせい)といいます。生薬の炮製にはこの他、酒につけたり、蒸したり、蜂蜜でからめたり、炒めたりして煎じ薬を安全に服用していただくのに大変な作業があります。毒消しまで指示している先人の知恵に脱帽です。

  のどの痞え(つかえ)の特効薬 半夏

 最近「のどの痞え」を訴える人が多く来店されます。このような人に半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)が良く効きます。この症状を「梅核気」といい気と痰の滞りと診ています。厚朴を配することで気をめぐらせ、半夏の水をさばきを助ける名処方として気分がふさいたり、咽喉・食道部の異物感、不安神経症、つわりなどにも応用されています。
漢方の古書によれば ”よく痰を治すものは、痰を治せずして気を治す、気順ればすなわち一身の津(からだの水液)もまた気に随いて順る” と説いています。

 その他、半夏が主薬の処方に、めまいなどに半夏白朮天麻湯、食欲を増す六君子湯、不眠に温胆湯、胃のつかえに半夏瀉心湯など多くの名処方があります。痰の病は西洋医学では難治ですが漢方はこの分野に優れた治療実績があります。



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by home-k | 2008-07-01 18:21 | 身近な薬用植物