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カテゴリ:腰膝痛 2011年 06月 21日
65歳 主婦 BMI 21.5
1年前から膝の後ろ(後膝部)に水が溜まるようになり、痛くて仕事にも支障が出るようになり、又階段の昇り降りも辛く、人生に不安を感じていた。患部に水が溜まると痛みが増すので病院で水を抜いてもらい(4回)消炎鎮痛剤を服用して治療をしていた。 あるとき知人から「水は抜かないほうがいい」といわれ、漢方薬でこのような治療が出来るのかと来店された。最近、左膝の痛みをかばっていたせいか、右ひざ(前膝部)も痛くなり、屈伸が出来ず正座も出来なくなってしまった。 ![]() 漢方の考え 漢方では「膝に水が溜まる」ことは、人体の水分代謝にかかわるとされる肺・脾(胃腸)・腎などの内臓機能が低下したことが主因ではないかと考えます。勿論、老化や過労による筋力の低下、湿気や冷え、ストレスなども引き金になります。 この方の場合、65歳という年齢、日に6000歩以上歩く仕事、几帳面など、2月の寒い時期にひざ裏(ひざ裏は腎経が通るところ)から発症したことなどからエネルギー(気)や栄養分(血)の不足、冷えや腎虚の症状が多く見られるので、腎虚の手当てを主に水分代謝を改善する六味丸類に気や血を補う漢方薬の二種類を服用していただいた。 上記の処方を3ヶ月服用の結果、この間水が溜まらなくなり痛みからも解放された。歩けなくなる不安感・仕事が出来なくなる不安感・趣味の旅も・・・で落ち込んでいた一年間は本当に辛かったと振り返っていられました。右膝の痛みも快方に向かっている。 漢方では膝の水は栄養物質ゆえ抜かないほうが良いと考えています。 漢方ホーム薬局のHPはこちら 2010年 03月 20日
ついに来た老化現象!!
常日頃の養生のお陰か、ご先祖様のいい遺伝子を頂いたのか歯科以外の診療を受けることがない高齢者の筆者ですが、昨晩秋の頃から膝の痛みを自覚。 漢方薬での治療を試すいいチャンス到来です。それとも漢方研究の成果を試されているのか?。 痛みは膝の関節から膝上の筋肉の前大腿部にかけてで、椅子から立ち上がるとき重だるく痛み無力感がある。立ち上がる時に何時とはなしに机やテーブルにひじをついて立ったり、両手を膝の上に置いて膝を押すような感じで立ち上がっている自分に気づいた。これは正真正銘の老化病だ!!。 そう言えばこのところ、金時山でも追い越されることが多くなったり、眼精疲労の度合いが強くなったり、臼歯が割れて欠けたりで老化度はアップするばかりでした。 このような症状がベースの痛みは、漢方の弁証からすれば「不栄則痛」の症状です。「不栄則痛」の痛みの程度は強くなく、体の生命活動に必要なエネルギー(気)や栄養物質(血)が不足していて、痛みの悲鳴を上げている関節や筋肉を養えない状態なのです。 この原因の多くは過労による消耗や加齢による内臓機能の低下が気・血・精を十分に造りえないことであり、「肝腎の精血不足」といっています。 このような時に漢方では、肝腎を補う”うどの根茎”が主成分の 独活寄生湯、 ”クコ”が主成分の杞菊地黄丸などを用いることが多くあります。筆者の場合、左膝の痛みが強かったので血液循環も改善する活血薬も併用し二ヶ月で改善することができ、いつの間にか肘を使って立ち上がることはなくなっていました。 漢方パワーに感謝!!。 反省 週一回の早朝金時山登山、夕食後の6000歩のウオーキング、週三回の社交ダンスのレッスン、しかも昨秋から習い始めたラテン種目のジャイブはボール部分(足の指部分)で踊ることが多くBMI 25の体格にはチョットきつかったのかも知れません。家族からは「身の程知らず!」とブーイングの嵐。 ![]() 漢方ホーム薬局のHPはこちら 2010年 01月 29日
移動性の神経痛
42歳 男 BMI 20.8 2009年初夏の頃から痛み(神経痛?)が体のあちこちに移動しモグラたたきの如く出没する。脇下から肩甲骨・鎖骨下部から発症し左腕(三角筋部)、右下肢外側、外側前腕部(三里)、左手小指丘の表裏などなどに痹(しびれ)や強い痛みを伴う。痛みは時に軽く、時に激しく、8ヶ月に及ぶ。痛みのため落ちつかず睡眠も妨げられ、疲れる。ストレスの影響を受けやすい。舌は大きく、白い苔が多い。 病院でエックス線・MRIなどの検査、ペインクリニック・神経内科を受診したが特に器質的な異常は認められず、鎮痛消炎剤などで治療を続けていた。薬では数時間痛みが軽くなる程度で、痛みから解放される気配がない。痛み止めの長期服用に不安を感じ漢方治療を求めてきた。 痛みが移動することは漢方では「行痹(こうひ)」といいストレス(風邪ふうじゃ)の影響下で良く見られます。又、舌が大きく白い苔が多いので水分代謝が悪く冷えもある(寒湿の邪)ので風・寒・湿の邪が気や血の流れをブロックして痛みの起きる場所に栄養不足を生じた病態(不通則痛=通じなければ痛む)で痛みが強いのが特徴です。 漢方の「行痹」に対しての治療は「散風を主とし除寒湿を佐として施す。大抵は補血の品を配合する」と先人は指示していますので、気や血をブロックしている風・寒・湿の邪気を除去し、気血を補うことを治療方針としてみた。 香附子・陳皮・柴胡・芍薬・厚朴・枳穀・当帰・川芎・白朮・茯苓・半夏・白芷他の生薬を処方し、気のめぐり・冷え・水分代謝の改善、血を補う漢薬などで風寒湿の邪気を取り除き気血の流通を改善することにした。 先人の教えに従い漢方治療を行い数日にして、痛みは劇的に改善された。 ![]() 漢方ホーム薬局のHPはこちら 2009年 12月 17日
患者Sさん 75歳 男 170cm 60kg
![]() 慢性的な腰痛、下肢のしびれ・痛み、脱力感、ひどい間欠跛行。最近トボトボ歩きで30m位歩くと立ち止まり、ひと休みしないと歩き続けられない。自宅近くの病院に9ヶ月通院。筋弛緩剤・消炎鎮痛剤・消化剤で治療を続けていた。 ここ数週間、胃が痛み、食欲がなくなり、元気もなくなってきて体重も減ってきた。朝起きるとき、踏んばれないので一人では起きられず腰も痛む。典型的な脊椎管狭窄症の症状とお見受けする。 既往症:高血圧症 舌は大きく厚い(胖大)、白い苔が奥にある、舌の色は暗く血色が悪い。 家族の方が心配して一緒に来店された。 中国漢方では、高齢者の腰痛は大部分が「不栄則痛」といい、腰や下肢に必要なエネルギー(気)や栄養物質(血)が不足してその部分を十分養えないので腰部に病変が生じると考えています。 この患者さんの場合、体力面の落ち込みがひどいので食べ物の栄養物質の吸収改善を最優先し、胃腸に元気を与える六君子湯をメインに、肝に働き筋力をつける独活寄生湯、腎のパワーが不足する高齢者故に腎の働きを高める補腎薬の鹿茸大補湯を服用していただいた。 15日後食欲はかなり回復したが、下肢の脱力感がイマイチという。そこで気力アップの補中益気湯をメインにしてみた。一ヶ月後、かなり体力面はしっかりしてきたようで顔貌に精気を感じる。朝起きるときも何とか一人で立ち上がれるようになった。諸症状はかなり軽減。継続服用中。 考察;中国医学(漢方)では「腰は腎の府」といい、基本的に腰の病変は腎との関係が深く腎の手当てなくして腰痛の根本的な改善はできないと考えています。 体の諸機能が落ちてきた高齢者には消炎鎮痛剤などの継続服用は体の負担が大きく、あまり適しているとは思えません。むしろ内臓機能のレベルアップができ、気や血や精などを補うことのできる漢方療法のほうが体に受け入れ易いのではないかと思います。 高齢化社会を迎えこのような症状に悩む人を多く見かけます。漢方の知恵も取り入れ、高齢化社会を元気に快適に過ごしたいものです。 漢方ホーム薬局のHPはこちら < 前のページ次のページ >
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