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カテゴリ:痛みと漢方( 20 )
胃の痛み 
治験報告 

 冴えない顔の男性が胃のあたりを押さえながら来店されました。
胃腸科クリニックで胃カメラ検査は異常なく、少し萎縮している。ガスターほか2種の薬を2週間毎3回服用しているが、胃の痛みは改善されないとのこと。漢方薬で効くものがあるか・・・?と。e0024094_17154918.jpg

 67歳男、中肉中背、年明けころから胃のあたりが重く痛む、げっぷが多い、胃が動いてない感じがする、空腹時のほうが痛みは強い、胸やけ症状はない、夜もトイレに起きるときも胃を意識する。食欲は減。冷え性でカイロを腰と腹に入れている。思い起こせば自営業で年末は支払いのストレスが重なったころから胃の違和感があった。

 生活面は晩酌にビール一本(500ml)寝酒に焼酎の水割りを飲むのが日課で楽しみという。舌べろを見せていただくと黄色の苔がべったりとついていて中医学漢方の診断基準で湿熱と判断する。半夏瀉心湯と胃の水分代謝を改善する漢方薬を1週間投薬。2日後TELあり2勝1敗という。7日後舌苔はほとんど取れて胃の違和感痛みはほぼ解消され正常に。苔に隠れていた舌質は舌周りが紅でストレスの影響もありなので、”開気丸”を服用していただいた。2か月ぶりに食べ物がおいしい・・・と。

 胃の痛みは冷えかストレスが多いのですが中医学漢方の独特の舌診法により、湿熱の判定ができ早期に好結果を得られた。この人の場合冷え性故、本来は白い苔で冷えを示すはずが寝酒が過剰な水の滞りとなりアルコールのカロリーとストレスのイライラが水を化熱させ湿熱の病症となったと思はれます。湿熱は胃気(胃の正常な営み)の動きに滞を生じさせ、「通ぜざれば痛む」の漢方の道理から胃痛が生じたと思はれます。

 胃腸は食べ物を消化吸収して栄養を全身に行き渡らせるという健康を保つうえでとても重要な役割を担っています。漢方での胃の生理は「湿を嫌い燥を好む」といいますので、冷たいものや水分の摂りすぎは自虐行為です。






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by home-k | 2014-03-17 15:09 | 痛みと漢方
”痛み”の原因と漢方的考察
 一陽来復の日

昨日は”冬至”でした。太陽の高さが一年中で最も低くなり、そのため昼が一年中で最も短くその分夜が長くなります。陰陽論からすれば冬至の日は陰気に満ちた日でもあります。「陰極まれば陽になる」といいますので今日からは陽の気が徐々に多くなり日脚ものび始めます。一陽来復です。
陽が増え始めたとはいえ、今冬の寒さは大変厳しいです。寒さにやられるて痛みを訴える方(頭痛・胃痛・肩痛・腰痛・膝痛・生理痛など)が例年より多く見受けます。

 ”痛い!”にはわけ(素因)があります。
 
痛みを引き起こす原因を中医学(漢方)では「不通則痛」と「不栄則痛」の二つの原因に大別されると表現しています。
不通則痛ふつうそくつう」とは通じなければ痛むという意味で、自然界の風・寒・湿やストレスという外邪がエネルギー(気)と栄養素(血)のめぐりを妨げ代謝障害を引き起こします。それ故、冷たい風にあたったり、寒くて冷えたり、湿度が高い雨や曇りの日などに痛みが起こりやすいのです。
 「不栄則通ふえいそくつう」とは気や血の栄養が足りないという内因のために痛むという意味で身体に必要な気や血の不足、肝腎の働きの低下によるホルモン系の失調などにより組織や細胞を養えなくなり痛みが引き起こされます。虚弱体質や慢性化した時、老化時の発病にはこの治療法が奏功します。e0024094_14573254.jpg

 医療機関で保存療法や運動療法、物理療法を行っている場合でも上記の観点から、からだの状態や体質を改善することは可能で漢方による根本治療が大いに期待できるようになります。

 漢方の治療法則に「急なれば則ちその標を治し、緩なれば則ちその本を治す」という表現があります。症状が急で激しい場合は症状にあわせた対症療法を行い、症状が緩やかであったり、長期化した場合は原因と状態に応じて体質に合わせた根本治療を行なうということです。

 長く痛みでお悩みの方、痛みの漢方治療の原則の中からきっといい方法が見つかります。あきらめずに漢方で元気を取り戻しましょう。

 人生の喜びは健康にあります。



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by home-k | 2012-12-22 14:38 | 痛みと漢方
治験報告 坐骨神経痛(下肢の激痛)に漢方理論の勝利
 二十四節気の”白露”がすぎ野草に露が宿り始めると暦では表現していますが、まだまだ暑熱は収まりそうにありません。この暑さにやられて今夏は熱中症や脳梗塞が多かったように思います。今回報告の下肢痛(坐骨神経痛)も暑熱の影響で発症したと思われます。

 患者は78歳の男性 左下肢の激痛、整形外科で不治

24年07月21日 立ち仕事中左足全体が妙に軽くなりしびれた感じで動いたらよろけた。長く座って立ったときのよう。脳血管の異常かと思い内科を受診したが異常なし。

 その日の夜中から腰臀部、脛骨の外側に今まで経験したこともない激痛に襲われた。痛みで左下肢の置き場がない。痛くて寝ていられない。翌日、整形外科を受診。坐骨神経痛の診断で鎮痛剤の注射、内服薬、牽引、電気治療などを受けた。3日目頃から痛みは益々強くなり、足を引きずりながら仕事をこなした。昼間は無理しながらも仕事をすることで痛みは紛れたが夜中の激痛には耐えられず不眠も続く。不安で気が狂いそう。夜明けが待ち遠しい。

 X線、MRIの検査で腰椎の神経が少々圧迫されているとの診断。益々強い痛み止め、そしてボルタレン座薬も全く効果がなかった。毎日通院するようにとのことで20日間治療を受けた。e0024094_1534370.jpg

8月10日当薬局に来店。漢方薬処方上必要な問診に協力いただいた。

左下肢痛は臀部外側は重苦しくしびれるように痛み、頚骨(すね)外側膝下~くるぶし辺りまで(胃経)激痛。痛み方を問うに、「刺しこむように」「張ったように」「夜間に痛みが増す」「患部の皮膚色が青黒い」などの訴えを聞き出す。これらの症状は中国医学では皆 ”おけつ(瘀血)”の症状に分類されます。漢方では激しい痛みは瘀血か冷えの場合が多く見られます。

 この方の基本体質は痰湿タイプ(水はけが悪い体質)ですが、夏の暑熱で痰湿が熱を帯び、蒸れた状態になっています。中国医学では”湿熱”という病邪に変化しています。舌診:形は大きく厚く赤みが強い、舌の中央に厚く黄白色の苔があり(湿熱の代表的症状)舌裏静脈は太い(おけつ瘀血の症状)。小便色濃く、大便硬いは(湿と熱のバランスが熱症状が勝っているので濃縮率が高い状態)。

以上の症状から、この激痛は湿熱瘀血(しつねつおけつ)の病理的産物の実邪に原因があると思われます。湿熱は身体の水分(津液など)が濃くなった状態であり、おけつ(瘀血)は血の流れが滞ったり汚れたりした状態であり、いずれも身体の水液が暑熱により煮詰まり正常なものではなくなっているので流れが悪くなります。この滞りこそ痛みの原因と中国医学では診ています(不通則痛)。

 治療:湿熱にたいしては清熱利湿薬を、瘀血(おけつ)にたいしては活血化瘀(かっけつかお)薬を組み合わせてみた。

 経過:3日目の朝に来店4回目服用の昨夜は痛みが柔らいたのか2~3時間眠れた。久しぶりで気分が良い。マダラ模様だけど痛みが軽くなるときがある。
    7日目足裏の痺れの訴えあり。激痛を忘れる時間が長くなり夜は眠れるようになつた。顔をしかめることもなく笑みが出てきた。
    10日目痛みしびれは遠のいてきた。
    14日目軽い痛みがたまにあるが激痛時から見たら語るに及ばない。足がだるい、つい座りたくなるなどの訴えあり。気や血の不足を補い筋骨を強化する処方に一部変更。
    21日目以前からあった右足ひざ裏の痛みに気付く。

 現在、舌の状態がかなり改善されたので湿熱の漢方薬を軽くし,瘀血と気血を補い筋骨を強化する漢方薬・年齢を考慮して補腎薬を併用して治療を継続中。顔の表情が明るくなり苦情も殆どなくなった。

 考察:湿熱と瘀血という病邪を治療する方法は漢方にしかない理論です。その治療法も確立されていて、基本どうりに応用して短期間に患者の苦痛を取り除くことができ、漢方理論の確かさを実感することができました。中国医学に感謝です。








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by home-k | 2012-09-08 18:35 | 痛みと漢方
NHKTVためしてガッテン・”腰痛”と漢方的考察
 一昨日(11月16日)の ためしてガッテンご覧になりましたか?。「国民的大誤解!驚異の回復腰痛」のタイトルでした。マスコミ的な表現が多々ありましたが、当店のお客様からも大きな反響がありました。

 放送内容は 1、主犯の椎間板ヘルニアは「無罪」!!
       2、犯人は腰ではなく「ストレス」!!
       3、ストレスを引き起こす痛みの悪循環!
       4、脳の鎮痛シィステムを回復させるのは「犬」!

 腰痛の原因別分類では 椎間板ヘルニア 5%
            圧迫骨折    9%
            腫瘍      1%
            原因不明   85%   であり

そして、「ヘルニアをOPEした人と、OPE以外の治療をした場合を比較しても2~10年で患者の回復満足度に差はなかった。
「福島医大が原因不明の腰痛患者の脳血流が低下していて脳の働きも低下していた」との内容でした。

 痛く不安な思いをしてOPEした人にはちょっと残酷な内容だったのではないでしょうか。
漢方屋の私は視聴しながらアレッ!結果的には漢方の考え方に似ていると思いました。

 西洋医学の考え方は痛みならその部分での異常を探し出して処置をすることになりますが漢方医学ではからだ全体の調和から痛む部分を治す治療法をとります。ヘルニアであれば脊髄を支える筋や靱帯の強化をして治します。

 番組中の「脳との関係についての漢方的考え」は腎の関与があり、”腰は腎の府” ”腎は骨を主り髄を生じる””腎は髄を通じて脳に通ずる”とあります。髄は骨髄と脊髄とに分けられますが脊髄は上部で脳につながり、脳は髄が集まって出来ていると考えています。また”腎は精を蔵す”とも考えますので「精」の不足は髄を生じなくなり骨や脳の正常な働きが出来なくなります。

 「ストレスと犬についての漢方的考え」は肝の関与があり”肝は疏せつを主る”といい「怒」を主としたストレスにより自律神経系の過緊張ともたらし精神的な緊張、情緒の過度の変動などにより肝の生理機能である「血を蔵する」働きが低下し、筋膜を養えなくなり筋脈の拘急、肢体のしびれなどが現れます。アニマルセラピーも良質の気分転換になり痛みから解放されたのだと思います。e0024094_17455149.jpg
 また「恐・驚は腎の志」といい、「恐」を主としたストレスにより物事に対して恐れおののきビクビク・おどおどした状態であり、「驚」のストレスは意識せず突然受けるショックであり「3.11の東日本大震災」でも腰痛に悩まれた方が多数あったのではないかと思われます。

 このように漢方では慢性的な腰痛に対し「肝と腎」の生理作用を正常にすることが大切であり、怒・恐・驚の過剰は肝と腎を傷つけます。85%もの原因不明な腰痛に対しても冷えや湿気、血の滞り(おけつ)、気や血の不足、加齢など原因に対し様々な対処法があります。詳しくは当店のHPの「痛み」No.5の腰痛を是非ご覧ください。

 

 
 
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 12月10日(土)に新店舗に移転しますので、その準備作業に追われて記事のUPが疎かになっていて大変申し訳ありません。

 
           
by home-k | 2011-11-18 17:36 | 痛みと漢方
こむら返り・足がつる 漢方療法
 ふくらはぎや太ももの筋肉が突然強く痙攣して,引きつるような強い痛みで動けなくなった経験のある方が多いのではないでしょうか。こむら返りのことです(信州では ”からすがえり”とか)。

 芍薬甘草湯は ”効く”が ”治らない”!!??

 こむら返りに病院などでは漢方の芍薬甘草湯がよく処方されるようになつてきました。寒さが強くなってきた師走になって「芍薬甘草湯を長く続けて服んでいるが、だんだん効かなくなってきた。効いている時間も短い。再発を繰り返している。根本的に治す薬があるか。」という方が二人続けて来店されました。e0024094_13451836.jpg

 ”効く薬”と ”治す薬”は同意語のようですが大きな違いがあります。「効く」はその場しのぎ、「治す」は再発をしないことです。

 ”治す”には・・・
 中国医学(漢方)の教本によれば、こむら返りの主役の ”筋”について「肝」との関係を重視しています。「肝は血を蔵す」「肝は筋を主る」といい、肝は血液を貯蔵し血流量を調整する生理作用があり、良質の血液を五臓六腑は勿論のこと”筋”にも供給しています。肝に病があれば蔵血機能は乱れ、血の不足を生じ人体のさまざまな部位に栄養不良による病変を引き起こします。

 こむら返りはこの肝血不足(血虚)により筋を養えなくなった結果といえます。

しかし、肝は血を貯蔵するが血を生むのは脾(消化器系)や腎の働きとしていますので脾・腎も筋の正常な働きに関与しています。古書によれば「生血の源は脾にあり、生化の本は腎にあり」といっています。また、肝の血流量調節の異常は血行障害を引き起こし、おけつ(お血=瘀血)を生みます。
 芍薬甘草湯を服み続けていてもすっきり治らないのは、肝血の手当てだけに偏っているからで、脾や腎で造血することも大切ですし、”おけつ(瘀血)”の改善にも対処することが重要なポイントになつてきます。
病院などでは”おけつ”に対処できる適切な漢方薬は無いので治療は難しいのではないかと思います。

 

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by home-k | 2010-12-22 12:40 | 痛みと漢方
かかと(踵)の痛み・中国漢方の考え
   踵の痛み こんな前兆症状にご注意!! 老化現象??!!

 1. 足腰の筋肉や関節のだるい痛み・無力感。
 2. 何気なく物につかまることが多くなった。
 3. 頭のふらつき・めまい。
 4. ジーーと蝉の鳴き声のような耳鳴りがする。耳が遠くなった。
 5. 目が疲れる、目がかすむ、目が乾く。
 6. 歯が割れたり、ぐらつき、歯槽膿漏。(歯は骨の余り)
 7. 爪の変形、もろく割れる、枯れる。(爪は筋の余り)
 8. 髪の毛が細くなった、枝毛が多い、若白髪、脱毛多い。(髪は血の余り)
 9. 顔色に艶が無い、筋肉がやせてきた。
10. 夜のトイレが近い、大小便が整わない。

 このような症状が、日常生活に見られるようになったら、漢方で言う肝腎の精血不足です。肝腎かなめ(要)の働きが低下し老化現象が進行し始めたことです。

 中国漢方では ”肝は血を蔵し、筋を支配する” ”腎は精を蔵し、骨を支配する”と肝と腎の主要な働きを定義しています。

 中国医学でいう ”筋” とは筋肉、腱、靱帯、滑膜などを包括したもので、肝に蓄えられた良質の ”血(けつ)”の栄養補給により、正常な機能が維持することができます。それ故、肝血の不足は筋膜の運動障害を引き起こし、さまざまな筋肉の炎症や痛み、踵の痛みを発症させます。e0024094_1756662.jpg

 肝血はまた、精選された滋養物質の”腎精”からも供給されますので、老化による腎虚はこの補給が弱まり”筋”の栄養不足となります。それ故、肝腎同源ともいい、肝腎は要であり、肝腎精血の不足をきたさないように、日ごろの漢方薬による養生が大切となります。

 外傷以外の踵の痛みや腰痛、膝痛などの発症原因の多くはここにあることが多いのです。
4000年の歴史の中で確立された中国漢方の肝腎要の手当てで精血を養い、未病を予防し美しく歳を重ねていきたいものです。




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by home-k | 2010-07-10 17:40 | 痛みと漢方
踵(かかと)の痛みと漢方 体験記
  老化現象第二波 踵の痛み 

昨秋(2009)のひざの無力感とだるい痛み(2010.3.20のブログ)が2ヵ月余の漢方治療で治ったと思いきや、第二波の老化現象・踵の痛みに見舞われてしまい忍び寄る年波には勝てない?のかと弱気になっていました。

 筆者の踵の痛みは外傷性のものではなく、自然発生的であり朝起床時の歩き始めるときの第一歩にズキン!という刺すような激しい痛みに眠気も覚めてしまいます。思わず家具につかまり転倒をまぬがれることがしばしばです。痛みは踵に体重がかかるときの歩き始めが特に痛く、座位や就寝中は無症状です。
 一時は足を引きずりながらの毎日でしたが、漢方薬を信じて服用を開始しました。

  肝腎かなめ(要)の故障

 中国漢方の立場から考えると、これは肝腎要の機能低下に他ならないのです。高齢者に多い自然発生的な踵の痛みは、単に体のエネルギーである気や血の不足で発症するのではなく、さらに高度な精微エネルギーの貯蔵庫である肝腎の精血・骨髄の枯渇が始まっている(不栄則痛)と診ています。それ故、病は深く整形外科をはじめ漢方でも非常に治りにくいとされています。

  亀と鹿に救われる

 このように病が深い時、先人は植物系の漢方薬ではパワー不足ゆえ、動物系の漢方薬を使えと指示しています。それ故、膝の痛みのときに服用した独活寄生湯をベースに、腎精を補う働きのある亀の腹甲(亀板)と鹿の角、血流を改善する生薬など煎じ服用しました。
 2010.1 ;2週間後頃に少し痛みの性質が違ってきたことを体感。
 2010.2 ;痛みが楽な日がある。踵にテーピング、効果ある。
 2010.3 ;ダンスのレッスン後の痛みが3日続いたのが2日で回復。
 2010.4 ;ダンス後の痛みが翌朝に回復するのに気づく。足底筋やひらめ筋のマッサージ。
 2010.5 ;日光方面にドライブ。4時間の散策も痛みなし。佐野ラーメン很好吃。
 2010.5.16;箱根金時山参り再開。4ヶ月ぶり445回目。山の神のご加護で痛みなし。
 2010.6 ;週2~3回のダンスレッスン、ウオーキング、金時山参りなど再開。

 4000年の臨床経験の上になりたっている漢方薬の力を信じて服用を続けたのが効を奏した。亀と鹿と人参、独活(うど)などに感謝そして漢方の先人の導きに感謝です。身近の同級生が整形外科の治療で2年が経過したにもかかわらず、まだ不治といっているのを聞くと仕上がりは早かったのかも。2月頃は痛みが腎系にそつて太ももの辺りまでひびくので、排腹筋やひらめ筋・アキレス腱・足底筋のストレッチ&マッサージを念入りに実施。患部のテーピング・足底インソールも併用。足指のグーパー運動・足指と手指を組んでのグリグリ運動も効果があった。消炎鎮痛剤・湿布薬は殆ど効果が無かったように思います。

6月も半ばを過ぎて90パーセントの仕上がり、日常生活には支障はなくなりましたが再発もありえるので、漢方薬の服用は続けています。
 

 中国医学の漢方の歴史は、歴代皇帝が抗老防衰、不老不死を追求したことに始まり、なかでも補腎による腎精の補充は究極の未病対策でもあります。

 後日、踵の痛みにについて漢方の考えを記してみたいと思います。



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my off time

東照宮眠り猫
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金精峠から男体山方面
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片品村水芭蕉の森
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by home-k | 2010-06-19 17:04 | 痛みと漢方
痛み方にも種類がある  漢方では仕分けが大切!!
 痛みには、頭痛や歯痛、五十肩や頚椎症、関節炎・腰痛や膝の痛み、痛風やリュウマチ、神経痛や筋肉痛、生理痛・・・・などがあり、誰でも日常生活の中でよく経験させられる疾患です。

 漢方で痛みを考えると、いずれの痛みにも共通した痛み方があります。
言葉で表現すれば、ひきつるような痛み 重だるい痛み 刺すこうな痛み 張るような痛み・・・・などですが漢方(中国医学)ではこの表現こそ大切で、そこから痛みの原因を探し出すことができます。

 1 天気が悪くなると重だるく痛む      e0024094_17231938.jpg        

 2 冷えるとひきつるように痛む

 3 疲れるとシクシク痛む

 4 夕方や夜間にしびれるように痛む

 5 夜になると刺すように痛む

 6 緊張すると張るように痛む

 7 風呂に入ると痛みが増す

 8 痛みがあちこちに移動する

 9 痛みはいつも固定されている

など、よく経験されたのではないかと思います。

漢方薬での治療には、上記の痛みの仕分けが原因治療の基礎となり治癒への近道です。
痛みの治療は漢方薬が副作用もなく、体に優しく効果を期待できます。





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by home-k | 2010-03-31 17:29 | 痛みと漢方
尿路結石の漢方治験例 
 65歳  男   BMI 22

数年にわたり、再発を繰り返す尿路結石に悩む。年に1~2回発作痛あり。ツアー旅行中にも発作痛が再発したことがあり、同行者にも大変な迷惑をかけてしまい好きな旅行も怖くて参加できなくなった。腎盂付近に砂状の結石が多数あると医師の診断。毎日が爆弾を抱えているようで不安でたまらない。e0024094_1147527.jpg
漢方薬で何かいい方法があるのかと来店された。

 激痛発作時、脇腹・下腹部から外陰部に放散する激痛、いつもより強い張るような腰痛、吐気、血尿(潜血)がある。

 既往症:7年前初期胃ガンOPE、高血圧症。

漢方所見: 舌は大きく(胖大)・白い苔が厚くある、尿遠く濃い・夜間尿3回、軟便、腰痛(ベルトラインの上)、膝の痛み(左右)。

漢方的分析: 舌の状態や軟便・吐気などから脾胃(消化器系)の水を捌く機能が低下がみられ、又、排尿異常・腰膝の慢性痛などがあることから腎の水を捌く機能も低下し、滞りがちな水湿は湿濁という病理的産物(汚れた粘液性の物質=ヘドロ様)に変化し、やがて熱を帯び尿液を濃縮し尿路に結石を形づくったと思われます。

漢方薬治療: 体の水分代謝を引き受けている脾・腎の機能低下(脾腎気虚)が結石を形づくったことから、脾腎の機能を高める二種の漢方薬を服用していただいた。一年間再発なし。
二年目から加齢に対し抗老防衰の意味で腎の働きを正常に保つ補腎薬のみを服用し、5年間痛みの再発はない。

発作期に対しては、りんどうの根の竜胆草・オオバコの種子の車前子・牛膝(イノコズチ)・くちなしの実の山梔子などの漢方薬を用意しましたが、その後再発の発作痛がないので一度も服用せず。


   筆者も35年前の激痛以来、漢方薬の補腎薬を服用し再発なしです。




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by home-k | 2010-02-25 11:50 | 痛みと漢方
尿管結石と漢方
 激痛を伴う尿路結石が食生活の変化に伴い増加しています。
尿は腎臓で作られ腎盂、尿管、膀胱、そして尿道を通り体外に排出されますが、尿の通り道に結石が詰まるのが尿管結石で激しい痛みを伴うのが常です。

 西洋医学では尿路結石の原因は特定されていませんが、一つの考え方として代謝異常や腎臓での排泄障害などから尿中に過剰にふくまれるようになった結石形成物質が析出しやすくなるために結石ができるとしています。e0024094_17195447.jpg

 中国漢方では、一歩踏み込んで前述の代謝異常や腎臓での排泄障害の原因の多くは暴飲暴食、お酒、甘味、油っこいものなどの過食が消化器・胃腸系に負担をかけ、またそのパワー不足(脾虚)のために生理的な物質に転化できず非生理的な汚れた水分として体内に留まる(痰湿・ヘドロ様物質)のが原因と考えています。

 こうして内生した痰湿はストレスやカロリー過多で発生した熱により徐々に熱を帯び(化熱)、湿熱の状態となり熱はさらに痰湿を濃縮して溶解しにくい病理的な物質を形成していきます(丁度ヘドロが濃縮されて固形物になる如し)。
湿熱は腎・膀胱などの尿路の正常な生理機能を乱しますので尿液はさらに濃縮されて尿路に結石を形成していきます。

 尿路に異物が詰まり尿の排泄ができなければ痛むのは当然で、突発性の腰痛や脇腹の激痛、下腹部から外陰部に放散するような激痛に見舞われます。

 中国医学ではこのような痛みの原因を「不通則痛=詰まって通じなければ痛む」と明快に説明していますので障害物を取り除くことを最優先します。

 中国では 排石湯 が繁用されていますが、日本では五淋散、猪苓湯、大柴胡湯、四逆散、五苓散、血府逐瘀湯、牛車腎気丸などなどが症状に応じて使われています。

 辛い痛みを伴う尿管結石は再発を繰り返し易いので、痛みのない安定期に体質の改善をするのが得策です。食養生は勿論のこと、余剰のカロリーは運動で減らし、消化器系や腎系の働きを改善する漢方薬で痰湿(ヘドロ様物質)を溜めないようにすることが大切です。

 筆者も35年前に晴天の霹靂の激痛を経験し驚きましたが漢方養生のお陰で再発は一度もありません。
次回に尿管結石の治験例を報告いたします。 



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by home-k | 2010-02-20 18:02 | 痛みと漢方