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 梅雨と漢方   -梅雨時の過ごし方ー
五月晴れにも恵まれず雨模様の日が続いて空気もジメジメで重く湿気が
充満しています。この時期、この湿気に当てられて、からだの不調を訴え
る方が多くいられます。

 漢方ではこの湿気を「湿邪」と言っています。
この季節多発する水虫、湿疹、重だるい関節痛、腰痛、頭重などはこの湿
邪の仕業なのです。
 
 湿邪の性質
① 重く留まりやすく粘りついて、除去しにくい
② 陰性の性質なので陽性の気の流れを妨げる
③ この病は経過が長く治りにくい
④ 湿気は重いので下に滞るので体でも下部に症状がでやすい

 湿邪の症状
① からだや手足が重だるい
② 頭が重く帽子をかぶったような感じがする
③ 関節が重く痛んだり、しめつけられる感じがする
④ 顔や手足が腫れぼったい
⑤ 花粉症のような鼻炎や喘息の痰が多くなる
⑥ 漫性湿疹でも滲出液が多くなる
⑦ おりものが多くなる

 湿邪対策
① ビールやジュースなど冷たい飲み物、生野菜などを避ける
② クーラーや薄着でからだを冷やさない
③ スパイス(香辛料)を多く摂って胃腸に活!
④ からだの余分な水を取り去る、ハトムギ、アズキ、緑豆、
  枝豆、いんげんなどを多く摂る
⑤ ピリ辛で発散作用のある山椒、生姜、紫蘇やミョウガ、わさび、から
しなどをを料理に付け合せる 発散は水の発散にもなる

湿邪の被害者は一般に太った方や胃腸が弱く水分代謝の悪いタイプの人に
多く発症しますが日頃から脾(胃腸系)、肺、腎の漢方で言う水分代謝機
能に関係するところを調整することも大切です。

 ウオーキングなどの有酸素運動で汗とともに余分な水を追い出し、食養
生、漢方薬で体質を調整して明るく梅雨の季節を乗り切りましょう。
  
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by home-k | 2006-06-28 13:20 | 漢方の話題
認知症と漢方   -映画「明日の記憶」からー
最近の話題作、渡辺謙主演の「明日の記憶」をみてきました。
若年性アルツハイマーの病状が怖いほど見事に演じられて
  ・記憶を次々と失い、もの忘れの自覚が無くなる
  ・行きつけの場所がわからなくなる
  ・怒りっぽくなったり頑固になったり性格が変わる
  ・同じものをくり返し買う などなど・・・
まだらボケで変わっていく自分と本来の自分との闘い、健康時と違って
次々と起きる悲しすぎる事実、ほんとうに恐怖です。
 それでも病気を理解し懸命に夫を支える妻の優しさ、夫婦の絆に救われ
又、自分だったら・・・・いろいろ考えさせられます。

 ストーリーは別として漢方屋の私にとって「アレ?」のシーンがありま
した。それは、病院の薬は別として自分で買い求めたのか漢方の釣藤散(
チョウトウサン)がテーブルの上に置いてありました。この場合この漢方
薬でいいのか気になります。 

 漢方では西洋医学とは異なる立場から病状を分析しなければなりません。 
認知症を漢方で考えると少し専門的になりますが「腎精の不足」と「お血」
に原因があるのではないかと言われています。

 「脳と腎」現代医学では全く不可解な結びつきですが漢方の古典には
「腎は精を蔵す」「腎は骨を主り、髄を生じ又、精を蔵し血は精によって
化成される」「腎は髄を通じて脳に通じる」「脳は髄の海」などと記され
ていて「腎ー骨髄ー脳」のルートが理解でき髄液の不足は脳と神経の細胞
が壊れていき次第に脳が萎縮するアルツハイマー型痴呆が予想されます。

 又、「お血」という血の滞りは脳血管の微小循環障害、腎精不足による
血の不足などから脳血管性痴呆になる可能性が高いと言われています。

 独特の診断と治療システムが確立されている漢方医学(中医学)は現代
医学で治療が難しい病気に対しても漢方理論を駆使することで思わぬ効果
が期待できます。

 さて、テーブル上の釣藤散には腎やお血に働く薬があまり見あたりませ
ん。(私見)

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by home-k | 2006-06-15 18:08 | 漢方の話題