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お血と微小循環障害 Vol.16  -高脂血症ー
 食や運動など生活習慣の悪い状態が続くと内臓の働きに無理が生じ本来の仕事をしてくれなくなり、その結果、不完全燃焼物である糖・尿酸・脂質が血液の中に入り込んでそれぞれ糖尿病・高尿酸血症(痛風)・高脂血症などを発症します。これらは全て血の汚れ(お血)の病です。

 食べ物の脂肪分は消化吸収された後、中性脂肪として蓄えられます。また肝臓では糖質を原料として中性脂肪が合成され体内で広く利用されます。このように脂質が体内で作られ、利用されていく事を脂質代謝といいます。

 脂質代謝が正常に働かなくなると血液中の脂質であるコレステロールや中性脂肪が増加してきます。この状態を高脂血症といい脂質代謝異常を示す代表的な病気です。

 漢方では、高脂血症という病気は「痰湿」「お血(おけつ=血の滞り)」の範疇に分類されます。
「痰湿」とは内臓の仕事が正常でないために体内に余分な濁れた水分がたまり、血脂(血漿中のコレステロールや中性脂肪)が高い状態です。血管の中壁に粥状のドロドロした血脂が沈着(アテローム)し、その結果血液の流れが悪くなったり、滞ってしまう(お血)ものです。痛みや苦しさといった自覚症状がないので放置しがちですが動脈硬化をはじめ、脳梗塞や心筋梗塞など重大な障害にも結びつくので油断大敵です。

  簡単な自己診断法
 1 やや肥満体である
 2 舌の色が暗紫色、舌下(裏)静脈怒張、舌に紫色の班点がある
 3 まぶたに黄色腫或いは腱・皮下に結節性黄色腫がある
 4 耳たぶに横溝がある 

  漢方療法
  痰湿のもとである水分代謝の改善に脾・肺・腎の働きを正常化する化痰利湿・補腎薬を主  に血の改善を計る活血化お薬を併用することで血栓(血液の塊)の形成や動脈硬化の発症  を予防することが出来ます。

コレステロール・中性脂肪を改善する漢方降脂茶  当店オリジナル!!  サンザシ、ケツメイシ、ギョセイソウ・・・・他

  生活習慣の改善
 油脂類や糖質を摂り過ぎないことが基本ですが食物繊維の多い食べ物を多く摂ることが大切です。卵黄・バター・ラード・モツ・たらこ・かずのこ・うなぎ・糖度の高い果物・菓子類・アルコールなどは少なく、背の青い魚(EPA・DHA多い)・海藻類・豆類・きのこ類・ビタミンA,C,E,B2、B6などは多く摂ると脂質代謝を促進させLDLの酸化を防ぎます。
 適度の運動はエネルギィー代謝を活発にするので中性脂肪を低下させ善玉コレステロールを増やすので大切です。生活にリズムをつくりましょう。

 病院などでよく処方されている高脂血症改善薬(コレステロール)のスタチン系薬などを漫然と長期間服用し続けることは黄紋筋融解症(骨格筋の成分が血中に溶け出す)をひきおこす恐れもあり注意が必要です。
        



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by home-k | 2007-08-21 15:46 | お血(おけつ)
金時山の花  Vol  24
 8月5日(日)昨夜は漢方研究会の暑気払いの会が横浜中華街であり、美味しい料理と最高級の紹興酒、苦楽を共にした仲間達とのひとときは本当に楽しい時間でした。カロリー過多の身と雨上がりのどんより空気、無風の暑さに足どりが重い。登山道にはヤマユリが香りを放ちオトコエシやオミナエシが咲き始め早くも秋の気配がただよい始めています。

 今日は最高にうれしいことがありました。それはここ数年、美しいアサギマダラの蝶を写真に収めたかったのですが近ずくと飛び去り、風にゆれて撮れなかったり、ピンボケだったりでなかなか上手くいきませんでした。今朝のアサギマダラさんは寝不足の私に気をつかつてくれたのか、いろいろなポーズをサービスしてくれて思いを堪能させてくれました。金時山のおいしい花蜜をたくさん吸って体力をつけ旅に備えてほしいものです。

オカトラノオ(さくらそう科)の花蜜を吸うアサギマダラ
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アサギマダラ
 世界的に珍しい”渡り蝶”で春から夏にかけて本州の高地や北海道南部で暮らし秋に沖縄や台湾方面に渡る。1日に数百Kmも移動するという。京都学園大・藤井恒さんの研究によれば山形・蔵王でマーキングしたアサギマダラが沖縄・与那国島で見つかったことから2200Kmもの旅をしたことになります。この体のどこにこんな強靭なパワーを秘めているのでしょう?

 今日も朝からいいスタートがきれました。渡り蝶の元気にいい旅を祈ります。


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by home-k | 2007-08-06 17:22 | 箱根・金時山の花
金時山の花  Vol  23 -生活不活発病ー
 なぜ山に登る? そこに山があるから!!。と答えたのは地球上の最高峰エベレスト(中国名チョモランマ8848m)に初登頂した英国の登山隊エドモンド・ヒラリー氏でした。いろいろな思いが集約された名言なのでしょう。

 このところ中高年の登山や自然探索がブームの感があります。私の健康道場とさせていただいている箱根・金時山(1213m)も休日ともなると大変な人出です。この近くの山では富士山に次ぐのではないかと思います。ではもう一度・・・・「人はなぜ山に・・・・」「行ってみればわかる」が正解?。そこは緑の空気に満ち溢れ、きれいに咲いて待つている花たち、気のいい人たちとのであい、そして何よりも爽やかに体が軽くなる快感と達成感です。

 この実感は中国医学(漢方)では「気めぐれば血めぐる」と言いますように日常生活では使われていないサボリ毛細血管に山の清気をたっぷり含んだ血がめぐったからです。近代化された日常生活では益々使われない血管は増えるばかりです。これが微小循環障害で生活不活発病なのです。漢方でいう「お血(おけつ)=血の滞り」の成り立ちです。

 中国の漢方古書(唐代)によれば「肝は血を蔵す。心はこれをめぐらす。人動ずれば即ち血を諸経に運び、人静かなれば即ち血は肝に帰す」。といっていますように”動かなければ血は全身をめぐらず血の貯蔵庫である肝に留まったままになる”と警告しています。「流水不腐」のためにも運動が大切です。
 聖路加国際病院の96歳の現役医師・日野原重明先生は「からだは休みなく、切れ目なく、使い続けることです。」と多忙な毎日をお過ごしです。

 江戸時代では珍しい84歳の長寿を生きた貝原益軒が晩年83歳の時に著した「養生訓」に”気が滞ると病気になる。そのため、つとめて身体を動かす。そして心は出来るだけ静かにしている。”と説いています。自分のからだを健康に保つのは自分の責任であり、病気は自己回復力によって自然に治癒していくものであるという信念であり薬や手当てはそれを補うものであるとしています。

 かけがえの無い自分の健康づくりは、まず”動くこと”です。

 いま金時山ではこのような花たちがお待ちしています。

 フジアカショウマ チダケサシ属ゆきのした科 
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 ヒヨドリバナ フジバカマ属きく科
  ヒヨドリのさえずりが聞こえる頃に花が咲くのでこの名がある。
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 オオバギボウシ ギボウシ属ゆり科
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ヤマユリやタマアジサイも花盛りでオトコエシやオミナエシも咲き始め秋の香りがしてきました。さあ!!サボリ血管にいい血を届けましょう!!

 
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by home-k | 2007-08-04 17:04 | 箱根・金時山の花