ブログトップ
<   2007年 09月 ( 4 )   > この月の画像一覧
お血と微小循環障害 Vol.17  -脂肪肝ー
 昨夜は見事な仲秋の名月の中、食後のウォーキングに出かけました。一時間ほど月明かりの自分の影のお供とともに近くの丘陵歩きでしたが澄んだ空気をたっぷり仕入れ、心地よい汗で身が軽くなるのを感じました。20年前頃には夜のウォーキングなど見かけませんでしたが、最近はよく行き交います。健康づくりに目覚めてきたのですね。

 そろそろ燗酒の恋しい季節ですが、百薬の長というお酒も度が過ぎれば百厄の長にもなります。今回は酒や食事の不摂生からの「脂肪肝」について記してみました。

 脂肪肝は血液中の脂質(主に中性脂肪)が内臓機能の失調などで大量に肝細胞に蓄積され肝臓が肥大した病です。元来、欧米人に多く日本人には少なかったのですが、高カロリー食やアルコール類の過飲などから最近非常に多くなってきました。症状があまりないので気づくのが遅れると肝硬変に進むこともあるという事ですので油断できません。

 中医学(漢方)では体の中に非生理的な水分や脂肪が溜まっている状態の「痰湿症」などの範疇に属する病と考えられています。前述の血液中に糖が溜まる糖尿病、尿酸が溜まる痛風、脂肪が溜まる高脂血症など皆同じ考えです。

 主な原因は「痰湿」、「瘀血」、肝臓・消化器系の新陳代謝機能の異常の「肝脾失調」にあります。痰湿は果物やお菓子などの甘いものや動・植物性脂肪の摂りすぎ、アルコール類の過飲など飲食の不摂生が燃えカスを体に蓄積させます。ストレスはさらにこれらを加重します。

 非生理的な物質である痰湿は消化吸収の働きを悪化させ、代謝できない痰湿の中性脂肪などは肝臓に蓄積されて脂肪肝となってしまいます。さらに肝臓に溜まった脂肪は気や血の流れを妨げ「気滞瘀血(きたいおけつ)」を生じさせ血が滞るようになります。「気めぐらずば血めぐらず」なのです。

 中医学での治療は、血管の内壁に沈着した粥状のドロドロした血脂を除く化痰降脂薬、血の流れを改善する活血化瘀薬、肝や消化器系の働きを高める生薬で十分対処することができます。

 「予防に勝る治療なし」といいますが、口から入る物を制し、有酸素運動のウオーキングなどで脂を燃やし、気分転換で気の流れを良くすることが大切なのではないでしょうか。
  
e0024094_1222026.jpg



漢方ホーム薬局のHPはこちら
 
by home-k | 2007-09-26 18:40 | お血(おけつ)
ウォーキングにでかけよう
 有酸素運動といえばウォーキングが代表的で、ストレス解消や気分転換に、最近ではメタボリックシンドロームにいいと盛んに推奨されています。しかし「体にいい」こともその運動をする場所により効果が異なることが森林総合研究所の研究で明らかになってきました。

 一つは街なかの都市環境と山や森の森林環境では同じ運動をしてもストレスホルモンである血中コルチゾールの数値は森林の方が低下するということです。コルチゾールが減ればストレスの解消にはより優位なのです。もう一つは、体をばい菌から守りガン細胞をやっつけるナチュラルキラー細胞(NK細胞)の免疫細胞は都市環境での運動では大した変化が無いのに山や森の森林環境ではグンと増え活性化されるのです。

 こうなると、いい酸素(清気)の影響が大であることは明白で、それが漲っている所はやはり山や森がより優れていることになります。当然のことながら植物は炭酸ガスを餌に酸素を作り出し、人は植物達の作った酸素をいただき炭酸ガスを差し上げるのですから当に共生の関係にあります。この秋は自然豊かなところに出かけ出来たての酸素をタップリいただき免疫細胞を大いに増やしましょう。健康づくりにはこれに勝るものはないのです。
 
  ウォーキングの山・森林環境での効用

 ○ 内臓脂肪を減少させる。
 ○ インスリン抵抗性を改善し、血糖を減少させる。
 ○ 血圧降下作用がある。
 ○ 血中トリグリセライド(中性脂肪)を減少させる。
 ○ HDLコレステロール(善玉)を増加させる。
 ○ ストレスホルモン(血中コルチゾール)を減少させる。
 ○ 抗ガン作用のあるNK細胞を活性化する。
e0024094_21435981.jpg

    金時山登山道の林の小道は新鮮な酸素がいっぱい!!


      箱根金時山に是非お出かけください



漢方ホーム薬局のHPはこちら
by home-k | 2007-09-11 18:20 | 気分転換
金時山の花 Vol. 26
 9月9日(日)昨日は深夜の漢方研究会が横浜であり1時半就寝。蒸し暑い小田原を8時半出発、金時山登山口へ(足柄峠口)。9月6日深夜、ここを通過した台風9号の置き土産で登山道は緑の葉のジュウタンを敷き詰めたようでその荒れ模様が想像できます。大木がなぎ倒され、小枝も散乱し、先週きれいに咲き誇っていた秋の草花も残念ながらなぎ倒されていました。

 かろうじて残った元気な草花を撮ってきました。

  イタドリ (タデ属たで科)
 馴染みの植物ですが漢方薬では良く使われます。根茎を「虎杖(こじょう)」といい、関節痛や打ち身、毒蛇咬傷、利尿などに応用されます。
  
e0024094_1741620.jpg


  ツリフネソウ (ツリフネソウ属つりふね科)
 野鳳仙花ともいい、花の形が帆かけ舟を吊り下げたようなので釣船草の名がある。塊根を覇王七(はおうしち)といい打ち身や腫れに用います。
  
e0024094_17143163.jpg


  キンミズヒキ (キンミズヒキ属ばら科)
 漢方では全草を「龍牙草」または「仙鶴草(せんかくそう)」といい止血の効があり繁用されています。癌に対しての研究も進められています。中国江南地方では「脱力草」ともいわれ、疲れや脱力感に使われています。
  
e0024094_22264111.jpg



漢方ホーム薬局のHPはこちら
by home-k | 2007-09-11 18:19 | 箱根・金時山の花
金時山の花  Vol.  25
 この夏、もう一つの楽しい余暇、Sosial Dance教室の発表会が酷暑の8月にあり「ソロでワルツを」と課題を仰せつかり、時にはクーラーの無い所での練習もあり大汗をかきながら週に4~5日夜な夜なレッスンを重ねていました。この酷暑の中、目標があると動けるものです。ビックリです。多分これがなかったら暑さに負けていたかもしれません。

 Social Danceも入り込むと奥が深く姿勢やホールド、ステップの一歩一歩の足の位置、目線などなど指摘されることがイッパイでこれがクリアーできないと「きれいな踊り」とならないのです。指摘されたことを思い描きながら練習をするのですが古希の身とセンスの悪さで思うようにいきません。下手の横好きといいますがまさにこれだったんです。それでも特製オリジナル漢方ドリンクに元気づけられ59.8点の出来だったようです。初めてのソロにしては・・・・?。

 こんなことでこのページもサボってしまいました。

 9月2日(日)、一ヶ月ぶりの金時山行。足柄峠口、今年20回目。すっかり秋の花に入れ替わっていました。「ウツボグサ」も枯れた花穂になり漢方で繁用されている姿の「夏枯草」そのものになってたちつくしオミナエシ、オトコエシ、ワレモコウ、ヤマハギ、シオガマギク、ホトトギス、ミズヒキ、キンミズヒキなどなど多くの花たちが精一杯きれいに咲いて見て!見て!といつています。

 夏の疲れが溜まっているのか珍しく頭重気味でしたが20分も歩くとスッキリ快晴に。「やはり動けば気も血もめぐる」です。下界(小田原)を出るとき26度Cだった気温も山頂は10度C低く、日差しの下でも汗で濡れたシャツが冷たく感じます。近くで夏鳥のカッコーが三声鳴いた。托卵性のずるい野鳥なので好きになれませんがその澄んだ鳴き声はなんともすがすがしく緑の清気によく合います。

 下山途中で「金時山の花たち」の編集者 高田和彦さんにお会いすることができツルリンドウやトチバニンジンの在りかに案内していただき又、知らない花の名や見分け方を多数ご教示いただきました。益々磨きのかかった博識に感謝です。注意力散漫な私にはまず会えなかった花たちに多く出会え名前を知ることができおかげ様で今日はいい日になりました。

 ツリガネニンジン (ツリガネニンジン属ききょう科)
  花の形が釣鐘に,白く太い根は朝鮮人参ににているのでこの名があります。漢方でも「せきどめ」につかいます。
  
e0024094_14154592.jpg
 
 ツルリンドウ  (ツルリンドウ属りんどう科)
  
e0024094_14165099.jpg
 
 トチバニンジン  (オタネニンジン属うこぎ科)
  根が竹の節のようなので竹節人参ともいわれ胃腸薬や去痰薬に使われています
  
e0024094_1418840.jpg


植物の薬効をどのようにして発見したのか先人の知恵にただただ感謝です。



   漢方ホーム薬局のHPはこちら

  
by home-k | 2007-09-06 19:19 | 箱根・金時山の花