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婦人科疾患 ー月経周期の異常ー 4の2 生理が早い
 月経先期(頻発月経)

 いつもより生理が早く来てしまう月経先期は、気虚と血熱の二つの原因が考えられます。

Ⅰ) 気虚 :エネルギー不足のタイプ
 過労・重い病気・胃腸が弱い・飲食の不摂生などで ”気”が不足して、気が血をコントロールできなくなるので経血がもれてしまい生理が早くなる病態で、経血はダラダラと続くので量は多く、血色 は淡く希薄であり、疲れやすい・元気がない・気力がない・息ぎれ・ 声に力がない・食欲不振などの症状を伴う特徴があります。

 治療法:内臓機能を充実させる朝鮮人参・黄耆・当帰・芍薬・川芎などの配合された漢方薬を使います。

Ⅱ) 血熱:体に余分の熱がこもるタイプ
 辛いもの・味の濃いもの・酒・カロリー過多食などの摂りすぎ、ストレスや抑うつ・怒り・悩み・過度の思慮などでからだに余分な熱がこもり、熱が血を乱すので生理が早くなる 病態で、経血量は多く・出血日数も長く・経血色は深紅で粘稠であり、イライラ・不眠・怒りっぽい・暑がる・のぼせ・尿が濃い・舌が紅いなどの症状を伴います。

 治療法:血にこもった熱をさます牡丹皮・茅根・うこん(川玉金)・黄連・黄芩・山梔子・当帰などの配合された漢方薬を使います。

   * 治療を誤ったり長期にわたり改善されないと複雑な病症(陰虚)に移行しますので注意が必要です。



    次回は予定日が遅れる場合です。(月経後期)




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by home-k | 2009-01-29 17:54 | 生理不順
婦人科疾患   ー月経周期の異常ー 4の1
 突然の生理の周期の乱れが問題
 
 通常、月経周期は成人で約30日前後(25~38日の範囲は正常)で成長期・閉経期・妊娠出産・授乳期をのぞけば、あまり変化がないのが一般的で、このサイクルを400回繰り返すといわれています。

 周期の異常には、正常の範囲を超えて 
  ① 周期が24日以内に短縮する場合を "早め”<月経先期>、
  ② 周期が39日以上に延長する場合を ”遅れ”<月経後期>、
  ③ 周期が早かったり、遅れたり ”一定しない” <月経不定期>、
 などがみられます。

 中国漢方では、この三ッの周期異常そのものより周期の変化を問題視しています。たとえば、早めだった人が遅れるようになったり、一定でなくバラバラになったりした場合、からだに何かの異変が起きている前兆と考えていますので、本格的な病気を発症する前に先手を打って防ごうとします。

 これが中国漢方の ”未病先防”という考えです。

 実際異常がみられる方の基礎体温表から、低温期と高温期がはっきり分かれていない、低温期のうち卵胞期が長い(14日以上)、高温期が短い(12日以下)などホルモン系の異常や不妊に結びつく要素をうかがい知ることが出来ます。

 つまり周期異常など生理不順の背景には、無排卵性月経、卵子の質が悪い、排卵がうまくいかない、黄体ホルモン(高温期維持に必要)の働きが悪いなどの危険性が潜んでいる可能性があるのです。

 まずは基礎体温表をキッチリつけて自身の体の変化をいち早く知ることが大切です。異常があれば視床下部を刺激して女性ホルモンの分泌を促す働きのある漢方薬での治療が最適です。


   次回は生理が早くきてしまう場合についてです。(月経先期)


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by home-k | 2009-01-29 15:33 | 生理不順
婦人科疾患  その 1  ー月経不順ー
 からだは血液で養われています。女性は毎月の月経で大切な血液を失うため、満たされていない体は血液のトラブルに悩まされることになります。

 中医学では「婦人は血を以って主となす」といい、血である月経血が調っているのか、不調かは身体の健康状態を反映していて、月経はからだの内面の状態が外に現れた症候ですので月経の周期、月経血の色調、月経血の量などは確実に把握すべきだとしています。
 
 また、血と臓腑の関係について「心は血をつかさどる・肝は血を蔵す・脾は統血する・脾胃は血を生じる・腎は精を蔵し血を生ず」と各臓器の働きを表現していて、血の成り立ちや巡りに関係していることを説いています。ですから、これらの臓腑に異常があれば月経にも異常が現れるのは当然のことといえます。

 一般的な正常値は
   月経周期では25~38日、
   月経血の色調は暗赤色、
   月経血の量は50~100ml、
   持続日数は3~7日
、   とされていますので、この基準から外れていれば"月経異常”の範疇に入り正さなければなりません。

 月経が調わずそのまま放っておくことは将来の婦人病の起源にもなり子宮筋腫や内膜症、不妊症などに進行することにもなりかねず将来、更年期障害に悩まされることにもなります。

 月経異常の治療に対して漢方は優れた治療法が確立されていますので次回からその治療法を記していきます。安易にホルモン療法などでその場をしのぐのではなく、病態を根本的に改善して自分の力で月経がくるようにすべきで、漢方治療には安全で有効な方法が沢山蓄積されています。

 次回は月経周期の異常についてです。





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by home-k | 2009-01-20 17:23 | 生理不順
己丑(つちのとうし)年を迎えて
祝祷  福寿康寧  身壮力健

 これまで中医学(漢方)の超得意分野の「瘀血(おけつ)」に起因する微小循環障害のさまざまな病態を記してきましたが、今年も「おけつ」に関係することが多い”女性の疾患”を中医学的な立場から記してみたいと思います。ご期待ください。



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           箱根金時山からの富士山


  
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by home-k | 2009-01-01 10:32 | お知らせ