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婦人科疾患 ー月経周期の異常ー 4の3 生理が遅れる
 月経後期(稀発月経)

 いつもより生理が遅れてしまう月経後期は血虚・血寒・痰湿などが原因として考えられます。周期が39日以上のびることで、甚だしければ2~3ヶ月或いは半年に一回の月経の場合もあります。
 たまに周期が遅れる程度のことは問題ありません。

Ⅰ) 血虚 (血の不足のタイプ)
 月経血の基になる血の不足は慢性病や出血による血の消耗や胃腸が弱くて栄養物の吸収が悪いため血の産生不足のことが多く目が疲れる・皮膚につやがない・毛髪が傷みやすい・爪がもろい・手足のしびれ感などの自覚症状をともない、経血量は少なく淡色で、月経終了後に下腹部がシクシク痛み、押さえると楽になることが多い。

 治療法:血を補いめぐらせる当帰・芍薬・川芎・地黄などの漢方薬が適しています。

Ⅱ) 血寒 (冷えによる血行不良)
 中国漢方では「血は温めることを喜こび、寒(冷え)を嫌う」という考えがあり、寒冷により血はめぐらなくなるとしています。寒冷の環境や薄着で冷える・冷たいものの摂り過ぎなどで血が冷えてしまい、子宮に血がめぐらず生理血が不足した状態です。基本的に血の不足の人に多くみられます。下腹部の冷えや顔色が寒々しい・冷え性などを自覚し、経血色は暗紅で量は少なく経血に塊があり、強い月経痛をともなうことが多い。

 治療法:体を温め血行を促進させて冷えを除く桂皮・乾姜・附子などの漢方薬が適しています。

 この血寒が長引くと虚寒という強い冷えの病態に移行し治療が複雑になります。

Ⅲ) 痰湿 (水分代謝不良)
 中国漢方では「脾は運化をつかさどる」といい、食べすぎ・お酒の飲みすぎ・バランスの悪い食生活で胃腸の働きが低下して燃えカスを残すようになります。この燃えカスと余分な処理しきれない水分が合体して痰湿を発生させ、気や血の流れを阻むので生理は遅れます。
 肥満気味・からだがだるい・むくみ・胸や腹が張って苦しい・おりものが多いなどがあり経血色は淡く量は少なく粘稠などがみられます。

 治療法:胃腸の正常な営みを回復させる半夏・陳皮・茯苓などの漢方薬で体を調和させます。


 いずれの場合も体を冷やさないように衣・食・住の生活面に注意が大切です。


  次回は不定期の生理についてです。




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by home-k | 2009-02-25 14:48 | 生理不順
花粉症・季節性アレルギー性鼻炎 -抗アレルギー薬の害ー
抗アレルギー薬で蛇行運転増加!!

 この季節、多くの花粉症の方は抗アレルギー薬(抗ヒスタミン薬)入りの鼻炎薬を服用されていることと思いますが、眠気のほかに集中力や判断力、作業能力の低下に悩んでいるのではないでしょうか。

 前回のページで抗アレルギー薬の副作用のインペアード・パフォーマンス(気づきにくい能力低下)をご紹介いたしましたが、このことに関連して車の運転に重大な支障があることを東北大学サイクロトロンRIセンター・田代 学 准教授が発表されています。

 それによると、抗アレルギー薬を服用した成人男性に運転シュミレーターを操作させ3分間走行させたところ、車線からはみ出す蛇行運転が抗アレルギー薬を服用していない人より三倍も多かったということです
 このことは、抗アレルギー薬服用者は脳の働きも「視覚野」「頭頂葉」といった情報処理をつかさどる部位の機能が抑制され運転動作の低下を招いたといえます。

 アメリカの大多数の州では、抗アレルギー薬をのんでの車の運転は禁止されているとのことですから、日本でもいずれそのような法律が出来るのかもしれません。

 この季節、車線からはみ出しを繰り返す蛇行運転の車のそばには近寄らず併走を避けるのが身のためといえます。
花粉症で車を運転される方は、このような副作用がなく即効性の漢方鼻炎薬を選択されるのがBESTです。

 体質に合わせて即効漢方鼻炎薬を調合いたします。




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by home-k | 2009-02-18 17:21 | 花粉症・鼻炎
花粉症・季節性アレルギー性鼻炎 -抗アレルギー薬の害ー
 抗アレルギー薬とインペアード・パフォーマンス

 「風邪薬をのんで某国・大臣がシドロモドロの記者会見」の報道を見て驚きました。予てから新薬の風邪薬や花粉症薬の眠気やだるさ、集中力や判断力の低下などの副作用は危険と説いてきましたが、こんな形で現実のことになってしまい、これが良い警鐘になればと思います。

 東北大学・大学院医学研究科・薬理学講座の谷内一彦教授は抗アレルギー薬の副作用に関し「自覚症状のない集中力の低下・判断力の低下」に注目、インペアード・パフォーマンスimpaired performance(気づきにくい能力ダウン)に対する啓発をセミナーで発表されて注意を呼びかけています。

 「脳内に移行しやすい抗アレルギー薬の場合、一回の服薬でウイスキーを三杯飲んだのと同じくらい集中力が低下する」と指摘されています。花粉症の新薬による治療の場合、抗アレルギー薬は避けて通れないので、インペアード・パフォーマンスのことは最大限注意が必要です。

 眠気やだるさなど自覚があれば対処も可能ですが、自分も周囲も気づかないうちに集中力や判断力・作業能率が低下してしまうとしたら恐ろしいことで社会の損失でもあります。厄介なのは、これらのことが薬の影響だと気づかないで車などの運転をしてしまうことです。

 「気づきにくい能力ダウン」を避けるには、抗アレルギー薬を服まないことに尽きますが、安全に風邪や花粉症を乗り切る方法に4000年の治験を経た漢方薬があります。花粉症のビジネスマン・職業ドライバー・受験生・授乳中の方など抗アレルギー薬より安全・即効性で副作用のない漢方薬に期待してみてください。

 そこには快適な春が待っています。



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by home-k | 2009-02-17 17:29 | 花粉症・鼻炎
箱根・金時山の花  Vol.49  
2009.02.08(日) 東の空が少し明るく見え、快晴の予感のなか金時山へ出発。足柄峠で素晴らしい日の出と朝焼け富士を眺める。感動の一瞬、大自然に感謝!!。

 このところ暖冬気味でしたが、今朝は寒さが厳しい。登山道の まんさく の蕾も黄色味が少し目立つようになってきました。間もなく開花して山の春を知らせてくれるでしょう。

 杉林も雄花の果序が黄色みを増し、花粉を撒き散らす準備を整えています。杉には杉の立場がありますから仕方ないのですが、近年その花粉にいじめられる人が多くなっていますので何とか加減をしていただきたいものです。花粉症による季節性アレルギー性鼻炎は豊か過ぎる生活習慣の副作用ですから、スギ花粉ばかりを責めるのは酷です。

 杉には役立つことも沢山あります。

 スギ (スギ属 すぎ科)
  薬用部分:樹幹、樹皮、葉、(スギ葉)、種子(杉子)など
  杉精油には殺菌作用があり、タンニンには収斂作用があるので、樹幹は止痛薬として、樹皮  は水腫・脚気・やけどに、葉を消炎鎮痛薬として歯痛・やけどに使われています。
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     花粉症でお悩みの方は当ブログをご覧ください。



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by home-k | 2009-02-09 12:33 | 箱根・金時山の花
花粉症・季節性アレルギー性鼻炎 -生活習慣が元凶ー
 立春がすぎ、暦の上では春ですが大きなマスクに冴えない顔の方を見受けるようになり、花粉症情報もにぎやかになつてきました。

 スギ花粉に反応して ”くしゃみ・鼻水・鼻づまり・兎目・目や鼻の粘膜のかゆみ”など激しい症状に苦しんでいる人がいるかと思えば、隣でケロッとして涼しい顔をしている人もいる。世の中不公平だ!!と嘆いてみても、その症状の根源は花粉ではなく自身の健康管理に問題があることが多いのです。

 中国漢方では「正気(防衛力)が体のうちにあれば、外部の邪(花粉やウイルス)は体内に入れない」という考えがあり、体の防御力が低下(衛気不足)して花粉(外邪)に過敏に反応して容易に受け入れてしまう体質(正気不足)になっていると考えています。免疫のセンサーが過敏になりすぎて免疫調整能力が失調している状態といえます。

 戦前には皆無だった花粉症が高度経済成長の波にのって年々増加し、今や3~4人に一人の割合ともいわれ新たな国民病の一つになっています。e0024094_14274730.jpg

 快適な車社会・エアコンの普及・夜型生活・豊かな食生活・おしゃれな薄着の衣装など、これらのひとつひとつが運動不足や過労や睡眠不足、冷えやクーラー病などを引き起こし、生もの・冷たいものや飲み物や水分の摂り過ぎ、精神的なストレスなどが複雑に絡み合って衛気や正気の不足の体質を作り上げていきます。

 実際、花粉症に罹患する人の割合は花粉の産地の地方よりも都市部に多いことからしても上記の悪しき生活習慣にあることが、うかがい知れます。スギ花粉の増加だけでは説明がつきません。

 悪い生活習慣から、体は機能低下になりパワー不足で ”冷えや水の滞り・気の滞り” を引き起こします。花粉症は鼻という局所の病と思われがちですが、中国漢方の立場からみると肺や脾(消化器系)・腎の機能低下をもたらした結果であり、ダメージは広く内臓にまで及んでいるとみています。花粉に好かれる人は冷えと水の滞りを抱えた人ということになります。

 漢方での治療法:肺や脾・腎のパワーを回復させる漢方薬を体質に応じて用います。
黄耆・防風・白求・乾姜・五味子・杏仁などの生薬を基本に工夫しています。花粉症の漢方薬は一回の服用で効き目が判るほどの即効性があり、眠気、口の渇きなどの副作用は全くありません。また、OFFシーズンには体質改善法もあり根治も可能です。

 ものが豊かで生活が便利になればなるほど現代人の体から防御能力が欠落していくとしたら大変深刻な問題ではないでしょうか。


   金時山の杉の花粉芽(花序)がだいぶ大きくなってきました。今年は多い??。
    
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by home-k | 2009-02-07 17:12 | 花粉症・鼻炎