ブログトップ
<   2009年 08月 ( 2 )   > この月の画像一覧
身近な薬用植物 その2  ハス(蓮)
 ハス(蓮) ハス属 すいれん科
   
e0024094_16112574.jpg
 
   
e0024094_16121070.jpg

   
e0024094_16133366.jpg

    大賀蓮が小田原城南側のお堀に咲いていました。

 1951年(S26年)千葉県検見川の地下で発掘された2000年以上前(弥生時代)の種子(大賀ハス)が株分けされ小田原城址公園の堀に移植されたものです。

 蓮の生い立ちに見られるように、泥中より清らかな花を咲かせることから仏教思想の象徴として蓮が定着し日本では極楽浄土の花とされていますが、漢方の教典”神農本草経”には蓮のさまざまな部分の薬効が記されていて漢方薬として健康づくりに役立っています。
 
 葉  ハスの葉を荷葉(かよう)といい夏季の身熱を冷ます働きがあります。
 柄  ハスの葉柄・花柄を荷梗(かこう)といい葉と同じ働きがあります。
 雄蕊  ハスの花の雄しべを蓮鬚(れんしゅ)といい漏れるのをふせぎ遺精、遺尿・頻尿をとめます。
 果実  ハスの果実中にある緑色棒状の胚芽を蓮心といい熱中症などの意識障害や心煩不眠に使います。
 種子  ハスの種子を蓮肉・蓮子(れんにく・れんし)といい慢性の下痢、不眠・動悸、止血につかいます。
 そのほか、ハスの果托(蓮房)や根茎の節部(藕節ぐうせつ)なども止血に使われています。
 ハスの根茎は食用に供され捨てるところなしです。


 我が家の”荷葉・魚腥草茶”

  我が家では毎年夏に、体に余分な熱を溜めないように、また利尿のためにハスの葉(荷葉)と どくだみ(魚腥草)をブレンドして夏の飲料としています。お客様にもお出ししていますが好評です。



 漢方ホーム薬局のHPはこちら

  
   
by home-k | 2009-08-24 18:15 | 身近な薬用植物
婦人科疾患と漢方  おりもの
 おりもの は帯下・こしけなどとよばれ無色透明で少量のおりものは正常の範囲です。しかし、時に今までに比べておりものの量が多い・色が黄色・臭いが気になる・陰部のかゆみや痛みがあるなどの不快な症状が伴うようならば帯下病という病変です。

 婦人科の検査で病原菌の感染やその他の病気も見つからないのに不快なおりものに悩み続けている人を多く見受けます。このような悩みの多くは西洋薬による治療効果がないことが多く、体質的なものが関与していると思われます。慢性的に繰り返す場合は体質改善することができる漢方療法が最適です。

 中国医学(中国漢方)では帯下病は「それ帯下はみなこれ湿証なり」と云っていて水分代謝の異常と診ています。それ故、漢方では水分代謝に関与する臓器の脾・肺・腎のうち脾(胃腸系)と腎の働きを正すことで体質改善を計ることができます。

 臭気をともなう帯下
  
① 湿熱(毒)の病態 脾の水分代謝障害の産物の湿に熱邪が結合したことが原因。
 生臭い臭いのある米のとぎ汁様・ヨーグルト状・黄緑色などの帯下、外陰部の強い痒み、膣内の痛み、口が苦い、咽の乾きなどがみられます。
② 肝経湿熱の病態 ①の病態にストレスやカロリー過多などの要因が気の滞りを生じ肝鬱湿熱となり肝経の経絡上の生殖器に異常をきたしたことが原因。
 粘稠で悪臭のある黄色の帯下が絶えず続いて下り、時に血が混じり陰部の灼熱感・痒みが強く、イライラ、怒りっぽい、口が苦い、胸脇部張って苦しいなどの症状がみられます。

 臭気のない帯下
 

① 脾陽虚の病態 過労や先天的虚弱・慢性病などで胃腸機能が失調したことが原因。
 鼻汁や唾液様の白色帯下が絶えず続き、からだの倦怠感・手足のひえ・食欲不振・両足背のむくみ・泥状便などがみられ、疲れると症状が増すのが特徴です。
 腎陽虚の病態 全身の機能活動の原動力である腎陽の働きが不足することが原因。
 無臭で希薄な多量の白色帯下が流れるように出る、腹部や手足のひえ・夜間頻尿・足腰のだるさと脱力感・頭のふらつきなどがみられます。

 繁用される漢方薬;五淋散、止帯湯、四妙散、茵蔯五苓散、龍胆瀉肝湯、完帯湯、八味帯下方、八味地黄丸、鹿茸大補湯などを症状に照らして使い分けます。

 上記の四ッのパターンは漢方で十分対応できますが、クラミジア・膣カンジダ・トリコモナスなどの感染症が疑われる場合は専門医の受診をおすすめします。



 漢方ホーム薬局のHPはこちら
   
by home-k | 2009-08-11 18:14 | 婦人科疾患と漢方