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神経痛の治験例
 移動性の神経痛
 
 42歳 男 BMI 20.8   2009年初夏の頃から痛み(神経痛?)が体のあちこちに移動しモグラたたきの如く出没する。脇下から肩甲骨・鎖骨下部から発症し左腕(三角筋部)、右下肢外側、外側前腕部(三里)、左手小指丘の表裏などなどに痹(しびれ)や強い痛みを伴う。痛みは時に軽く、時に激しく、8ヶ月に及ぶ。痛みのため落ちつかず睡眠も妨げられ、疲れる。ストレスの影響を受けやすい。舌は大きく、白い苔が多い。

 病院でエックス線・MRIなどの検査、ペインクリニック・神経内科を受診したが特に器質的な異常は認められず、鎮痛消炎剤などで治療を続けていた。薬では数時間痛みが軽くなる程度で、痛みから解放される気配がない。痛み止めの長期服用に不安を感じ漢方治療を求めてきた。

 痛みが移動することは漢方では「行痹(こうひ)」といいストレス(風邪ふうじゃ)の影響下で良く見られます。又、舌が大きく白い苔が多いので水分代謝が悪く冷えもある(寒湿の邪)ので風・寒・湿の邪が気や血の流れをブロックして痛みの起きる場所に栄養不足を生じた病態(不通則痛=通じなければ痛む)で痛みが強いのが特徴です。

 漢方の「行痹」に対しての治療は「散風を主とし除寒湿を佐として施す。大抵は補血の品を配合する」と先人は指示していますので、気や血をブロックしている風・寒・湿の邪気を除去し、気血を補うことを治療方針としてみた。

 香附子・陳皮・柴胡・芍薬・厚朴・枳穀・当帰・川芎・白朮・茯苓・半夏・白芷他の生薬を処方し、気のめぐり・冷え・水分代謝の改善、血を補う漢薬などで風寒湿の邪気を取り除き気血の流通を改善することにした。

 先人の教えに従い漢方治療を行い数日にして、痛みは劇的に改善された。
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by home-k | 2010-01-29 17:33 | 腰膝痛
箱根金時山の花 Vol.60 ー箱根・大学駅伝ー
 新年恒例の東京・箱根間大学駅伝競走は、母校のタスキの重さを背負い、人の努力の限界への挑戦を通じて今年も数々のドラマを生み、身も心も軽くなるような快感が残っています。

 中でも筆者の居住地でもある5区の小田原・・・箱根芦ノ湖畔は天下の険の山登りです。箱根を制する者が優勝に繋がるともいわれスター選手が走る区間でもあります。昨年に続いて東洋大学の柏原竜二選手の快走は脳裏を離れません。昨年は8人抜き、今年は6人抜きで前に抜く人がいなくなり堂々の首位でゴール。お見事!!。

e0024094_1713275.jpg それにしても「自分の記録に勝ち、その記録を塗り替える」と宣言して、それを成し遂げた精神力と体力に脱帽です。あと二年どんな記録を残し感動を与えてくれるのか益々の精進を祈ります。

 出場選手にとっては一年間に亘る厳しいトレーニングの成果を発表する場。選手の日頃の精進の様子をアナウンサーが伝えてくれますが、その紹介の言葉に胸が熱くなります。というのも、私の健康道場・箱根金時山へのアプローチはこの国道一号線を通って行きます。塔ノ沢・・・宮の下あたりで必ずという位トレーン二ングに励む多くの選手達を見うけます。車の少ない時間帯を選んでいるのか早朝の暗闇の中、黙々と走っています。暗いのでどこの学生か判りませんがその成果を祈らずにはいられません。

 柏原選手が走った翌日のインタビューで「昨夜は体が火照って熱くて寝られなかった」と話していたのが気になりました。漢方屋の私にはすぐその弁証(原因をつきとめる)が始まります。
 それは興奮状態(陽盛)と脱水症(陰虚)ではないかと思います。人体は陰と陽のバランスの上に健康が維持されています。「ホテリ」の原因は発汗や吐息による体液の損傷(漢方用語では傷陰という)で体の陰分が減少したことと、戦いの興奮で陽分が勝り(陽盛という)熱症状が体に過剰になったことで漢方用語で言う「陰虚陽亢」(陰が少なく陽が過剰)の状態だったのでしょう。

 箱根駅伝での彼達のエネルギーは日頃静かな城下町・小田原に毎年ホットな春を告げていってくれます。


 ♪ 箱根の山(箱根八里) 作詞 鳥居 忱 作曲 滝 廉太郎

       箱根の山は 天下の険 函谷関も物ならず

       万丈の山 千仭の谷 前に聳え後ろに支う

       雲は山をめぐり 霧は谷をとざす

       昼猶闇き 杉の並木 羊腸の小径は苔滑か

       一夫関に当たるや 万夫も開くなし

       天下に旅する 剛毅の武士

       大刀腰に足駄がけ 八里の岩根踏み鳴らす

       斯くこそありしか往時の武士





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by home-k | 2010-01-15 09:40 | 箱根・金時山の花
寅年新年
 新年あけまして

   おめでとうございます

 
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                         金時山からの富士山
   平成22年 寅



 今年の干支は ”寅” 動物では虎です。
虎の骨は漢方薬として貴重品で、神経痛や関節痛に痛み止めとして効果が大で繁用されてきました。しかし乱獲のためワシントン条約により保護動物となり、数年前から日本では入手できなくなりました。

 辛い痛みにもう虎の骨は使用できませんが、今年は虎骨の鎮痛作用にちなんで ”痛み を漢方薬で治す”事をテーマにしてみたいと思います。頭痛 リュウマチ 神経痛 関節痛 腰痛 膝痛 生理痛など鎮痛薬を使っても改善されず又、その副作用で二次災害を起こしたりで長年悩んでいられる方を多く見かけます。
 漢方にも多くの優れた改善薬と治療理論が用意されています。ご期待ください。




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by home-k | 2010-01-01 22:54 | お知らせ