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夏至と二至丸 漢方の知恵
 今日6月21日は二十四節気の「夏至の日」です。
夏至は太陽が黄経九十度の最も高い夏至点(陽極)に達するときで北半球では昼が最も長くなり、夜が最も短くなる日です。今日も夏の日にふさわしく蒸し暑い日になりました。e0024094_1230436.jpg

 二十四節気の夏至や冬至に因んで、漢方の知恵の結晶薬とも言える処方に「二至丸(にしがん)」という名処方があります。この”二至”の意味ですが夏至と冬至の二つの節気を指し夏至に採集される「旱蓮草(かんれんそう)」と冬至に採集される「女貞子(じょていし)」の採集時期に因んで「二至丸」と名付けられています。

 この処方が収載されている「医方集解」という古書によれば「冬青子すなわち女貞子は冬至の日に採る・・・・・・・、旱蓮草は夏至日に採る・・・・・・・二薬を合わせて丸とす」と指示しています。夏至(陽極)と冬至(陰極)に収穫した両薬を配合することで季節が交わり天地の陰陽に応ずることができるのでより優れた効果を発揮することになります。
 薬草の採集時期まで指定しているのは生薬に秘められたパワーが最も充実していることに他ありません。こんなところにもきめ細かな漢方の知恵が生かされており、先人のこだわりに感心させられます。

 二至丸は生命エネルギーのもとである腎精を補う良薬として中国では繁用されています。最近日本でも発売され筆者も腰・膝の異常や不妊、ドライマウス、ドライアイ、肌荒れなどに多用していますが反応はかなり良好です。専門書では早期の白髪、遺精、頭のふらつき、耳鳴り、不眠、多夢、中心性網膜炎、早期老人性白内障などにも効ありと記していますので応用を広げていきたいと思います。






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by home-k | 2012-06-21 23:38 | 漢方の話題