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お血と微小循環障害Vol 36瘀血(おけつ)とは まとめ
 血液の流れる血管の長さは地球二周半・10万kmに及ぶといわれ、その99%は毛細血管という髪の毛よりも細い血管が人体に張り巡らされていて、酸素と栄養物を体の隅々まで運び組織や内臓などを養い、老廃物を回収して生命活動を支えています。

 ところが、様々な原因から血液の循環が悪くなり頭痛、頭重、肩こり、内出血などなど「痛む・しこる・黒ずむ」などの様々な異常を訴えるようになります。このような状態を中医学漢方では独特な表現で「瘀血(おけつ)」といいます。日本では「ふる血」ともいっています。

 瘀血とは血液の流れが悪くなり滞りやすくなった状態、或いは滞ってしまった状態を指します。その結果として血液の汚れが生じます。”流水腐らず”で流れていれば汚れなしですが、血液が滞りやすくなると血液そのものが粘り気を帯びてドロドロ血となり酸素や栄養を運ぶ正常な働きができず諸臓器や組織に多大なダメージを与えることになります。

 特に、血管内で起こる瘀血は動脈硬化から脳梗塞・心筋梗塞などを引き起こし生命の危機にいたり突然死の原因にもなり要注意です。また血管外で起きる瘀血は内出血や子宮内膜症・子宮筋腫などに発展します。瘀血は病理的産物であると同時に瘀血が新たな病因となり様々な二次的な疾病を発生させるので初期のうちに的確な対応が必要です。「瘀血は百病を生じる」と中医学漢方では言っています。e0024094_18424333.jpg

  痛む!  しこる!  黒ずむ! これが体に現れる瘀血のサイン !!

 1.痛む   頭痛、歯痛、胸痛、腹痛、首・肩・腰痛・下肢の神経痛・生理痛など

 2.しこる  血流障害が欝血となり”しこり”になる  腹腔内腫瘤、子宮筋腫、卵巣嚢腫、PCOSや血腫、腫瘍、痔、静脈瘤、外傷性のしこり肩こりなど

 3.黒ずむ  皮膚や粘膜・血管に現れる”黒ずみ”、唇や歯茎・目のくま・肌のかさつき・しみなどの黒ずみ、特に舌の表面の暗赤色の斑点や紫班、舌裏静脈が浮き出ていて黒ずむなどは要注意です。

 瘀血の原因

日常生活の中に多くの原因があります。糖分や塩分が多い味の濃い食べもの・、油脂類などの高カロリー食・夜中などの不規則な食事・偏食・飲酒過多・喫煙、職場での社会的ストレスや家庭でのストレス(気廻らなければ血もめぐらず)、運動不足、過労などの生活習慣、そして寒さや暑さなどの気候変動などの要素が複雑に絡みあって発症します。
 女性は月月の生理周期の観察(生理痛や血塊は無いのがあたりまえ)も大切です。

 瘀血の治療

中医学漢方には汚れたり滞ったりした血液をサラサラにしめぐらせる活血化瘀法という漢方独特の優れた治療法があります。

 西洋医学的な治療をしても治りにくい病気には瘀血が関係していることが多く、私の45年余の漢方専門薬局での経験からも多くの症例に出会っています。
 その中でも、2年前の5月私の左下半身を襲った腰椎ヘルニアによる坐骨神経痛は当に瘀血が要因で、病院での鎮痛剤による治療はあまり効果を感じませんでした。瘀血に対処する活血化瘀薬に救われ、今まで以上に食養生・運動・気分転換を心がけています。幸い2年経過しても再発の気配なしです。
(2014年11月20日から3回の「痛みと漢方」の私のブログをご覧ください)


 



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by home-k | 2016-09-03 18:49 | お血(おけつ)