ブログトップ
<   2017年 06月 ( 2 )   > この月の画像一覧
再発を繰り返す口内炎(舌)
64歳 女性  BMI 21
ここ数年、舌裏や舌辺にできる口内炎の再発を繰り返している。逍遥散類や帰脾湯類、小柴胡湯、黄連解毒湯などで手当てしていたが効かなくなった。処方薬も効果なしと来店された。

 問診から、最近口内炎の出来る場所は舌に限局されていて歯茎や唇、頬の内側などにはできない。2~3mmのものが月に1~2回できる。患部はやや赤く白い潰瘍状で熱感がある。痛くてヒリヒリする。食事がしみる、咀嚼しにくい、口数が減、再発するとイライラ、不機嫌、不眠、疲れやすい、口や喉の乾燥感、手足のほてり、尿が濃い、軟便気味、舌に苔少ない、舌色淡紅などの情報を得ることができた。

e0024094_17345489.jpg 中医学漢方では口内炎は様々な原因で生じた過剰な熱が口腔粘膜を焼けただれさせ発症するとしています。中医学の定義に「心(しん)は舌に開竅する」(心の機能は舌に反映するの意)とあるので上記の問診事項に照らし合わせると心の病症に合致することが多い。

 そこで、心の熱を冷ます黄芩やハスの種子の蓮子が主薬の清心蓮子飲にさらに心熱を冷ます処方を服用していただいた。二日目にヒリヒリ感と痛みはかなり軽減して、一週間でほぼ治癒することができた。

 口内炎は日頃多い疾患ですが原因も様々で多くの臓腑の異常が潜んでいますので発生源を見つけるために、詳細な問診や望診(視診)が必要です。






漢方ホーム薬局のHPはこちら
定休日;日・月・祝日   営業日;火~土  Am9.~Pm6.
by home-k | 2017-06-29 18:06 | 口内炎
蒸し暑い季節のアレルギー性鼻炎(湿熱性鼻炎の治験例) 
74歳  男性  BMI 24 外見的には健康体

初夏から梅雨明けころに毎年、クシャミ鼻水など酷い鼻炎症状の方が来店されます。春の花粉症時は無症状で快適な春を過ごされています。

 一般的に春の花粉症の漢方手当は脾(胃腸)・肺・腎の働きを改善することで十分改善が可能です。しかし、この方の場合通常の手当では少々の改善しかできません。五年前の初診時にはまれな症例のため治療方針に悩みました。

 クシャミ・鼻水以外に、この季節になると気になる症状はないのか問診・望診をやり直してみました。すると、蒸し暑くなってくると頭重感、倦怠感、体が重い、急ぐと息切れ、足が浮腫んで靴下の跡がクッキリつく、夜間のトイレは3~4回(尿色はやや濃い)、この時期便秘気味、舌形は大きく舌辺に歯の跡がギザギザついている・舌色は淡>紅など心や腎に負担が診られ、中医学漢方の診断モノサシに照らし合わせるには十分な情報を得ることができました。

 鼻炎症状は蒸し暑い日は悪化し、湿度が低くカラットしていると快適な日となる。夏は嫌い冬が好きということも判明しました。e0024094_15174133.jpg



 これらの情報から老化による諸臓器の機能低下もあり、特に水分代謝を主る脾・肺・腎の働きの低下に蒸し暑い気候・湿熱の邪が心のポンプ機能に悪い影響を及ぼしたのではないかと推察し、心機能を高める漢方薬を加味してみました。結果は良好で問診の大切さを再認識させられました。

 生活上、ウォーキングや入浴での発汗、夏野菜などのカリュウムによる利尿など体に余分な濁った水をためない努力も大切です。




漢方ホーム薬局のHPはこちら
定休日;日・月・祝日   営業日;火~土  Am9.~Pm6.
by home-k | 2017-06-10 15:27 | 花粉症・鼻炎