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金時山の花 Vol.53
  ’09.05.02(土)早朝金時山へ。仕事前のひととき漢方薬で繁用されている薬用植物に出会う。

 アケビ    アケビ属 あけび科
  薬用部分は茎で ”木通(もくつう)”といい利尿滲湿薬に分類され、利尿作用が強いので膀胱炎などの排尿痛・尿道灼熱感・排尿困難に多用され、おりもの(帯下が黄色)にも効果があります(竜胆瀉肝湯)。
 アトピー性皮膚炎などにも繁用されています(消風散)。あけびの若葉は、おひたしで食べられます。
 
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 タンポポ   タンポポ属 きく科
  馴染みの深い花ですが、根は清熱解毒薬に分類され ”蒲公英根(ほこうえいこん)”といい乳腺炎のしこり痛みに著効があります(栝楼牛蒡湯)。アトピー性皮膚炎の炎症の酷いときにも用います(五味消毒飲)。
 野山で蛇や虫に咬まれた時、根を搗きつぶしして外用すれば救急薬の代用になります。
 
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 ニワトコ  ニワトコ属 すいかずら科
  漢方薬でも繁用され、薬用部分の茎枝を ”接骨木(せっこつぼく)”といい関節痛・うちみ・ねんざ・骨折などの痛みに他薬と共に用います。漢薬名から効用が想像できます。
 
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  毎年、この季節に探していましたが”金時山の花たち”の著者・高田様に案内していただき、お目にかかれました。


 大自然に感謝!!自然の恵み・・・薬草に秘められたエネルギーを健康づくりにいただきたいものです。
そして薬効を見分けてくれた神農さまに感謝です。


 神農さん
  古代中国の伝説に登場する皇帝。百草を嘗めて毒か薬か、食べたとき体が冷えるか熱を持つか、どんな香りや味がするのか効能を確かめ医療の術を多くの人に伝え、有用な薬用植物を育てる農耕の術を教えたことから中国では神農大帝と尊称されていて医薬と農業を司る神とされています。
 中国に現存する最古の本草学の専門書に<神農本草経>があり漢方薬の原典でもあります。
 日本では大阪・道修町に薬祖神社があり神農さんが祀られていて薬業界の守り神です。




漢方ホーム薬局のHPはこちら
    

   


   
by home-k | 2009-05-22 13:00 | 箱根・金時山の花