不妊症を漢方で!!
WHO(世界保健機構)によれば性別による不妊の原因は
女性のみが原因; 40%
男性のみが原因; 24%
男女ともに原因; 24%
原因不明 ; 11% と公表されています。
不妊原因は女性側に起因するとされがちですが、男がらみも48%もあり侮れません。
西洋医学的には、ホルモン剤・排卵誘発剤・人工授精・体外受精などの高度な生殖医療が盛んに行われていますが、それでも子宝に恵まれない方を多く見受けます。
中国医学(中医学=漢方)では「”腎は生殖を主る”と定義していて、ホルモンバランスや卵胞の成長は腎(解剖医学から見た腎臓とは異なる)がコントロールしている」と考えていて、腎虚の体質のチェックが重要な要素に位置づけられています。
さらに中医学の特徴的な理論に「気・血不足、肝気鬱結、痰湿、湿熱、瘀血(おけつ)」などがあり、体質を分別する必要があります。これらの漢方の物指しで体質を見極め、女性の体にもともと備わっている「妊娠する力」「産む力」を育む「体づくり」を漢方薬・食養生・運動でつくりあげていきます。
その結果として子宝に恵まれる条件である「質の良い卵子と精子」「柔らかくて温かい子宮内膜」など子宮内の環境が整っていきます。
主なチェック項目
1 生理の周期に異常はありませんか?(正常:27~35日)
2 生理血の色は? (正常:やや暗い赤色)
3 生理血の質は? (正常:血液より粘稠で血塊がない)
4 生理血の量は? (正常:60~120ml)
5 生理痛や月経前緊張症(PMS)がつらいですか?(正常:痛みなし)
6 基礎体温表は低温期・高温期がほぼ二層性になりますか?(正常:0.3~0.5℃の差)
7 基礎体温は低温期・高温期の期間が短すぎたり、長すぎたりしませんか? (正常:±14日)
8 基礎体温はほぼ36℃~37℃の範囲に納まっていますか?
9 排卵日頃に透明で粘い おりもの がありますか? (正常:あり)
10 舌にアズキ色の斑点がありませんか?
11 精液の量、精子の数、精子の運動率に異常はありませんか?
これらの項目の改善は漢方の周期療法の得意とするところです。不足は補い、余分なものは除外して、人体の基本的な構成成分である「気・血・津液・精」のバランスをとることで異常をただし、「不妊を克服できる体づくり」を目指すことができます。勿論、西洋医学の療法とも併用は可能です。
このような中医学の理論が一人でも多くの女性のお役にたつことを願っています。
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