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箱根金時山の花 Vol.60 ー箱根・大学駅伝ー
 新年恒例の東京・箱根間大学駅伝競走は、母校のタスキの重さを背負い、人の努力の限界への挑戦を通じて今年も数々のドラマを生み、身も心も軽くなるような快感が残っています。

 中でも筆者の居住地でもある5区の小田原・・・箱根芦ノ湖畔は天下の険の山登りです。箱根を制する者が優勝に繋がるともいわれスター選手が走る区間でもあります。昨年に続いて東洋大学の柏原竜二選手の快走は脳裏を離れません。昨年は8人抜き、今年は6人抜きで前に抜く人がいなくなり堂々の首位でゴール。お見事!!。

箱根金時山の花 Vol.60 ー箱根・大学駅伝ー_e0024094_1713275.jpg それにしても「自分の記録に勝ち、その記録を塗り替える」と宣言して、それを成し遂げた精神力と体力に脱帽です。あと二年どんな記録を残し感動を与えてくれるのか益々の精進を祈ります。

 出場選手にとっては一年間に亘る厳しいトレーニングの成果を発表する場。選手の日頃の精進の様子をアナウンサーが伝えてくれますが、その紹介の言葉に胸が熱くなります。というのも、私の健康道場・箱根金時山へのアプローチはこの国道一号線を通って行きます。塔ノ沢・・・宮の下あたりで必ずという位トレーン二ングに励む多くの選手達を見うけます。車の少ない時間帯を選んでいるのか早朝の暗闇の中、黙々と走っています。暗いのでどこの学生か判りませんがその成果を祈らずにはいられません。

 柏原選手が走った翌日のインタビューで「昨夜は体が火照って熱くて寝られなかった」と話していたのが気になりました。漢方屋の私にはすぐその弁証(原因をつきとめる)が始まります。
 それは興奮状態(陽盛)と脱水症(陰虚)ではないかと思います。人体は陰と陽のバランスの上に健康が維持されています。「ホテリ」の原因は発汗や吐息による体液の損傷(漢方用語では傷陰という)で体の陰分が減少したことと、戦いの興奮で陽分が勝り(陽盛という)熱症状が体に過剰になったことで漢方用語で言う「陰虚陽亢」(陰が少なく陽が過剰)の状態だったのでしょう。

 箱根駅伝での彼達のエネルギーは日頃静かな城下町・小田原に毎年ホットな春を告げていってくれます。


 ♪ 箱根の山(箱根八里) 作詞 鳥居 忱 作曲 滝 廉太郎

       箱根の山は 天下の険 函谷関も物ならず

       万丈の山 千仭の谷 前に聳え後ろに支う

       雲は山をめぐり 霧は谷をとざす

       昼猶闇き 杉の並木 羊腸の小径は苔滑か

       一夫関に当たるや 万夫も開くなし

       天下に旅する 剛毅の武士

       大刀腰に足駄がけ 八里の岩根踏み鳴らす

       斯くこそありしか往時の武士





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by home-k | 2010-01-15 09:40 | 箱根・金時山の花