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ショウガ健康法と漢方・扶陽学説
 最近、マスコミでショウガ(生姜)を食べると温まり ”冷え症”を改善すると、「ショウガ健康法」が盛んに取り上げられています。

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生のショウガをすりおろす或いはスライスして料理や飲料として使うとか、また 生のショウガをスライスし蒸して乾燥すると身体を温める力が増すので、このほうが効果的とか。これを「ウルトラしょうが」と名付けたと言うことです。このウルトラしょうがは漢方薬の乾姜と類似しています。

 「しょうが・生姜」は漢方薬の原料としてもよく使われ「生姜は百病を治す」ともいわれ、漢方処方の中にも大変多く見られます。漢方薬では新鮮な ”ひねしょうが”を「生姜(しょうきょう)」といい、これを乾燥させたものを「乾姜(かんきょう)」といい効能が異なるので区別しています。
風邪薬として有名な ”葛根湯”は生姜が配合され、花粉症などの鼻炎に応用されている ”小青竜湯”は乾姜を使えと漢方の古典で指示しています。

葛根湯には ”生姜”・小青竜湯には ”乾姜”を用いる理由 

この用い方の違いは、葛根湯の ”生姜”はジンゲロールを多く含み体表部がゾクゾクするときに用いるように体表部などを温める働きがあるからであり、小青竜湯の ”乾姜”はショウガオールが多く身体の深いところ(肺や胃腸など)を温める働きがあることによります。
 このことを先人は「生姜は走(ゆ)きて守らず、乾姜はよく走きよく守る」と表現しています。(走きてとは作用部位が体表部など浅く広いことであり、守るとは作用部位が内臓など深部に限局して用い効果が持続的なことを意味しています。)


ショウガには ”薬効”があり諸刃の剣にもなる

 このように身近な「しょうが健康法」でも生で適当量食用として用いる分には害は無いと思いますが乾姜と同等な作用のある「ウルトラしょうが」は日に3~5gが適量であり、漫然と長期に用いるのは危険です。温めるものは水分(体液)を乾かす性質があるのでドライマウスなどになる可能性も無きにしも非ずです。


扶陽学説 (火神派)

 漢方・中医学の分野でも「冷え症体質」の改善に新しい学説が数年ほど前から日本にも入ってきました。冷えて内臓が機能低下を引き起こしいる状態に乾姜や附子(ぶし)を用いて温め ”活”を入れようとする治療法です。陽気を補う治法ですので扶陽(ふよう)学説といいます。
アトピーや喘息、花粉症性鼻炎や慢性鼻炎、慢性頭痛や五十肩、腰痛や膝痛・リューマチ、生理痛や様々な婦人病、不妊症など・・・・・・いままでの漢方の考えが及ばなかった様々な疾患に扶陽学説を応用することで治癒率が上積みすることが期待できます。


次回は「冷えが原因と思われる様々な症状や疾患」を列記してみたいと思います。


漢方ホーム薬局のHPはこちら



お詫び;扶陽学説を自分なりにこの三ヶ月間、紐解いていましたのでブログのUPを怠ってしまい申しわけありませんでした。
by home-k | 2013-04-01 22:18 | 冷え症