2013年 12月 07日
シルバーエイジの健康法 すこやかな人生を
人は年齢を重ねただけでは老いない。
理想をなくしたときに老いる。 人は希望がある限り若く、失望とともに老いる。 人間は男性・女性を問わず死ぬまで自分の仕事を持ち、理想と希望を胸に抱き活動してこそ幸福を感じ満ち足りた人生だといえるのですから、ただ長生きしたいと望むより少しでも長く元気で活動できるように、自分の健康管理に関心を持ちたいものです。 活動年齢(健康寿命)といわれる75歳にもならないのに社会的な活動をやめてしまう人、一方、75歳を過ぎてもなお元気に若い人たちと共に活動している人も多く見受けられます。 従って、平均寿命のことよりも社会での活動年齢をどこまで延ばせるかに意を注ぎ、心身ともに力強い身体をつくる努力が大切になります。 健康寿命と平均寿命 健康寿命とは一生のうちで外出や家事など日常生活を支障なく送れる期間をいい何歳まで元気に暮せるのかのバロメーターでもあります。 2010年時点での日本人の健康寿命は男性が70.42歳・女性は73.62歳で、平均寿命が男79.55歳・女86.30歳と比較すると男性で9歳余・女性で13歳もの差が生じています。 この差は寝たきりになったり、治療や介護が必要になったりする期間を意味します。 健康寿命と平均寿命の差が縮まれば、健康で元気なシルバー世代がおおくなり生涯現役も夢ではなくなります。 健康寿命を延すのに 最適な漢方と高齢未病 若い頃の臓器は生命維持に必要な機能を十分上回る予備能力が備わっていますが、高齢者になると 「のりしろ」が次第になくなり全ての臓器が機能低下してくるので、その分、病になる確率は高くなるのは当然です。 残念ながら高齢者はどんなに健康に見えても未病の状態にある「高齢未病」なのです。このような状態の中、元気で生き生きとした暮らしが送れる「健康寿命」をいかに延すか。歳を重ねるほど未病の状態のまま「病にならない」ための予防医療が大切になります。 こんなとき、西洋医学とは異なる視点から病を予防治療できる漢方療法が適していると思います。 漢方(中医学)は中国で4000年にも及ぶ人類の生き様に臨床経験を積んだ非常に安全な医学なのです。その結果生まれた漢方処方は正しく使う限り副作用は皆無です。 西洋医学がこれだけ進歩したにもかかわらず、原因不明で治療法がない病もあります。漢方は生体バランスが崩れているところを見つけ、そのバランスを正すことで体調を改善していきます。 身体の循環サイクル 生れおちてから私たちの身体は呼吸し・体内に食べもの栄養物を取り入れ、代謝して、老廃物を排泄し、このことが順調に循環することで真の健康は維持されています。非常に単純なシステムに見えますが、これがなかなかうまく廻らずちょっとした歪が続くと病のきっかけに発展していきます。悪しき生活習慣(食養生・運動・就寝時間など)、ストレス、怠惰、過労、加齢などが引き金になることが常です。 中医学漢方では、人体は気・血・水・精という物質から成り立っていて、それぞれ必要不可欠な構成成分であり、気・血・水・精は互いに関連しあって全身に細かいネットワークが構築され、順調な流れであれば病なし天寿を全うできるのですが、それぞれの不足や過剰が病を引き起こします。なかでも気の道の滞りはストレスとなり、血の滞はおけつ(瘀血)となり活性酸素を大量に産生し、その過酸化物が細胞を傷つけDNAを損傷し癌や老化の原因にもなります。また、水の滞は痰となり過酸化脂質に変化し神経や血液の流れに障害を与え、治療の難しい怪病に発展していきます。 この瘀血や痰が気・血・水・精の流れの道を塞ぐと栄養物を輸送する機能も老廃物を排泄する機能も障害を起こし、いろいろな病となり老化も加速されます。また、気・血・水の順調な流れであれば精という生命体の根本をなす基本物質がより多く産生され腎に貯蔵され腎精となり元気の源になります。漢方で言う脾(胃腸)・腎の機能を高めることが瘀血や痰の産生を防ぎ腎精を増しますので、シルバーエイジをすこやかに過ごすにはここの手当てが最も大切となります。 いつまでも地獄耳 いつまでも千里眼 でいたいものです。 漢方ホーム薬局のHPはこちら
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| 2013-12-07 17:43
| ウィズエイジング・抗老防衰
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