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坐骨神経痛 体験闘病記3の1 症状編その2の1
 2014.05.01発症から完治までの3か月の筆者の闘病記です。
 
急性期

風薫る5月1日の早朝トイレに起きようとした時、左下肢全体に激烈な痛みを感じた。床に足をつくこともできない。その下肢痛はお尻(経穴・環跳付近)から大腿部の外側を通り外脛から指先に及び、特に外脛下部(くるぶしの上10cm位のところ:経穴・外丘~陽交付近)は焼き火箸を突き刺されたような灼熱感があり、また、ドリルで骨に穴をあけられるようで深いところを刺すような痛みを感じた。今までに経験のない激痛に戸惑いうろたえた。

 座っても、立っても、横になっても痛みは激しく、痛みを緩和する姿勢が見つからない。1時間ほどウロウロし疲れ果て横になる。しかし仰向けに寝ることができず、右下肢を下に左患足を上に重ね腰を引いて”への字”様の横向き寝が少し楽なことを発見・・・・・でも痛い。(この姿勢は50日間に及んだ)

 激痛は昼間より夜間に増悪し、朝6時前後はさらにビリビリ痛みが増した。最大の激痛地点のくるぶし上(A点)は動作を変えるときに更に増悪し、顔面は紅潮し汗ばみ思わずうめき声を発する。
イライラ・不眠が続き疲れはMAXに。ロキソニンSを倍量服用したが全く効き目を感じない。インドメタシン系の湿布や塗布薬はかえって増悪した。A点とお尻(B点)が同時に痛む時は歩行の妨げ大で生活の質に大きなダメージを受けた。(総腓骨神経の異常・経絡では少陽胆経)入浴で温まると増悪した。

 前かがみの”くの字”歩きが続き(60日間)、下肢に体重がかかるのを防ぐために両手に体重を分散して手つき歩きをするので、手掌・ひじ・肩などに痺れ痛みの二次災害を起こしてしまった。

 このような急性期の激しい症状は10日間も続いた。12日目少し痛みの質が楽になったような感じを受けたので、病態の確認のため整形外科を受診。ラセーグ徴候・FNST反射・X線・MRIなどの検査の結果、腰椎№4と№5の間のヘルニアが原因と診断される。ボルタレンなど3種の鎮痛剤が処方されたので3日間服用してみた。痛みは軽減されず耐えるしかないと観念、激痛の時だけ頓服することにして、自前漢方煎じ薬を継続した。

 ヘルニア型との診断ながら、痛み方の特徴(26.10.14当ブログ記事)を観察していると脊柱管狭窄症の症状も多々あるように思う。 前かがみ・への字型横寝姿勢は痛みが和らぎ、仰向け寝・背筋を反らす・高いとこの物を取る姿勢が痛み増し、間欠跛行などがありヘルニアと狭窄症の混合型なのかもしれない。

20日が過ぎ、漢方薬と鎮痛剤の相乗効果か激しい症状はやや軽減してきたが20m先にある店の駐車場まで歩けないのが情けない。坐れないのも辛く疲れる。これに対しては特製円座(後述)を手づくりして凌ぐことができた。

 緩解期

6月に入り痛みの性質が変わってきた。梅雨とともに湿気の影響で下肢全体が重く痛む。問題のA点は重く痺れを伴う痛みになった。歩くとズキンは不変。急性期に灼熱刺痛だったのは熱邪の影響であり、この熱邪が取れてきた証拠で一歩前進。前かがみ歩きで家の中は歩行可に。夜間痛で時々目覚める。扇風機やクーラーで痛みが増す。坐骨神経痛 体験闘病記3の1 症状編その2の1_e0024094_13535332.jpg

7月に入るころより(60日目)前かがみ歩行が改善し始め67日目ついに 直立姿勢での歩行が可に。駐車場まで1回休みで行け、1週間後には休まず往復できた。この季節寒暖差が大きく梅雨ひえの日は痛みが増したが終日痛むことはなく着地ズキン痛もなくなった。時にはモグラたたきのように重い痛みが下肢のあちこちに出没した。

 2ヶ月半がすぎ衰えた筋力を養うべくウオーキングを始め、400m・600m・1000mと日増しに距離を延ばし7月下旬には1000歩10分のペースで歩くことができた。急性期には完全回復は無理で車椅子生活の夢を見ていたことを思うと、想像もできない回復ぶりに嬉しくて、つい歩きすぎてしまった。この筋力の回復には早くからのリハビリを兼ねたサイクリング(後述)もよかつたのではないかと思う。歩きすぎで翌日痛みが増すこともあったがほぼ痛みから解放された。

 整形外科で鎮痛剤の処方を渡されたとき、これは対象療法で根本治療はOPEとDrに告げられた時、根本治療は漢方には正気(抗病力・自然治癒力)を増すことができる治療法があり、今までの店頭治験から、これに期待することを心に誓ったことを思い出した。中医学漢方のこの扶正袪邪の治療法を後世に伝えてくれた先人の知恵に感謝。脱帽!!。

反省;油断大敵

 思い起こすと前年の2月頃同じ場所に坐骨神経痛様の症状があったが日常生活に支障がなく漢方薬の服用で治り気にしていなかった。しかし激痛発症10日前社交ダンスのレッスン時、左下肢に異様な痺れ痛みが走った。ライトメタボの者にはQuick stepはきつい。そして4月末のゴールデンウイークに南紀・熊野方面にドライブ(1150km)後の翌々日に発症したことからして、これらが腰に負担を掛けたことに違いない。正気の不足に気づかず体力を過信していたことで、とんだお灸をすえられてしまった。 


次回に急性期,緩解期の症状緩和に役立った我流アイデアを記したいと思います。




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by home-k | 2014-11-20 15:22 | 痛みと漢方