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痔の痛みと腫れ  梅雨時
 七夕も過ぎ蒸し暑い日が続いています。この季節、肛門疾患・痔の痛みと腫れを訴える方が多くなります。

 ”腫れて痛む”のが梅雨時の痔の特徴 飽食に注意!!

外気はジメジメ湿気と暑さ(熱)に満ちていて漢方用語でいう”湿熱”の状態になつています。痔の痛みと腫れ  梅雨時_e0024094_18205966.jpg
また飽食の時代、普段から甘・辛味などの食べ過ぎ(熱)、酒類の飲みすぎ(湿と熱)、脂っこいものやカロリー食(熱)などの栄養過剰などのより、からだは湿・熱体質になります。

その痛み・湿熱瘀血が原因

 このようにしてできてしまった体の湿熱体質が外気の湿熱に相乗され、体に有害な湿熱の邪となり、まとわりつきます。湿気は下部に留まりやすい為に大腸や肛門の周辺に湿熱の邪が留まり、そのために体調を維持しているエネルギーである気・血の流れが悪くなり痔核を形成し、血の滞りは瘀血(おけつ)となり、しこり・痛みを発症します(不通則痛)。また、湿邪は腫れの原因となり熱邪は痛みの原因になります。さらにストレスが加重されると症状はさらに激しくなります。

治法 清熱利湿 去瘀破血 清腸(通便)

からだに滞った湿や熱を取り除き、血流を改善して肛門部の静脈の欝血を取り除き、便通を整えます。
黄芩、大黄、防風、槐角、枳穀、地楡、牡丹皮、桃仁、田七人参、紫雲膏・・・・などが多用されます。

痔は病だれの中に寺を書きますが、慢性化しやすく再発を繰り返しますので、ステロイド剤の入った軟膏や座薬などで一時的な対症療法で済まさず、漢方での根治療法をお勧めしたいものです。

自然の摂理を理論的に解明した伝統的な経験医学(中医学=日本では漢方という)に魅せられます。

  ”自然の中に薬があり、歴史の中に知恵がある”  (八ッ目製薬)

下記の当ブログにも痔についての記述があります。ぜひご覧ください。
  2006.10.31 瘀血と微小循環 ⑧外痔内痔
  2007.04.18 瘀血と微小循環 ⑬いぼ痔と漢方





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by home-k | 2015-07-11 18:26 | 痛みと漢方