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夏期の膀胱炎 毎年・夏期に再発を繰り返す
 今日は二十四節気の”大暑”の日、暦では暑さが絶頂に達するとしています。梅雨も明けた今日この頃は蒸し暑く、暑さは”熱”となり熱中症など暑さ負けの病が多くみられます。

 この時期、大気の熱は身体の水分(湿)と反応して「湿熱の病邪」となり膀胱炎をなどを多く発症します。

夏の膀胱炎の症状 排尿時の不快感は、人それぞれですが刺すような痛み、灼熱性の痛み、しみるような痛み、絞るような痛み、下腹部張痛など痛みが主症状です。その他、残尿感、頻尿、血尿、尿が濃いなども多く尿がコメのとぎ汁のように混濁することもあります。一般的に夏は、湿と熱のバランスの問題で湿より熱のほうが勝ることが多いので痛みを伴うことが多いのです。

原因 ; 前回の痔のところで述べましたように、脂っこいもののや甘味の過食、飲酒癖などカロリー過多の方は湿熱を生じやすく、そのべースに夏の陽気の湿熱の邪が相乗され発症します。さらにイライラや怒りっぽい、思慮過度などのストレスは火に油を注ぐことになり症状は強くなります。漢方では湿熱の邪が膀胱の気化力(正常な営み・働き)を失調させたとしています。

治法 ; 湿熱を裁く清熱利湿薬、清熱写火薬などを用い膀胱の気化力を回復させます。夏期の膀胱炎 毎年・夏期に再発を繰り返す_e0024094_11181967.jpg

治験例 ; 膀胱炎 7月10日ご来店 65歳の女性 BMI 22  7月8日から排尿痛、残尿感、頻尿、下腹部張痛、不眠で近くの医院を受診、尿検無菌で「猪苓湯」が処方された。5回服用もつらい症状は改善されず。今夜も、辛い症状と不眠が続くのは怖いと来店された。痛みの訴えが強く舌の状態(舌色 紅・舌苔 黄・舌形 大)小便色濃黄・量少から湿<熱の状態にあると判定。体に滞った過剰な熱を主に、湿をさばく竜胆草・黄芩・山梔子・車前子、気血をめぐらす香附子・赤芍薬などで煎じ薬を造り、猪苓湯と併用を薦めた。2回服用の翌朝、諸症状が軽減された旨のTelをいただいた。
  この方にはドクダミ茶の飲用をおすすめした。ドクダミは魚腥草・十薬・重薬ともいい膀胱の湿熱をとる働きがあります。







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by home-k | 2015-07-23 17:55 | 痛みと漢方