桜の開花宣言が出るころは気温も上昇し、スギ花粉の飛散量がMax、花粉症に悩む人にとって最も憂鬱な時期ではないでしょうか。漢方鼻炎薬の使い方は時期と気温により薬の処方が異なります。
鼻炎症状は気温差に大きく影響されます。まだ寒さが強い立春のころは鼻水も透明でタラタラ型が多く、春分の日ころになると気温も上がり鼻づまり型が多くなります。
鼻水タラタラ型 冷え(寒邪)が肺の機能を低下させています。クシャミや透明な鼻水・寒気など”かぜ”の初期症状に似ています。入浴で温まると鼻がスースー通って気分がよくなるので、漢方薬も体の内側から温める薬を主に使います。
鼻水つまり型 陽気(温邪)温かさが邪気となり肺の働きを乱します。鼻水は少なくなり鼻づまり・粘りのある鼻水・目や鼻やのどや耳などの粘膜の痒みなど・目の充血・のどの渇きなどの炎症症状がでてきます。入浴で温まるとかえって鼻づまりが酷くなったり、冷や水を飲むと鼻が通ったりするので、漢方薬はやや涼(ひや)す薬を用います。天津感冒片、鼻淵丸、衛益顆粒など。
タラタラ型・つまり型の混合タイプも最近多く見受けます。漢方薬で対応できます
陽気が良くなってきたら小青龍湯、葛根湯などの温薬の長期服用は要注意です。
養生法 : 腹式深呼吸で陽気を体に取り入れましょう。横隔膜の刺激になり肺の活力が増します。

花粉症に効くツボ;風池・迎香・魚際・合谷などの刺激も相乗効果があります。
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