ブログトップ
不妊相談:良質な卵子づくり 基礎的妊娠力を整える漢方のチカラ
 漢方の古典に「求子ノ法ハ調経ヲ先ンズベシ」(女科証治準縄)とあり調経の上、良質な卵子を得ることが基礎的妊娠力を整える重要な要素となると説いています。
e0024094_12580542.jpg 単に調経といっても卵胞の形成過程には約一年を要しその間に十三回の正常な月経を経なければならないことも認識していなければなりません。

 調経のための観察ポイント

1.自然周期による月経周期  周期は28日±3日が理想で低温期(卵胞期)は14日前後高温期(黄体期)は14日前後が望ましい

2.基礎体温表(BBT)を読む  ホルモン剤などの影響を受けない自然周期による体温の高・低の波形が大切で高低差が0.3℃以上の二層型が望ましい。
(低温期は36.2℃~36.5℃、高温期は36.7℃~37℃)BBTの波形がジグザグや排卵後の体温上昇が遅いなどは異常が多い。卵巣は左右で二個あるので二周期以上の安定が必要です。  PMSの有無。

3.月経痛の有無 痛みが無いのが正常。痛みは子宮・卵巣の異常であり生理期の前半か、後半か、または痛みの程度(シクシク、引きつる、刺すような)も。

4.月経の量・色・質  量(過多、過少、不定)、色(淡紅、暗紅)、質(粘調、希薄、血塊)

5.帯下(おりもの) 精子の通過を促進するために必要で排卵期に卵白様のおりものがある。

6.着床力は子宮内膜の厚さ・硬さ 内膜の厚さ(排卵期で8~13ミリ)受精卵が着床しやすいふかふかベット(内膜)薄ければ硬い。

7.最適漢方薬を選ぶ上で参考になる検査値  FSH,LH,E2、PRL,
 P4,AMH,排卵期の内膜の厚さ、卵胞の大きさ、ART回数 ・・・etc

 良質な卵子とは受精が可能で受精後も成長を続け、子宮内膜に着床し妊娠が継続し無事、出産に至ることです。

 調経は卵巣や子宮を中心に考えがちですが漢方では不妊症の多くは生殖機能やホルモン系に関係する腎の働きが衰えて起きる障害と考えています。腎は単なる腎臓を指すのではなく人間の生長・発育・生殖のもととなる臓器で漢方の古典・黄帝内経にも腎の老化を防止することで卵子の老化を防ぐことができると説いています。

お薦め本  卵子老化の真実  河合 蘭 著  文春新書

漢方ホーム薬局のHPはこちら
定休日;日・月・祝日   営業日;火~土  Am9.~Pm6.
by home-k | 2018-02-04 12:59 | 婦人科疾患と漢方