坐骨神経痛・すべり症治験例 60歳 女性 bmi 21
![足腰の痛み 漢方で歩ける喜びを_e0024094_17093045.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201805/19/94/e0024094_17093045.jpg)
この冬(2018.1)腰から下肢にかけての痛みで歩けなくなった。整形外科を受診。X線・MRI検査で腰椎L3・4変形・すべり症による痛みとの診断をされた。処方薬の痛み止め2種・胃薬・ビタミンB12を二週間服用してみたが食欲の低下、倦怠感など体調がよくない、痛みも改善されない。・・・と杖を突きながら来店された。普段お元気なのでびっくりした。
漢方での問診;痛みは左腰部ベルトライン・左下肢痛は臀部の大臀筋・膝上の大腿四頭筋の辺りで重だるく痛みしびれを伴い、力が入らず、冷えると痛みが増す。朝5時ころが最大の痛みで歩き出すとき痛みが走る。手足が冷える・眠りが浅い・就寝が遅い(2時)・二便正常。既往症・春の花粉症鼻炎。
舌診;形は並・苔白・色淡紅<紅(血の不足)。舌裏静脈 黒く怒張(血の汚れ滞り=瘀血)。などから気血などエネルギーや栄養素の不足や血の滞りによる痛みが生じたと推察、漢方でいう「不栄則痛」(栄養物質の不足で組織を養えない)の痛みと判定。漢方の古典に「遍身走痛し 日軽く夜重きは これ血虚なり」とあります。
漢方処方は血を補う四物湯を含む疎経活血湯を主薬として紅花・木通・黄柏・はと麦・人参・白朮を加味しエキス剤ではパワー不足故煎じ薬とし血を補う四物湯などを増量し補血活血瘀血を重点的に改善することとした。二か月弱で杖は不要になった。
5月現在も継続していただいていますがすべり症・腰椎の変形などがあるので補腎薬の配合のタイミングを待っているところです。再発の予防にもなり漢方ならではの根本治療になります。 ・・・・次回に補足あります。
人生で初めて歩ける喜びを感じたとのこと。
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