毎年、花粉症で悩みこの季節だけ来店されること8年目
48歳 男性Aさん 営業職 BMI 26
主症状:クシャミ、透明な鼻水、鼻づまり、目の痒み、涙目、時に目の充血 、目や鼻腔の粘膜痒い、頭重など
舌診:形は胖大(舌の形が浮腫んで大きい)、苔・中央部白い、色・淡(紅みが少ない)、歯痕あり(舌の周りに歯の痕がつく)。
営業職で外食、会食が多くビールや焼酎の水割りなど冷えたアルコール類を多飲、帰宅が遅く夕食は就寝直前になる。仕事だから仕方ないと。鼻炎の初期段階では市販の抗アレルギー剤で対処しているが粘膜の乾燥感や倦怠感、ねむけ、頭がボーっとするなどがあり不快という。効き目もいまいちになる。ここで漢方薬の出番となること8年目。日にポケットティシュを3ヶ以上使うようになると来店される。

漢方治療:症状と舌診から日常生活の不摂生からの冷えと過剰な水分の停滞、食滞がうかがいしれる。自己で処理できないものが口から入っているので、これらが体にダメージを与え発症している状態。それ故、冷えに対し乾姜・黄耆・細辛などの温める薬、水分代謝の改善に茯苓・白朮・半夏などの配合のある漢方薬と食滞に”晶三仙”を、鼻の症状を改善するハクモクレンの花蕾(辛夷)のお茶で服用していただいた。これに満足していただきこの季節だけお付き合いをしていただいている。
中医学漢方では、花粉症の症状は体を守る衛気(免疫力)の不足により起こると考えています。衛気を充実させる基本は、まづ元気な胃腸でしっかり栄養を摂り、体内の気を十分に養うことと、肺は衛気を全身に張り巡らせる働きを担っているため肺の働きを健やかに保つことも大切です。花粉症の低年齢化を危惧しています。冷たいものに注意して未完成な内臓機能にダメージを与えないように養生しましょう。
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