なぜ山に登る? そこに山があるから!!。と答えたのは地球上の最高峰エベレスト(中国名チョモランマ8848m)に初登頂した英国の登山隊エドモンド・ヒラリー氏でした。いろいろな思いが集約された名言なのでしょう。
このところ中高年の登山や自然探索がブームの感があります。私の健康道場とさせていただいている箱根・金時山(1213m)も休日ともなると大変な人出です。この近くの山では富士山に次ぐのではないかと思います。ではもう一度・・・・「人はなぜ山に・・・・」「行ってみればわかる」が正解?。そこは緑の空気に満ち溢れ、きれいに咲いて待つている花たち、気のいい人たちとのであい、そして何よりも爽やかに体が軽くなる快感と達成感です。
この実感は中国医学(漢方)では「気めぐれば血めぐる」と言いますように日常生活では使われていないサボリ毛細血管に山の清気をたっぷり含んだ血がめぐったからです。近代化された日常生活では益々使われない血管は増えるばかりです。これが微小循環障害で
生活不活発病なのです。漢方でいう「お血(おけつ)=血の滞り」の成り立ちです。
中国の漢方古書(唐代)によれば「肝は血を蔵す。心はこれをめぐらす。人動ずれば即ち血を諸経に運び、人静かなれば即ち血は肝に帰す」。といっていますように”動かなければ血は全身をめぐらず血の貯蔵庫である肝に留まったままになる”と警告しています。「流水不腐」のためにも運動が大切です。
聖路加国際病院の96歳の現役医師・日野原重明先生は「からだは休みなく、切れ目なく、使い続けることです。」と多忙な毎日をお過ごしです。
江戸時代では珍しい84歳の長寿を生きた
貝原益軒が晩年83歳の時に著した「養生訓」に”気が滞ると病気になる。そのため、つとめて身体を動かす。そして心は出来るだけ静かにしている。”と説いています。自分のからだを健康に保つのは自分の責任であり、病気は自己回復力によって自然に治癒していくものであるという信念であり薬や手当てはそれを補うものであるとしています。
かけがえの無い自分の健康づくりは、まず”動くこと”です。
いま金時山ではこのような花たちがお待ちしています。
フジアカショウマ チダケサシ属ゆきのした科

ヒヨドリバナ フジバカマ属きく科
ヒヨドリのさえずりが聞こえる頃に花が咲くのでこの名がある。

オオバギボウシ ギボウシ属ゆり科
ヤマユリやタマアジサイも花盛りでオトコエシやオミナエシも咲き始め秋の香りがしてきました。さあ!!サボリ血管にいい血を届けましょう!!
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