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お血と微小循環障害 Vol.22 -帯状疱疹後神経痛ー 
 はしか(麻疹)が血気盛んなはずの20歳前後の学生に流行っているとマスコミが伝えています。若者の免疫力はどうなっているのでしょうか?。帯状疱疹も若年化がみられます。

 帯状疱疹は子供の頃に水痘(みずぼうそう)に罹患した大人に多くみられます。このウイルスは長年潜伏感染として神経節の中に生き残り免疫能の低下や過労や過剰のストレス、手術後、加齢、ステロイドホルモンの連用などの誘因により、この不心得の同居者のウイルスは再び活動を始め帯状疱疹が発症します。好発部位の胸や背に片側性の帯状の小水疱とかなりの痛みを伴うのが特徴です。

 今回のテーマは水疱は消えたけどピリピリとした痛みが長期にわたり残る帯状疱疹後神経痛についてです。これは高齢者に多くみられますが、高齢者はウイルスにより破壊された神経の回復が困難ですのでなかなか治癒せず激しい痛みに悩まされてしまいます。

 中医学(漢方)では気滞・瘀血(きたいおけつ)という微小循環障害の病症に分類しています。
気滞とは自律神経系の緊張や異常亢進による症候で気の巡りが阻滞されてエネルギーが患部に届かないことであり、また「気は血の帥(すい)」であるので「気めぐらずば血めぐらず」で血も滞り瘀血(おけつ)となり気滞瘀血を形成し患部にエネルギーも栄養も届かないのでなかなか改善されず痛みが長引くことになります。

 このような時、中医学では漢方にしかない治療法の疏肝理気・活血化瘀(そかんりき・かっけつけお)の治法を用います。当店でも2年もの間痛みに悩んでいた68歳の男性がこの方法で快方に向かい仕事に復帰することができました。

 気滞体質、瘀血体質については右端の「漢方的体質の見分け方」を参考にしてください。


漢方ホーム薬局のHPはこちら


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      Newzealand南島 テカボ湖畔 <善き羊飼いの教会>
  ミルキーブルーのテカボ湖と白くたなびく雲&素朴な教会が印象的です
by home-k | 2008-02-23 18:31 | お血(おけつ)