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お血と微小循環障害 Vol.24 -打撲・捻挫ー
 階段を踏みはずしたり、カナズチで指先を打ったり、運動中に捻挫したり、交通事故によるムチ打ち症など・・・・日常生活の不注意から打撲や捻挫をよく経験させられます。

 血まめ(血腫)や青あざ(内出血)とともに強い痛みを伴います。この症状は漢方でいう瘀血(おけつ=血の滞り)でその三大症状の"痛み・しこり・黒ずみ”そのものです。(詳細は当HPの漢方の話題参考) これこそ目に見える瘀血の実態といえます。

 この症状は組織がその打圧に耐え切れず、血液が毛細血管から漏れ出し内出血(漢方では”離経の血”という)を引き起こしたものです。また、その内出血が気血のとうり道(経絡)をふさいでしまった結果痛みが生じたものと漢方では考えています。(不通則痛)

 こんな時、漢方では脈管外に漏れた血や組織液を漢方独自の治療法:活血化瘀により取り除き、気血のめぐりを回復させ三大不快症状を改善させます。

 瘀血の改善薬として桃仁・紅花・牡丹皮・大黄などが処方の中心に繁用され、いずれも血管拡張・血行改善・内出血の分解吸収などの働きがあります。
繁用処方に通導散、治打撲一方、復元活血湯、桂枝茯苓丸、正骨紫金丹などありますがこれらの使い分けは専門知識が必要でその上、止血にも対処することも大切になります。

 このように打ち身(打撲)や捻挫などに思いのほか漢方治療が適しています。しかも瘀血を取り除く治療法を応用した場合、治癒後によく経験する陽気病みを残しません。また、古傷の痛みが天気予報より当たる人など陽気病み後遺症に対しても優れた改善効果があります。



漢方ホーム薬局のHPはこちら



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 swiss首府ベルンのメイン街 永世中立国といえども各店前にはシェルターがあります。(右側の蓋がしてあるところ)備えあれば・・・。店に改造されているところもありました。
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 swiss ベルンの美しい街角
by home-k | 2008-04-19 18:21 | お血(おけつ)