ゴールデン・ウイークを利用してオーストラリア(AS)にいってきました。帰ってきて留守中の新聞を読みながら整理をしいてビックリする記事がありました。20年4月27日(日)の読売新聞「家族観」の世論調査です。
家族の「きずな」や「まとまり」は? の設問に対して
強くなってきている・・・・・・・・・・・2.2%
どちらかといえば強くなってきている・・・6.8%
どちらかといえば弱くなってきている・・・48.3%
弱くなってきている・・・・・・・・・・・40.7%
答えない ・・・・・・・・・・・・・・・2.1% という結果でした。
1985年の調査では47%の人が「強くなってきている」と回答したのに、今回は9%に大幅なダウンなのです。本当なのでしょうか? 目を疑い数回読み返してみました。
日本では目先の利益や経済効率さらに利便性が優先され、24時間営業も増え不夜城化しつつあります。オーストラリアの街を見ると夜中は真っ暗で静まり返っています。オフイスビルも店もPM5時でどんどん灯が消えます。8時間仕事をして、8時間は自分や家族との時間、そして8時間寝るというのが現地の人の話で,家庭が人生設計の基本であり仕事はそれを支える手段という考えが読み取れます。「きずな」の原点はこの辺にあるのかも知れません。日本でも一日を三分割するこの生活スタイルでしたがいつの間にか無茶苦茶になってしまいました。一億総働き蜂のこの社会を少しずつでも変えていきたいものです。
現地(Perth)でも大きなショッピングマーケットWOOLWORTHSの営業時間は
月・火・水・木がAm8~Pm7、金がAm8~Pm9、土はAm8~Pm5、日はAm11~Pm5となっていて週末の金曜にお買い物して土・日は家族団欒に当てるということです。実際、土・日の繁華街の商店はほとんど休みでガランとしていて、公園や海辺には家族ずれが多く見られます。
僅か9日間でしたがオーストラリアの文化にふれて感じたことはユッタリ~とした人々の行動、親切心、気安さ、大らかさだったように思います。国土は日本の22倍、人口は五分の一、豊かな経済ということですからAS人の優雅さは本物なのでしょう。
こんな気分で帰国して一番先に見た新聞にはショックを感じました。それでも設問の自らの家族については「きずなやまとまりを大切にしたい」と思う人が98%もあることに救われますが、思いだけではなくぜひ実行して実現しなければならない時に来ているのではないでしょうか。
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My off time

シドニーの繁華街Pm9時 灯りが暗い 高層ビルは美観上点灯していますが、電気代は政府と企業が半分づつ負担しているとのことです。