突然の生理の周期の乱れが問題
通常、月経周期は成人で約30日前後(25~38日の範囲は正常)で成長期・閉経期・妊娠出産・授乳期をのぞけば、あまり変化がないのが一般的で、このサイクルを400回繰り返すといわれています。
周期の異常には、正常の範囲を超えて
① 周期が24日以内に短縮する場合を
"早め”<月経先期>、
② 周期が39日以上に延長する場合を
”遅れ”<月経後期>、
③ 周期が早かったり、遅れたり
”一定しない” <月経不定期>、
などがみられます。
中国漢方では、この三ッの周期異常そのものより周期の変化を問題視しています。たとえば、早めだった人が遅れるようになったり、一定でなくバラバラになったりした場合、からだに何かの異変が起きている前兆と考えていますので、本格的な病気を発症する前に先手を打って防ごうとします。
これが中国漢方の
”未病先防”という考えです。
実際異常がみられる方の基礎体温表から、低温期と高温期がはっきり分かれていない、低温期のうち卵胞期が長い(14日以上)、高温期が短い(12日以下)などホルモン系の異常や不妊に結びつく要素をうかがい知ることが出来ます。
つまり周期異常など生理不順の背景には、無排卵性月経、卵子の質が悪い、排卵がうまくいかない、黄体ホルモン(高温期維持に必要)の働きが悪いなどの危険性が潜んでいる可能性があるのです。
まずは基礎体温表をキッチリつけて自身の体の変化をいち早く知ることが大切です。異常があれば視床下部を刺激して女性ホルモンの分泌を促す働きのある漢方薬での治療が最適です。
次回は生理が早くきてしまう場合についてです。(月経先期)
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