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2007年 03月 29日 ( 1 )
ドライマウスで舌の痛みに悩む女性 ーカム噛む⑤ー
 52歳 主婦 155cm 46kg 「1年位前から口中の乾燥と舌の痛みが酷くなり病院で鉄剤を処方され服用しているが改善されない」と来店。
 
 症状は唾液が少なく口中が粘った感じでさっぱりしない。乾燥感がいつもあり話しもおっくう、水を離せない、唇があれる、口角炎がよくできる。舌が痛い、香辛料や酸っぱいもの・熱いものは痛みが増すので食べられない。のぼせる、頬が赤い、小食、足がほてる、小便が遠い。舌は紅で苔がない、中央に割れ目あり(裂紋舌)、表面が乾いて潤いがない。胃潰瘍手術。

 この方はOPEにより胃腸が食べ物を栄養化する働きが低下して血の生成源の不足が根源にあり、血の不足の程度が進みその液体部分である体内の正常な水液も不足(津液不足の陰虚と漢方では表現します)してドライマウスを発症したのではないかと思います。

 治療は胃腸の働きを補う人参、山薬、蓮肉、白朮、茯苓、白扁豆などを主に使用し、また陰虚体質は自律神経の過亢進も起こしやすいのでその手当ても同時におこなった。2ヶ月の服用で日常生活にほぼ支障がなくなった。

 この方の場合は噛むことを怠けた結果の口腔乾燥症ではなく、OPEなどによる器質的なドライマウスなので治療に手間取るのではないかと思いましたが意外と早く良い結果をえることができました。

 よく噛むことで記憶を主る海馬が活性化され、また、唾液は血管拡張物質や神経成長物質などの生理活性物質を含み体に思いもかけない良い影響をあたえます。血管拡張物質の不足は血の滞りになり「お血」の始まりにもなります。

 6回にわたり「噛む」ことの大切さを記してきましたが、改めてそれを認識させられました。
良い食べ物をバランスよく,よく噛んでいい人生を送りましょう。


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by home-k | 2007-03-29 18:12 | ドライマウス