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冬の漢方養生 中国医学の古典に学ぶ
 2000年も前に書かれた中国の医学書・黄帝内経素問に今でも通用する四季の養生が記載されています。そのうちの「冬の養生」を転記してみました。

 冬の三か月間を閉蔵という。それはもろもろのものが門戸を閉ざして閉じこもる季節である。この期間は、水は凍り、地は凍てついて寒さが厳しいので、さすがに天の陽気もこれを柔らげることができないほどである。

この時にあっては、夜は早く寝、朝は遅くまで床にあって日が昇ってから起き、寒気に損なわれないようにしなければならない。精神的には気を静めて、何かしなければと思う志などふせかくし、また、ひそかな心持で、つねに満足していなければならない。肉体的には直に寒さにふれぬように、また、体を温かく保つように注意し、過労して汗をかき、陽気をたびたび逃がすことのないようにさなければならない。そのようにできれば、冬時における蟄蔵(チツゾウ=穴ごもりのことで啓蟄はその逆)を特徴とする天地の気に相応じることとなり、これこそ、冬時の養生法であるというものだ。

この養生法に逆らって精神を忙しく動揺させたり、寒にふれたり、過労して発汗し陽気をたびたび逃がしたりすると、冬の主役である腎の臓が傷害されて発病する。たとえすぐに発病しなくても、春になるとこれが原因となって、手足が萎えて冷える痿厥という病になる。それは冬にうけた傷害が元になって春の発生の気力が減少した結果、病が表面に出てくるのだ。

と、のべています。e0024094_17322584.jpg

保温が基本ですが暖房設備過剰で汗をかくのは体から陽気が抜けることでいいことではないと戒めています。戸外での有酸素運動、太陽の光を浴びることで陽気を養うことも大切です。






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# by home-k | 2018-12-15 17:36 | 季節の養生
いい夫婦の日  1 1 2 2 
今日は11月22日、” いい夫婦の日 ” だそうです。
価値観の問題でいろいろな形の「いい夫婦」があると思います。でも人生で望むものは誰しも「幸福と健康」ではないでしょうか。

幸福については国連が発表している統計で「世界幸福度報告書」があります。2018年版によると156ケ国中日本の幸福度は54位で年々下降気味です。フインランド、ノルウエーなど北欧の国々が毎年上位を占めています。因みにアジアでは台湾が26位、韓国57位、中国86位です。

この幸福度は 1.人口当たりのGDP(堅調な経済成長)
       2.社会的支援(困ったときに頼れる人がいるか)
       3.健康寿命(介護なしで自立した人生を送れている)
       4.生き方の自由度(自由に満足し自分に適した生き方ができる)
       5.他者への寛容さ(過去一年間に慈善団体に寄付などしたか)
       6.社会への信頼感(政府や仕事上で腐敗が蔓延していないか)
 などを主な指標として過去三年間の平均値を算出しています。

個人の幸福度は「家族・友人・仲間がいる、仕事や役割があり生きがいがある、楽しみを持っている、感動がある、健康である、運動習慣がある、経済的に余裕があること」などで左右されると言われています。自分の強みを見つけそれを活用することが幸福度を向上させることになります。例えば向学心(知恵・知識)、熱意、親近感を生む人間性、謙虚さ、感謝、未来への希望などこうありたい憧れなどを持ちながら生活ができればと思います。

健康についても、いくら寿命が延びて長生きしても要介護の人生では幸福とは言えません。各人介護なしで自立した人生を送ることができれば「いい夫婦の日」にふさわしい生き方になると思います。

幸福度・健康寿命を延ばすには三千余年にわたる臨床経験に裏付けられた中医学漢方の活用が最適です。




 







# by home-k | 2018-11-22 18:07 | 健康寿命
口臭が酷い  治験報告
今日は11月8日は「いい歯の日」だそうです。
口のなかと言えば日頃から虫歯や歯槽膿漏の治療が大切ですが、口臭も気になります。

先月のこと酷い口臭に悩んでいる女性が来店されました。65歳  BMI 22
年に数回酷い口臭やら口内炎を発症して市販のサプリやら口中殺菌剤を使用していたが効果がなかった。問診中、温泉街などで感じるイオウ臭のような臭気を感じる。
家族からも注意されるので外出も控えるようになり落ち込むことが多い。性格的にも思慮過度のタイプで食道がんや胃がんがあるのではと胃カメラを受診したこともある。萎縮性胃炎との診断だった。e0024094_17445513.jpg


このところ食欲不振・空腹感はあるが食べたくない・口中が粘る・上腹部不快感・胸やけ・軟便・小便濃い、舌苔;ベットリとした黄色の苔が舌全体を覆い・裂紋(ひび割れ)がある。

思慮過度について中医学漢方では「思は脾の志」とあり「思」とは思考・思慮のことでありそれが過度になれば熱が生じ(A)、胃腸の生理活動の一つの水分代謝も悪影響で滞り(B)、AとBが合体して湿熱という病症が発生します。この患者さんの場合舌の状態や諸症状から胃腸の湿熱と判定しその治療をしてみました。

治療;胃腸の湿熱を捌く甘露飲を主にし水分代謝を改善する漢方薬を併用した。5日間の服用で口臭は無くなった。食欲も回復し表情も明るくなった。口臭の原因は様々なタイプがあり中医学漢方での病状の弁別が大切になります。殺菌剤の長期使用は口中の必要な常在菌も殺菌してしまいますので避けたいものです。


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# by home-k | 2018-11-08 17:49 | 口内炎
講演会 三浦雄一郎さん ”我が人生の挑戦”
昨夜(H30.10.18)尊敬する三浦雄一郎さんの講演会が小田原であり聴講させていただきました。自称自然派の小生にとってあこがれの人、目の当りで拝顔できることなどめったにありません。演題は「我が人生の挑戦」。86歳とは思えないエネルギッシュでパワーにあふれたお姿に接することができました。

2013年80歳7ヶ月で地球の屋根・Mt.エベレスト(8848m)に挑戦、三回目の登頂を成功されるとともに最高齢者の記録も。その夢とも思えることをいかに用意周到に実現したかのお話でした。

体力作りには①守りの健康法(ウオーキングやジム)、②攻めの健康法があると。三浦さんは攻めの健康法を選択されヘビーウオークと称して足首に重りを背には30kgものリュックを背負い生活の中にこれを取り入れ筋トレをされたとのことです。76歳時の骨密度は20代、膝・腰・背中の痛みは体から逃げ出し半月板はより強靭に。

食いしん坊の生い立ちは、飲み放題・食べ放題だったので164cm88kgにもなり高血圧・高脂血症・不整脈が持病で血液検査もHが大半の始末。Dr.から山は無理な体と指摘される。山に行きたいために心臓の手術を4回も経験。食養も腹八分目に。

入山中は「年寄り半日仕事」をスローガンに高地順応するためにAmに動きPmは休養、たっぷり食べ・充分に眠ることを日課に。一般的に高山に登るにはできるだけ荷物を少なくするのが常識ですが頂上下8500m地点のキャンプ6では何としても手巻き寿司とお茶会をやりたいと特注の漆茶碗を持参した由。これがあったからこそ疲れも忘れ明日の頂上アタックの原動力が養えたと次男の豪太さんと満面の笑みのビデオを拝見。9時ジャストに8848mの頂に立つ。しかし下山時の疲れは極限に達していたと告白され過去二回より厳しかったと振り返られた。

それでも究極のチャレンジ!90歳でもう一度エベレストにの夢が膨らみつつあり富士山でのトレーニングに励みだしたとのこと。夢がかなうことを祈ります。

「人生 自分で夢を見てそれを諦めなければ夢は実現する」と結ばれました。

感動!!!
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# by home-k | 2018-10-19 20:36 | 気分転換
咲いた咲いた彼岸花
 暑さ寒さも彼岸まで・・・と言いますが・・・・ついこの間まで生命の危険をかんじる猛暑だった夏も秋の彼岸ともなると涼しいそよ風に季節の移ろいを感じます。植物の世界でも季節を感じ出番を忘れることなく彼岸になるとあの美しい造形美の紅い花、彼岸花が咲き始めます。我がウォーキングコースでも秋の虫の声とともに紅い花の曼珠沙華を沢山見ることができます。

 我が家では、2年前にご近所の方にいただいた彼岸花の変種・黄色のリコリスオーレア(写真)が4本も花をつけ道行く人に褒められ美しく咲き誇っています。
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ヒガンバナは曼珠沙華ともいい、その球根(鱗茎=石蒜)は鎮痛・降圧・催吐・去痰などに使われていましたが今は使われていません。昔はすりつぶしたものを屏風や襖の下張に使うと虫がつかないといわれ、よく用いられたようです。

明日はお彼岸のお中日、お蔭様で健康で楽しい人生を送らせていただいていることに感謝の気持ちを伝えにご先祖様の墓参に行く予定です。

 

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# by home-k | 2018-09-22 15:13 | 身近な薬用植物
秋の漢方的養生 中国医学の古典に学ぶ
2000年前も前に書かれた中国の医学書 黄帝内経素問に今でも通用する四季の養生が記載されています。そのうち、「秋の養生」を転記してみました。

 秋の三か月間を、容平(ようへい)という。それはものの形が定まる季節である。
この期間は、天地の気が引き締まって澄んでくるように、すべてのものが収斂してく      る。
この時にあっては、早く寝て早く起きることが、ちょうど鶏の寝起きのようであるべきだ。志を安らかにして、あれもしなければならなかった、これもしなければならなかったと、心の中に欲望を押し込めるようなことはせず、遂げ得なかった志を悔やむことなく、心をゆったりとさせる。精神を落ちつかせて、秋の天地の粛殺の気が身体を損なうことのないようにし、志を遂げようとしてやたらと動き回り、冷えを受けて肺の臓を冷やすことが無いようにしなければならない。そのようにできれば、それが秋における収斂を特徴とする天地の気に相応じる所以であって、これこそ、秋時の養生法というものだ。
 もしこの養生法に従わず、むやみに精神を動揺させたり、あるいは秋の冷えにあたりながら過労したりすると、秋に盛んに活動している肺の臓が傷害されて病となる。たとえすぐには発病しなくても、冬が来ると、これが因となって下痢をおこす病となる。それは、秋に受けた障害が元になって、冬の蟄蔵(ちゅうぞう)の気力が減少する結果、病が表面に出てくることになるのだ。


とあり、秋冷に注意し、春・夏の季節のような活動的な行動にブレーキをかけた生活が大切としています。蟄蔵の気とは蓄えたエネルギーのこと?。e0024094_10474169.jpg


 


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# by home-k | 2018-09-18 13:48 | 季節の養生
「漢方」がNHK TVで放送されます
ホントの力~科学で迫る 鍼灸・漢方薬・ヨガ~

 NHK TV 総合1             e0024094_10474169.jpg


第一部 9月24日(月)pm7:30~8:43
第二部  同     pm9:00~10:00

どのような内容で放送されるか不明ですが必見です。より理解が進むことを期待しています。




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# by home-k | 2018-09-18 10:52 | 漢方の話題
酷暑に多い疾患・治験報告 膀胱炎
酷暑が体を蝕む!!漢方治験例 そのⅡ 膀胱炎

 59歳  女性

頻尿で残尿感、排尿痛があるので病院を受診、尿検査。「無菌性の膀胱炎」と診断された。無菌性なのに抗生剤が処方されたことに???・・?。3日服用したが全く改善されず来店。

問診;暑さ負けしたのか倦怠感、食欲不振、イライラ、不眠、のぼせがあり今までになく体調が悪いと。頻尿・残尿感・排尿痛・下腹張り痛み・濃縮尿で量が少なく不爽。
舌診;形やや大・舌辺紅・中央に黄色の苔・舌裏静脈少々異常あり。

この方は普段から神経過敏でイライラがあり(肝火)、そのうえ暑さもストレスとなり「心」に負担がかかった(心火)状態にあり、その火は熱となり腎・膀胱の異常をきたしたものと判断し、このような場合は蓮の実(蓮子)が主剤の清心蓮子飲の効果が期待でき,そのうえ暑さで疲労困憊にも配慮した生薬も配合されている。さらに利尿作用の猪苓湯を配合し煎じ薬を処方してみた。後日、4日で効果の報有。e0024094_17082110.jpg

 日本の夏は高温多湿故、その熱と湿気は人体に様々な悪影響をあたえ生命の危機をも感じさせ、日常の生活でも最も暮らしにくい日々だと思います。3000年余の臨床経験を積み重ねた人類の宝・中国医学(中医学漢方)こそ人類の健康な生活づくりに役立つものがあると確信しています。





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# by home-k | 2018-08-22 16:33 | 膀胱炎
酷暑に多い疾患・治験報告 歯痛

酷暑が体を蝕む!!漢方治験例 そのⅠ  歯痛   

 歯の痛み  76歳女性
 
  酷暑が続くこの夏、上顎大臼歯(左側)が浮いたように腫れ痛む。食べ物が噛めないので流動食のように食事は流し込む。市販の鎮痛剤を2日服用したが効かないと来店。
歯の痛みが放散するのか頭痛や顔面が熱いという症状がある。
舌診;舌色は紅、表面に黄色の苔が多い、舌の形は大きい、歯の痕が舌辺に多い、舌裏静脈は黒く太いなどがあり湿熱の病症と判断。

 常日頃水分代謝の悪い体質は水の停滞を招き(内湿)、その水湿に過剰な暑さが消化器系から入り込み加熱され湿熱の邪となり経絡に侵入し(陽明経の湿熱)発症した病症と判断した。e0024094_17441671.jpg



 湿熱の病症でも湿と熱のバランスの判断が大切でこの症例では熱に偏っていると判断し、清胃散と甘露飲をベースに血流を改善する(瘀血)生薬を配合した(5日分)。

 後日談;一回の服用で痛みは半減し、三日目には歯の浮いた感はあるものの噛むことができ、2週間後には好物のピーナッツも食べられるようになった。一時は抜歯かな?と思ったが漢方で改善できてよかったと感謝された。詳細な弁証論治が大切なことを思い知らされた。





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# by home-k | 2018-08-21 17:28 | 痛みと漢方
夏休みのお知らせ
誠に勝手ですが下記のとうり夏休みを取らせていただきます。

 8月11日(土) ~ 15日(水) 5日間

身の危険を感じる猛暑が続いています。体調管理はしっかりと。ご自愛ください。

  急用の際には電話をしてみてください。e0024094_14084921.jpg

   0465-34-7197

# by home-k | 2018-08-10 14:29 | お知らせ