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カテゴリ:痛みと漢方( 24 )
踵(かかと)の痛みと漢方 体験記
  老化現象第二波 踵の痛み 

昨秋(2009)のひざの無力感とだるい痛み(2010.3.20のブログ)が2ヵ月余の漢方治療で治ったと思いきや、第二波の老化現象・踵の痛みに見舞われてしまい忍び寄る年波には勝てない?のかと弱気になっていました。

 筆者の踵の痛みは外傷性のものではなく、自然発生的であり朝起床時の歩き始めるときの第一歩にズキン!という刺すような激しい痛みに眠気も覚めてしまいます。思わず家具につかまり転倒をまぬがれることがしばしばです。痛みは踵に体重がかかるときの歩き始めが特に痛く、座位や就寝中は無症状です。
 一時は足を引きずりながらの毎日でしたが、漢方薬を信じて服用を開始しました。

  肝腎かなめ(要)の故障

 中国漢方の立場から考えると、これは肝腎要の機能低下に他ならないのです。高齢者に多い自然発生的な踵の痛みは、単に体のエネルギーである気や血の不足で発症するのではなく、さらに高度な精微エネルギーの貯蔵庫である肝腎の精血・骨髄の枯渇が始まっている(不栄則痛)と診ています。それ故、病は深く整形外科をはじめ漢方でも非常に治りにくいとされています。

  亀と鹿に救われる

 このように病が深い時、先人は植物系の漢方薬ではパワー不足ゆえ、動物系の漢方薬を使えと指示しています。それ故、膝の痛みのときに服用した独活寄生湯をベースに、腎精を補う働きのある亀の腹甲(亀板)と鹿の角、血流を改善する生薬など煎じ服用しました。
 2010.1 ;2週間後頃に少し痛みの性質が違ってきたことを体感。
 2010.2 ;痛みが楽な日がある。踵にテーピング、効果ある。
 2010.3 ;ダンスのレッスン後の痛みが3日続いたのが2日で回復。
 2010.4 ;ダンス後の痛みが翌朝に回復するのに気づく。足底筋やひらめ筋のマッサージ。
 2010.5 ;日光方面にドライブ。4時間の散策も痛みなし。佐野ラーメン很好吃。
 2010.5.16;箱根金時山参り再開。4ヶ月ぶり445回目。山の神のご加護で痛みなし。
 2010.6 ;週2~3回のダンスレッスン、ウオーキング、金時山参りなど再開。

 4000年の臨床経験の上になりたっている漢方薬の力を信じて服用を続けたのが効を奏した。亀と鹿と人参、独活(うど)などに感謝そして漢方の先人の導きに感謝です。身近の同級生が整形外科の治療で2年が経過したにもかかわらず、まだ不治といっているのを聞くと仕上がりは早かったのかも。2月頃は痛みが腎系にそつて太ももの辺りまでひびくので、排腹筋やひらめ筋・アキレス腱・足底筋のストレッチ&マッサージを念入りに実施。患部のテーピング・足底インソールも併用。足指のグーパー運動・足指と手指を組んでのグリグリ運動も効果があった。消炎鎮痛剤・湿布薬は殆ど効果が無かったように思います。

6月も半ばを過ぎて90パーセントの仕上がり、日常生活には支障はなくなりましたが再発もありえるので、漢方薬の服用は続けています。
 

 中国医学の漢方の歴史は、歴代皇帝が抗老防衰、不老不死を追求したことに始まり、なかでも補腎による腎精の補充は究極の未病対策でもあります。

 後日、踵の痛みにについて漢方の考えを記してみたいと思います。



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my off time

東照宮眠り猫
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金精峠から男体山方面
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片品村水芭蕉の森
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by home-k | 2010-06-19 17:04 | 痛みと漢方
痛み方にも種類がある  漢方では仕分けが大切!!
 痛みには、頭痛や歯痛、五十肩や頚椎症、関節炎・腰痛や膝の痛み、痛風やリュウマチ、神経痛や筋肉痛、生理痛・・・・などがあり、誰でも日常生活の中でよく経験させられる疾患です。

 漢方で痛みを考えると、いずれの痛みにも共通した痛み方があります。
言葉で表現すれば、ひきつるような痛み 重だるい痛み 刺すこうな痛み 張るような痛み・・・・などですが漢方(中国医学)ではこの表現こそ大切で、そこから痛みの原因を探し出すことができます。

 1 天気が悪くなると重だるく痛む      e0024094_17231938.jpg        

 2 冷えるとひきつるように痛む

 3 疲れるとシクシク痛む

 4 夕方や夜間にしびれるように痛む

 5 夜になると刺すように痛む

 6 緊張すると張るように痛む

 7 風呂に入ると痛みが増す

 8 痛みがあちこちに移動する

 9 痛みはいつも固定されている

など、よく経験されたのではないかと思います。

漢方薬での治療には、上記の痛みの仕分けが原因治療の基礎となり治癒への近道です。
痛みの治療は漢方薬が副作用もなく、体に優しく効果を期待できます。





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by home-k | 2010-03-31 17:29 | 痛みと漢方
尿路結石の漢方治験例 
 65歳  男   BMI 22

数年にわたり、再発を繰り返す尿路結石に悩む。年に1~2回発作痛あり。ツアー旅行中にも発作痛が再発したことがあり、同行者にも大変な迷惑をかけてしまい好きな旅行も怖くて参加できなくなった。腎盂付近に砂状の結石が多数あると医師の診断。毎日が爆弾を抱えているようで不安でたまらない。e0024094_1147527.jpg
漢方薬で何かいい方法があるのかと来店された。

 激痛発作時、脇腹・下腹部から外陰部に放散する激痛、いつもより強い張るような腰痛、吐気、血尿(潜血)がある。

 既往症:7年前初期胃ガンOPE、高血圧症。

漢方所見: 舌は大きく(胖大)・白い苔が厚くある、尿遠く濃い・夜間尿3回、軟便、腰痛(ベルトラインの上)、膝の痛み(左右)。

漢方的分析: 舌の状態や軟便・吐気などから脾胃(消化器系)の水を捌く機能が低下がみられ、又、排尿異常・腰膝の慢性痛などがあることから腎の水を捌く機能も低下し、滞りがちな水湿は湿濁という病理的産物(汚れた粘液性の物質=ヘドロ様)に変化し、やがて熱を帯び尿液を濃縮し尿路に結石を形づくったと思われます。

漢方薬治療: 体の水分代謝を引き受けている脾・腎の機能低下(脾腎気虚)が結石を形づくったことから、脾腎の機能を高める二種の漢方薬を服用していただいた。一年間再発なし。
二年目から加齢に対し抗老防衰の意味で腎の働きを正常に保つ補腎薬のみを服用し、5年間痛みの再発はない。

発作期に対しては、りんどうの根の竜胆草・オオバコの種子の車前子・牛膝(イノコズチ)・くちなしの実の山梔子などの漢方薬を用意しましたが、その後再発の発作痛がないので一度も服用せず。


   筆者も35年前の激痛以来、漢方薬の補腎薬を服用し再発なしです。




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by home-k | 2010-02-25 11:50 | 痛みと漢方
尿管結石と漢方
 激痛を伴う尿路結石が食生活の変化に伴い増加しています。
尿は腎臓で作られ腎盂、尿管、膀胱、そして尿道を通り体外に排出されますが、尿の通り道に結石が詰まるのが尿管結石で激しい痛みを伴うのが常です。

 西洋医学では尿路結石の原因は特定されていませんが、一つの考え方として代謝異常や腎臓での排泄障害などから尿中に過剰にふくまれるようになった結石形成物質が析出しやすくなるために結石ができるとしています。e0024094_17195447.jpg

 中国漢方では、一歩踏み込んで前述の代謝異常や腎臓での排泄障害の原因の多くは暴飲暴食、お酒、甘味、油っこいものなどの過食が消化器・胃腸系に負担をかけ、またそのパワー不足(脾虚)のために生理的な物質に転化できず非生理的な汚れた水分として体内に留まる(痰湿・ヘドロ様物質)のが原因と考えています。

 こうして内生した痰湿はストレスやカロリー過多で発生した熱により徐々に熱を帯び(化熱)、湿熱の状態となり熱はさらに痰湿を濃縮して溶解しにくい病理的な物質を形成していきます(丁度ヘドロが濃縮されて固形物になる如し)。
湿熱は腎・膀胱などの尿路の正常な生理機能を乱しますので尿液はさらに濃縮されて尿路に結石を形成していきます。

 尿路に異物が詰まり尿の排泄ができなければ痛むのは当然で、突発性の腰痛や脇腹の激痛、下腹部から外陰部に放散するような激痛に見舞われます。

 中国医学ではこのような痛みの原因を「不通則痛=詰まって通じなければ痛む」と明快に説明していますので障害物を取り除くことを最優先します。

 中国では 排石湯 が繁用されていますが、日本では五淋散、猪苓湯、大柴胡湯、四逆散、五苓散、血府逐瘀湯、牛車腎気丸などなどが症状に応じて使われています。

 辛い痛みを伴う尿管結石は再発を繰り返し易いので、痛みのない安定期に体質の改善をするのが得策です。食養生は勿論のこと、余剰のカロリーは運動で減らし、消化器系や腎系の働きを改善する漢方薬で痰湿(ヘドロ様物質)を溜めないようにすることが大切です。

 筆者も35年前に晴天の霹靂の激痛を経験し驚きましたが漢方養生のお陰で再発は一度もありません。
次回に尿管結石の治験例を報告いたします。 



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by home-k | 2010-02-20 18:02 | 痛みと漢方