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カテゴリ:季節の養生( 5 )
秋の漢方的養生 中国医学の古典に学ぶ
2000年前も前に書かれた中国の医学書 黄帝内経素問に今でも通用する四季の養生が記載されています。そのうち、「秋の養生」を転記してみました。

 秋の三か月間を、容平(ようへい)という。それはものの形が定まる季節である。
この期間は、天地の気が引き締まって澄んでくるように、すべてのものが収斂してく      る。
この時にあっては、早く寝て早く起きることが、ちょうど鶏の寝起きのようであるべきだ。志を安らかにして、あれもしなければならなかった、これもしなければならなかったと、心の中に欲望を押し込めるようなことはせず、遂げ得なかった志を悔やむことなく、心をゆったりとさせる。精神を落ちつかせて、秋の天地の粛殺の気が身体を損なうことのないようにし、志を遂げようとしてやたらと動き回り、冷えを受けて肺の臓を冷やすことが無いようにしなければならない。そのようにできれば、それが秋における収斂を特徴とする天地の気に相応じる所以であって、これこそ、秋時の養生法というものだ。
 もしこの養生法に従わず、むやみに精神を動揺させたり、あるいは秋の冷えにあたりながら過労したりすると、秋に盛んに活動している肺の臓が傷害されて病となる。たとえすぐには発病しなくても、冬が来ると、これが因となって下痢をおこす病となる。それは、秋に受けた障害が元になって、冬の蟄蔵(ちゅうぞう)の気力が減少する結果、病が表面に出てくることになるのだ。


とあり、秋冷に注意し、春・夏の季節のような活動的な行動にブレーキをかけた生活が大切としています。蟄蔵の気とは蓄えたエネルギーのこと?。e0024094_10474169.jpg


 


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by home-k | 2018-09-18 13:48 | 季節の養生
夏の漢方的養生  発汗過多は要注意
 暑さには汗が付きまといます。普通の暑さでの自然発汗はクールダウンであり、また体の老廃物を排出し代謝を活発化するためにも必要な生理現象です。

酷暑のこの夏は異常な発汗を感じている方が多いのではないでしょうか。
季節や天候が体の生理機能に及ぼす影響を重視する中医学漢方では「心(しん)は暑熱を悪(にく)む」といい、暑熱が心の生理機能に多大なダメージを与えるとしています。
この炎熱下では、体はオーバーヒート気味で熱中症様症状気味の方が多いのではないかと危惧しています。
また、中医学の古典では「心(しん)は汗を主る」「汗は心の液」ともいい心と汗は深い関係にあることを指摘しています。異常な発汗が見られる病に心筋梗塞や狭心症があります。e0024094_17262177.jpg


汗のもとは血液です。血液の中の水分(血漿)が汗として流失すれば血液は濃くなり血流は悪化し心の機能が発揮されなくなるので心筋梗塞や脳梗塞などの循環器疾患を引き起こしかねません。中医学漢方では血漿や組織液など栄養のある体液を津液(しんえき)といいます。それ故、発汗過多はこれらの栄養物(気・血)を失うことでもあり、このような場合津液を補う生薬を用いて血液の潤いに対応いたします。

熱中症予備軍の症状 体のほてり、めまい、頭がボーっとする、口の渇き、吐き気、動悸、息切れ、生あくび、体温高い、言葉がもつれる、黄色い汗、舌の苔が黄色、小便色濃い、便秘など。      意識障害は病院へ

西洋人参、白虎加人参湯、三黄瀉心湯、清暑益気湯、生脈散(麦味参)、炙甘草湯、天王補心丹、蒿芩清胆湯、感応丸などが繁用されます。

暑い環境で起こる健康の障害を中国医学3000年余の歴史の中の知恵を応用し、この酷暑を乗り切りたいものです。


 




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by home-k | 2018-07-21 17:35 | 季節の養生
夏の漢方的養生 中国医学の古典に学ぶ
 2000年も前に書かれた中国の医学書・黄帝内経 素問に今でも通用する四季の養生が記載されています。そのうちの夏の養生を転記しました。

 夏の三か月間を、蕃秀(ばんしゅう)という。それは花咲栄える季節である。
この期間は天地の陰陽の気が活発に交流し合って、生きとし生けるものすべて、花咲き実る盛んな時である。
この時にあっては、人々は夜は夜更かしすることなく、朝は早く起床し、日の長いのに倦むことがないようにする。精神的には志をたかぶらせることなくのびのびとし、肉体的にはうっとうしさを除いて、陽気を体外に泄らしてやる。この時にはすべて発散させるようにし、鬱積することのないように気をつけるべきである。そのようにできれば、それが夏における成長を特徴とする天地の気に相応じることであって、これこそ、夏時の養生法であるというものだ。
 この養生法に逆らって心をうつうつさせたり、身体に鬱熱させたりすると、夏に盛んに活動する心の臓が傷害されて病となる。たとえすぐに発病しなくても、秋がくるとこれが原因となり、おこり*となる。即ち夏にうけた傷害が元になって秋の収斂の気力が減少する結果病が表面にでてくるのだ。

とあり、特に「陽気を体外に泄らしてやる」は暑い=発汗の生理現象を上手に使うことを指しているのではないかと思います。暑い時こそ適度な発汗・発散が大切です。
*おこり は間欠熱のこと。





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by home-k | 2018-07-11 14:04 | 季節の養生
梅雨どきの漢方的養生
 日本の気候は変化に富んでいて四季折々、自然界の変化を楽しむことができます。
その反面、気候の変化についていけない人も多くいます。春の風の害:めまい・花粉症。夏の暑さの害:熱中症・紅い湿疹。秋の乾燥の害:咳や皮膚の乾燥。冬の寒さの害:インフルエンザ・しもやけ・神経痛など・・・・・・。

 なかでも、梅雨時は高温多湿、苔や藻、カビやぬめり(外湿)が目につきます。人の体も自然界同様に水虫や皮膚の化膿症、じくじく湿疹、陰部の痒み、カビ・ダニによるアレルギー性鼻炎、むくみや関節の腫れ、神経痛や痔・膀胱炎の悪化など ”湿気” の影響を受けた疾患が多く見られます。

 湿気体質(痰湿)のチェック   e0024094_18092729.jpg

 1.浮腫みやすい
 2.肌が脂性、または吹き出物が出やすい
 3.コレステロール、中性脂肪、体脂肪値が高い
 4.頭が重く痛む、体が重だるい
 5.めまいや吐き気がよくある
 6.低気圧の接近や雨の日に体調が悪い
 7.口が粘り、舌の表面に厚いベトベトした苔が多い  など

中医学漢方では、このような体質は水分代謝を主る臓器の脾(消化器系)・肺・腎の共同作用が悪いからで「口から胃に入った水分は脾で吸収され肺に運ばれ全身を潤して一部は汗となり、また腎に運ばれ尿となり体外に排泄される」一つの代謝システムとして考えています。この過程の異常を見つけ漢方薬で対処します。

 湿気体質(痰湿タイプ)の漢方的養生

1.甘いもの、果物など食べ過ぎない。炭酸飲料など飲みすぎない(就寝前の3時間は何も口にしない)
2.食物繊維の多い食事(雑穀類、海藻類、根菜類など)を心がける。食物繊維は腸内老廃物や余分な水分を吸収し便として排泄させる
3.コレステロールなど検査値の悪い人は青背魚を多く食べる
4.緑豆、緑豆春雨、冬瓜、はと麦、小豆(皮付き)は利尿作用がいい
5.インターバル・ウオーキングで良い汗をかく
6.除湿機、扇風機で湿気を追い出す

羗活勝湿湯、平胃散、藿香正気散、勝湿顆粒、三仁湯、清暑益気湯、五積散、療方昇陽などが繁用されています。

中医学漢方理論の応用で梅雨を乗り切りましょう。


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by home-k | 2018-06-20 18:18 | 季節の養生
秋の養生
 焦げるような炎暑の夏がようやく終わりを迎えたようで、彼岸のお中日を境に涼しくなってきました。猛暑日・真夏日・熱帯夜と暑さのバロメーターも日を重ねて新記録続出で、振り返ればよくぞ乗り越えてきたものと思います。しかし漢方的に観察すると、肉体は暑さのために発汗過多になっていて、体に有効な水分(津液しんえき不足)が少ない状態になつています。

 爽やかな秋の気配を感じるようになってきましたが、夏の暑邪にかわり秋は空気の乾燥が気になる季節。漢方では燥邪といい乾燥によるトラブルが起こりやすくなります。夏の津液不足で体内の潤いが回復しないままこの燥邪に犯されるとドライシンドロームのさまざまな症状が発症します。のど風邪、乾いた咳、ふけが多くなったり皮膚のカサカサやかゆみ、髪のパサツキ、目の乾き、コロコロ便の便秘など体に身近な異常を感じることが多くなります。

 このような乾燥症状に対して、漢方では潤いを増す漢方薬が数多く用意されています。
1.口・鼻・咽喉などの上気道の乾きには麦門冬湯・養陰清肺・生脈散・天津感冒片、ゆり根・梨・蜂蜜など。
2.ドライアイには杞菊地黄丸・瓊玉膏・クコの実・ブルーベリーなど。
3.皮膚の乾燥・かゆみには当帰飲子・婦宝当帰膏・瓊玉膏・スキンケアにフタアミンクリーム、紫雲膏。
4.コロコロ便秘には麻子仁丸e0024094_1241110.jpg

 中医学では水分代謝を受け持つ臓器は肺・脾・腎で、なかでも肺は全身に潤いを届ける大切な役割があります。そのため燥邪によって肺の働きが低下すると全身いたるところにトラブルが発生することになります。

この夏汗をかきすぎた方、秋の乾燥した空気(燥邪)に要注意です。
漢方薬に秘めた潤い効果を是非体感してください・

 
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  お店の建て替え工事のため、10月17日に仮店舗に引越しをいたします。現在地から南に3軒先、約20m程です。この準備のためブログが疎かになり申し訳ありません。
by home-k | 2010-09-25 12:44 | 季節の養生